BL風味の小説

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18禁!ネコの事情 (15)

リンゴにとっては何もかもが初めての事だった。
初めて知る場所に人達。
知っているのは、数種の遊び道具と寝床とトイレとご飯用の皿。


レモンの家は覚えてる。
覚えやすい所にあるというのもあるから、道に迷うことは無いだろう。
だから、遊びに行こうと思ったんだ。

なのに…。
こんな事になるだなんて……。


ドアの開け方は、まだヨシのマンションに居た時にレモンから教わっていたので、すんなりと開けることが出来、外に出れた。そこから地面を走ってレモンの家に行く。
わりと大きな家で、目印は赤いレンガに囲まれてるって事だ。
たくさん木もあった。
ヨシのお兄さんの肩に捕まり、ずっと見てたんだ。
あの赤いレンガは忘れられない。

そう、この道を真っ直ぐ行くんだ。
遠めだけど、あの家は見える。
もうすぐ着く。
そういう時に、囲まれてしまった。
 「おい、何処行くんだ」
 「余所者だよね」
 「昨日は、よくもシカトしてくれたな」
 「レモンと一緒に居たよな」
 「こちとら、レモンと遊びたいのに我慢させられたんだよな」
 「まあ、あの後、レモンは一緒に遊んでくれたから許してたんだ」
 「覚悟しやがれ」
 
怖い、怖いよ…。
誰か助けて。
こんな事になるなら、家から出なければ良かった。

 「へっ、チビッてら」
 「泣く事も出来ないみたいだな」
 「弱虫」
 「女みたいな奴だな」
 「助けてって泣いてみろよ」
 「必ず誰かが助けてくれるわけじゃないからな」
 「へっ、なんか言ってみろよ」

怖くて、何も言えない。
足もガタガタ震えてるし…。

とうとう座り込んでしまった。


 「へっ、尻尾を何処やったんだあ?」
 「垂れ下がってたんだけどな」
 「尻尾どころか、頭も何処行ったあ?」
 「張り合いのねえ奴ー」
 「お前、男だろ」
 「男ならドンとしやがれっ」
 「タマあんだろー」

その内の一人が声を掛けてきた。
 「なあ、ちょっと付き合え」

その声に、誰かが応じていた。
 「誰に言ってるんだ?」
 「そこの、お上品なお坊ちゃんにだよ」
 「そんな奴、何処に居るんだ?」

 「まあ、良い。お前等、こいつをあそこに連れて行け」
 「あそこって…、例の、あそこか?」
 「そうだ。ここだとレモンに見つかる」

すると、皆はニヤニヤし出した。

嫌だ、どこにも行きたくない。


 「ほーら、立てよ」
 「良い所に行こうぜ」


嫌だ。
でも、引っ張られていく。



 「嫌だ」
そんな簡単な事も言えない自分は、本当に弱虫だ。
こいつ等の言う通りだ。







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何もかもが初めてだらけのリンゴ。
連れられ、どうなるのかな?


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