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archive: 2018年08月  1/3

甥っ子コンプレックス (34) 

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 数年後、ヒロはドイツに来たらしい。 詳しい事を知りたくて執事のフランツに目をやる。 その話を聞いた私は『御』に向かって、詰め寄った。 「私より、ヒロに跡を継がせるおつもりか?」 「まだ、そんな話はしてない」 「死別とは言え、私には子供と孫がいる。いずれも男子だ。私に」 「マルク。ヒロトは戻ってきたばかりだ」 「それでも、話をするつもりでしょう?」 「今すぐにはしない」 「ここの跡取りは、この私だ...

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甥っ子コンプレックス (33) 

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※ヒロ視点&後半はマルク視点※ 当日、17時過ぎに会場に着いた私は、マルクがどこに居るのかすぐには分からなかった。そうしてると写真を撮りますという日本語が聞こえてきて、そっちに目をやると居た。しかも、隣には私好みの美女が立っていた。 マルクは彼女の腰に腕を絡ませたり、手を触ったりと異常なほどのボディタッチをしていた。顔を顰めて見ていたが、チャンスだ撮ろうと思い、持ってきたカメラで撮りまくっていた。 マ...

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甥っ子コンプレックス (32) 

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 ヒロ、私の可愛いヒロ。ニールも可愛いが、私にはヒロが一番だ。私の言う事を素直に聞いてくれるが、たまに理屈で攻めてくる時もある。 そんな中、一人の女性に会った。 とても綺麗で背も女性にしては高いが、ヒールを履いてるのかな。リョーイチが学長をしている大学の声楽科からフェスティバルに歌いに来たらしい。でも話をしてると、ドイツ語も話せていたのが嬉しくてつい言っていた。 「卒業したらおいで。面倒みてあげる...

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甥っ子コンプレックス (31) 男二人旅、第三回目は。。。

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 そして、3回目の男二人旅【ロシア】を実行した。 その時は既にフォン・パトリッシュの名は世界中に知られていたので、ロシアへと足を向けるのも苦は無かったが、ヒロは鉄道を好んだのでジェットは断念した。 しかし、紋付き正装は忘れない。 先にモスクワへ行く。 トレチャコフ美術館、ボリショイ劇場へと足を向け、ヒロはバイオリンを持ち路上で演奏する。その音に耳を傾けていた。 次は、サンクトペテルブルクだ。 有名...

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甥っ子コンプレックス (30) 

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 側付20人に働いて貰い、穴という穴を見つけてガスを注入していく。注入が終わるとオイルを撒き散らし最後に火を付ける。広大な区域は三昼夜掛かって燃え尽きた。地面は無くなり、獣の燃えた残骸があった。 最後の火が燻り消えると、南の守りの3兄弟は口を開いた。 「お疲れ様」 「これで、やっと安心して寝れるな」 「脅かされる事も無い」 その3人に聞いてみた。 「ここをどうしたら良いと思う?」 「んー…、そうだな...

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甥っ子コンプレックス (29) 

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 ヘル・グスタフォーは怖い顔をして言ってくる。 「マルク様」 「ヘル・グスタフォー。貴方は獣を知ってたのですね」 「マルク様にもお知らせしましたよ」 「でも、知らなかった」 「あの後、書類をお渡しましたが」 「え、書類?」 「読まれてないのですか?」 言葉に窮してしまったら、ヘル・グスタフォーは溜息を吐いてきた。 「はあ…、もう良いです」 気を取り直したヘル・グスタフォーは言ってきた。 「獣は巣を...

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甥っ子コンプレックス (28) 

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 馬は、どこまで走って行くのだろうか。もしかして、このまま厩舎まで行くのか。それは嫌だなと思うとカールの父親ヘル・パトリッシュが見えた。手綱を強めに引き急ブレーキを掛けさし、ヘルの目の前で止まる。 「マルク様、猛スピードでどうされました?」 「ヘル、カールが」 「カールが、どうされたのですか?」 「カールが…、私を…、馬に」 「マルク様、落ち着いて下さい」 埒が明かないと思い、カールの銃を見せる。 ...

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甥っ子コンプレックス (27) 

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 いよいよ狩りの日が来た。 いつもの側付6人を私の周りに居させ、残り14人は要所毎に配する。 私自身に撃ってくる奴が居たら迷わず殺せと言っていた。 この側付は自然区域の獣を素手て殺せるから、狩猟時間が終わって人間が倒せなかった獣を倒す様に言う。 狩猟が始まる笛の音が聞こえてくる。 カールが何か言ってきてるのだが無視してやる。言い返したかったが、口を開くと罵声しか出てこないからだ。 グスタフォーには...

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甥っ子コンプレックス (26) 男二人旅 第二回目は。。。

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 ヒロが戻ってくるまでの数ヶ月間、こちらドイツも変わっていた。 やっと、あの男が死んだのだ。 毒とナイフと銃。 この3つを以って、やっとだ。 私の父は『御』の部屋に居る人だけだ。 他の男は要らない。 そしてシェリーも亡くなった。 あの2人がシェリーを殺した。 絶対に許さない。 私の最も親愛するお姉様だけでなく、ヒロを侮辱した挙句にシェリーをも殺した。 ニールが無事だったのが唯一の救いだ。 二度と結...

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甥っ子コンプレックス (25) 男二人旅 第一回目は。。。

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 初めての旅行。 ヒロと二人だけの海外旅行。だけど、ガードもいないとなるとドイツから離れることが出来ないので、いつもの側付メンバー6人を連れて行く。 まずはイギリスだ。 私はパスポートなんて必要ないけどヒロは必要だ。だから、フォン・パトリッシュの紋が入ってる書類を身に付けさせる。 まずは史跡巡り。 ロンドン塔、チャーチル博物館、ウェストミンスター宮殿、テムズ川をクルーズして再度ロンドンに戻ってくる...

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