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サドなアイツと俺 (4)

ジュンは、トニーと再会して、中学時代の事を思い出していた。
あれは、とても強烈で忘れられない出来事だった。
と同時に、トニーにとっても忘れられない出来事だった。


まだトニーが中学3年生になったばかりの頃だった。
同じ様に2年生に進級したジュンは、ある事柄から学校だけでなくパース中に名前と顔を知られる事となった。
それは、父親の仕事絡みだった。
父親がボスをしているクリニックが有名になったので、その子供も一緒に有名人になったのだ。
よくある、あの親の子、というものだ。

パースは特に中国人が多く移住してきている。
それもあり、ジュンは同じ黒髪黒目という事で覚えられていたのだ。

色々な人間に、ジュンは好かれたり虐められていたりしていた。
そんなジュンに腹が立ち、トニーは実行に移したのだ。


 「ハイ、ジュン。良いかな?」
声を掛けられ、返事をしようと振り向いた。
が、相手を見て固まってしまった。
だって、小さい頃からずっと自分を虐めてきている人物だったからだ。
 「ジュン」
自分が黙って固まってしまい動くことも忘れたロボットになったような感覚だ。
誰かに肩を触れられる。
 「ジュン、話がある」
耳元で囁く様に言われ、そこで初めて気が付いた。
 「ぼ、僕には話なんてないから」
 「俺にはあるんだよ」
 「さよならっ」
 「ジュンッ」

追いかけて来てるのだろうか、でもすんなりと逃げれたので安心していた。


その頃、トニーはフレデリックに腕を掴まれていた。
 「なんだよ」
 「いい加減に虐めるのはよせよ」
 「話がある、と言っただけだ」
 「お前の話とは、イコール虐めだろ」
 「…いい加減、その手を離せ」

じっとトニーの顔を見てフレデリックは言ってくる。
 「俺だって、虐めたくて虐めてたわけではないよ」
 「離せ、と言ってるんだ…」

それでもしつこく言ってくる。
 「もう虐めないであげて。ジュンが可哀相だ」
 「お前もしつこいな。話がある、と言っただけで誰が虐めるかよ」
それなら良いんだけどね…、とフレデリックは言いながら手を離してくれた。



それから30分も経たないうちに、それは起きた。
道行く人から挨拶される。
 「ハイ、ジュン」
その言葉に、ジュンは返していた。
 「ハイ、See you」

ある一人の人間に腕を掴まれた。
 「ハイ、ジュン」
 「ハイ、See y」
 「いや、これから遊びに行くんだ。付き合え」

え?と不思議に思ったジュンは、相手の顔を仰ぎ見る。
この人は誰なのかは分からないが、良い人ではなさそうだ。
そう思うと、さようならをする方が利口だ。
そんなジュンの気持ちが分かったのか、相手はジュンを担ぎ上げた。
いきなりの浮遊感に驚いたが、そこはジュン。
文武両道の連中に仕込まれていたのもあり、思わず、その人の肩を蹴って飛んでいた。
だが、相手は1人ではなく、多数の人間が周りを囲んでいた。
直ぐに動きが取れなくなり、口も何かで覆われ声も出す事が出来なくなった。

 「けっ、手間を掛けさすんじゃねえ」
 「俺達と遊ぼうよ、と言ってるだけだよ」
 「よくも、俺の身体に土を掛けてくれたな」


いや。
いやいや違うだろ。
これはどう見ても遊びではなく虐めだろ。


ジュンは、その連中に連れ去られてしまった。












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そう、一つ違いのトニーとジュンの話です。
そして、見るからに良い人でない人に拉致られ、ジュンはどうされるの?
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