BL風味の小説

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18禁!ネコの事情 (13)

※村上一家の視点※

そのリンゴを目掛け、登って行く。


 「ほら、レモン。兄貴連れ……。あれ、何処行った、レモン?」
兄の叫び声が聞こえてきた。
 「レモンッ!お前、一体何処を歩いてっ」
 「え、何処って…」

あそこ、と指差された場所を見上げると、レモンは木の上を登ってる。
 「げ…、レモン、下りてこいっ!それ以上、登ったら駄目だっ」
 「梯子だ、梯子っ」
 「100か、109か?」
 「110だ」

誰かに殴られた。

 「ってぇー…」
 「んな所に電話するんじゃないっ」
 「だって、親父…」
その親父は望遠鏡を手にしている。
 「あれはミケか。もしかして…」
 「知ってる子?」
 「田村家に電話だ。電話しろっ」
 「ねえ、あの子は」 
 「リンゴだ」
 「リン…」
だが、兄の方が早く気が付いた。
 「まさか、ヨシさんとこの、あの繊細なリンゴ?なんだって、あんな所に」


電話しようと家の中に入ろうとすると、母が母屋から出てきた。
 「大変、大変よっ!田村さんから電話があって、リンゴちゃんが居なくなったって」

その言葉を聞き、三男は呟いていた。
 「やっぱり、あれはリンゴか」
 「あれって?」
 「あそこ」
三男が指差してる所に目をやった母は、リンゴに向かってレモンが登ろうとしてるのが見えた。
思わず叫んでいた。
 「レモーン、止めてっ!ネコは高所恐怖症なのよっ」
それだけ叫ぶと、意識を手離してしまった。




三男坊は、父と一緒に母を母屋のリビングのソファに寝かした。
父がボソッと呟く。
 「ああ、重たかった…」
 「親父…」
 「思わんか?」
その言葉に苦笑していた。
 「気を失ってるから言える言葉だね」
 「だな」


その時、電話の保留ボタンが点灯しているのに気が付いた。
 「あ、もしかして田村家?」
 「かもな」

ケイの弟は受話器を手にした。
 「もしもし」
 『あ、あのリンゴはっ』
 「リンゴなら、うちのレモンが見つけて助けようとしてます」
 『そう、良かった…』
 「それで、手伝って」
だが、プツン…、と切れていた。


その切れた受話器に向かって、ケイの弟はディスッていた。
 「嘘だろ。他ネコ(他人)任せにするんじゃねえよ…」







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啓の兄と、弟である末っ子とのやり取り。
父のディスと末っ子のディスww

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