BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2017年08月
ARCHIVE ≫ 2017年08月
      
≪ 前月 |  2017年08月  | 翌月 ≫

18禁!ネコの事情 (14)※冒険の巻※

俺は慎重に木を登って行く。
なんだってリンゴは、そんな所まで登ったんだ。
まだ自分のテリトリー内だからこそ、登れるのだ。
あと、もう少し。
よし、あと一歩で着く。
その一歩手前で止まる。
 「おい、戻るぞ」
 「ここ、何処?」
 「お前、昨日から、それしか言わんよな」
 「だって、知らない所だもん」
 「いいから付いて来い」

先に歩くが、付いてくる気配がないので振り返ると、リンゴはじっとしている。
 「付いて来いって言ってんだろ」
 「だけど…」
 「怖いか?」
 「…わくない」
 「素直に”怖い”と言えば良いだろ」
 「怖くないっ」
 「はいはい、そういう事にしといてやるよ」
 「ねえ、何処に行くの?」
 「遠回りになるけど、俺の家だ」
 「なら行く」

俺の家でなかったら付いて来ないって事ね。
ま、良いけどな。


下は見ずに繁みのある方を選んで歩く。
だって、繁みが途切れると、どうしても下を覗くだろう。


やれやれ、あと少しで地面に下りれる。
そう思ってたのに、何を思ったのか青リンゴは来た道を戻って行こうとする。
 「なんで、そっち行くんだよ」
 「だって…」
 「俺なら、こんなにも時間掛けんぞ。お前が居るから安全ルートを選んでんだ。
30分以上もロスさせやがって…」
 「だって、知らない道に、知らないネコがいっぱい…」

レモンは溜息を吐いていた。
 「分かった。なら俺はここで帰る。じゃあなっ」
 「え、レモン?」


レモンは塀の上を歩き、庭を覗き込む。
 「っはよー。暇なら遊んで?」
 「あ、レモンッ!おはよー、おいで」

その家の子と遊んでると、他の子たちも「一緒に」と言って、庭に下りて遊びだした。
ポカポカと日差しが良いので、30分程経つと、皆は寝ていた。

目を覚ましたレモンは帰ろうと塀の上に飛び上がると、リンゴは丸くなって寝ている。
尾で、叩いてやる。
 「ほら起きろ。帰るぞ」


レモンは知らない。
ここまで来るのに、一体何匹、いや十何匹のネコに睨まれていたかを。
いやだ、早く帰りたい。
早く、ヨシの居る、あの家へ。

だけど、
知った臭いのするレモン。
毎日、いつも一緒に居たから覚えてたんだ。
だからレモンに「助けて」と、言えたんだ。
でないと、言ってなかった。


無事にレモンの家に着くと、レモンの臭いがするトイレを使い、見知ったレモンの寝床で伸びをする。そんなリンゴを呆れた目でレモンは見ている。
 「おい」
 「疲れたの」
 「お前が、あんな所まで登るからだろ。助けてもらったんだ、何とか言えよ」
 「ありがとう、レモン」

擦り寄られ、レモンは驚いて引いていた。
 「気持ちわり…」
 「いつも、やってるでしょ?」
 「そうだけど、ネコ相手にはせんぞ」


 「昨日は、あの人間に…」
 「昨日?ああ、スズメか。あいつは人畜無害だから良いんだよ。
ところで、なんであんな所に居たんだ?」

リンゴは素直に言っていた。
 「カーテンが揺れてたから、じゃれついてたんだ。そしたら窓が開いてて…。
飛び乗ったら落ちてしまって、あそこにずっと居たの」
 「お前、バカかよ…」
 「ジャンプ力が強かった、という事なのかもね」 
 「ったく。はいはい、そういう事にしといてやるよ」


すると表と玄関から同時に声が掛かった。
 「レモーン、ちょっと配達行ってくるねー」
 「ニャー」(行ってらっしゃい)
そう言って、表に向かう。

玄関からは、
 「リンゴ―、迎えに来たよー」
 「ミャァ」
そう言って、リンゴは玄関の方に向かった。



表に在るミニタワーに乗っかると、お客さんが入ってきたので奥に向かい声を掛ける。
 「ニャニャニャ―ン」(お客様ですよ~)
ケイの弟が出てきた。
 「はいはーい、いらっしゃいませー」
俺を見ると、喉を触ってくる。
 「レモン、お疲れさん。お手柄だったね」

俺は喉をゴロゴロ鳴らし、スリスリしていた。
ほんと、疲れたわ。




リンゴは、レモンの家までの道のりを憶えようとしていた。
家がと言うか、敷地が広いし、大きい。
ヨシは帰ってきているのだろうか。
ゲージで無く、ヨシのお兄さんに抱きかかえられてるので、道のりは覚えやすかった。
家に着くと、寝床に置かれた。
 「お帰り、リンゴ。もう出たら駄目だよ。窓が開いてたのに気が付いたのが遅くて…。
ちゃんと閉めといたからね。ゆっくりしてて」


何も考えたくなかったので、そのまま寝る事にした。
もう、今日は何もしたくない。








にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

リンゴにとって初体験のオンパレード。
お疲れでしたね(_ _).。o○

スポンサーサイト
FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ