BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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18禁!ネコの事情 (32) ※CPは男子校の高校生&教師 ~緩い描写あります~※

本当はだらだらとしたかった啓だが、結婚した相手が教職員の為、引っ張られるように学校へと連れて行かれた。
最初に校長室、次いで副校長室、教頭室、最後に職員室へと向かった。
各々に土産を渡し、祝いの言葉を貰うと返す、という繰り返しをしていた。
その啓は、結婚した佳和に言っていた。
 「ねえ、帰って良い?」
 「何言ってる。授業受けないといけないだろ」
 「でも、もう1週間分ほど疲れた…」
 「気持ちは分かるがな…」
苦笑しながら佳和は応じていた。
 「仕方ないな。ほら、こっち向け」


職員室で何をするつもりなのか。
佳和は啓の顎に手を掛け、ぐいっと持ち上げると口を開けさす。
啓は、思わず目を閉じて唇を薄く開けた。
その唇の間に押し込んでやる。

なにやら固いものだ。
何を押し込んでくれたのかな…。

目を開けると、目の前にはニヤついた顔をしている佳和が居る。
 「どうだ…。ん?」
 「この野郎」
 「あと2個しかないが」
 「全部くれ」


素直にカバンのポケットからKit-Katを取り出すと、啓に渡した。
 「ちゃんと授業出ろよ」
 「わあってる」
 「寝るなよ」
 「国3の時間に寝るから大丈夫だ」
 「お前ね、なんで俺の授業の時に寝るつもりなんだっ」


職員室から出た啓は、思わず笑顔になっていた。
 「ふふふっ…、キットカット、キットカット…」
と、歌う様に口ずさみながら教室へ戻った。


教頭の声が聞こえてくる。
 「田村先生」
 「あ、はい。すみません、いちゃついてしまって…」
 「TPOをわきまえる様に」
 「はい、申し訳ありませんでした」




8月の、ある日。
村上啓は、義従兄の村上洋一の葬式を家族葬で追悼した。
なにしろ、啓の両親は洋一とは幼馴染であり、高校までは同級生でトーキング同好会というのを創設していた仲だったのだ。
父と母の言葉で、皆が黙とうする。
 「洋一…。最後の最後には、良い顔してたよな。来てくれて、ありがとな」
 「洋ちゃん、レモンやリンゴちゃんの結婚写真に写ってたから、連絡着たんだよ。良かったね、最後は笑顔で過ごせて…。洋ちゃん、そっちで親子喧嘩しない様にね」

チー………ン。


東の村上は医者で病院経営者。
西の村上は不動産屋。
職業の違いはあるものの、仲が良かった村上家だった。
それが、東の村上は再婚に再婚を重ねて、西の村上の五女と結婚して東西の村上は一つになったが、その五女は早くに死んでしまった。
そう、啓の祖母にあたる人物だ。
その妻が亡くなり、洋一の父親は結婚しなくなった。
それほどまでに、啓の祖母を愛していたのだろう。



レモンとリンゴは、洋一が死んだ事なんて知らない。
なにしろ、遺体は空の上で砕け散ったのだから、手元には来ない。



それでも、日は過ぎる。
哀しさはあるが、そんなにも悲しみくれる事は無かった。
なにしろ、高校生だ。
啓は勉強に忙しく、佳和も仕事に明け暮れていた。
いちゃつかない様に、オンとオフを区別する。








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そして。。。
ダラダラとしたがった啓は、引き摺られるようにして登校。
気持ちは分かるよ♪

そして、次話は最終話です。


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18禁!ネコの事情 (31) ※医学部卒業生、集合。。。※

洋一は、しゃがみ込みレモンに言っていた。
 「レモン、お前の結婚写真を貰ったぞ。おめでとう」

見せてくれた写真をレモンはジッ…と見ている。
 「レモン、リンゴを大事にするんだぞ。男同士の友情は、何があっても崩れない。私は、そう思ってるんだ。レモン、私はね…、本当に色んな事があったんだ。
それでも、一番………。聞いてくれるか?」
レモンは、じっと聞き耳を立てている。
そのレモンを相手に、洋一は喋っていた。
 「私は、大学時代6年間ずっと一緒に居た人が死んだと聞かされた時は、驚いて何もする気は無かったんだ。だけど、生きてると分かった時は、本当に嬉しかったんだ。
私は、あいつの側に居たい。
結婚なんてしなくて良い。一緒に居たいと、そう思える人が居れば良い。
何度も結婚を繰り返してる奴も居たが、私は、そいつを許しはしない。
こいつだけ居れば良い。
そう思える人が一人だけなんだ。男だけどな…。
女なら結婚してるかもしれないが、私は、あいつが生きてるからこそ、側に居たいんだ。
分かりにくいかもしれないが…、レモン、元気でな」

 「ニャー」(スズメ、どした?)


腕時計に目をやり、洋一は立ち上がった。
 「それじゃ、又な」
 「洋一さん…」
今度は、義従弟達に話していた。
 「でもね、そうやって何度も結婚を繰り返してるからこそ、こんなに従兄弟が大勢居るんだ。
その点だけは嬉しいよ。皆、幸せにな」
 「ありがと。洋一さんも元気で、幸せにね」
 「ありがとっ。じゃーなっ」


だが、レモンはしつこい。
 「ニャー…」(スズメッ、行かないで)
 「はいはい、レモンも元気でな」
 「ニャ…、ニャ―」(行くな、行かないでっ)
 「私はね、東京行きの席を予約してるんだよ。もう行かないと」
 「ニャーッ」(行かないでっ)
そう言って、洋一のGパンの裾から見え隠れしている足に爪を引っ掛ける。
 「いてっ…」



すると、啓の両親が帰ってきた。
 「あれ、洋一」
 「ああ、お喋り野郎が帰ってきた」
 「お前ほどでもない」
洋一は自分の幼馴染でもあり同級生でもある、啓の父親と母親にiPhoneを開き見せた。
 「ほら、レモンとリンゴの結婚写真だ」
 「はっ?」
 「そういえば、リンゴちゃん。その恰好…」

啓は両親に声を掛けていた。
 「ねえ、お父ちゃんとお母ちゃんも一緒に写真撮ろうよ」
母は、言ってくる。
 「そうね、ちょっと待ってて」
そう言って、母屋に入って行った。
すかさず啓の兄は言っていた。
 「洋一さん、カメラマンよろしくね」

その言葉に、ガクッときてしまった洋一だった。


結局、洋一は特急に乗れなかった。
その家に泊まる事になったのだ。
だが、乗るべきはずだった特急は、JR駅を出発して数分後のトンネルを出た辺りで事故に遭ったのだ。救いは、乗客は、皆が無事だったという事だ。
 「え…」
 「乗らなくて良かったな」
 「ほんと、レモンのお蔭ね」

ニャッ!と、レモンは嬉しそうだ。

そんなレモンに洋一は言っていた。
 「レモンのお蔭だな。ありがと、レモン。でもな、明後日の飛行機で中国に行くんだ。
明日中には東京へ着かないと」
 「なら、車で送ってやる」
 「でも…」
 
渋る洋一をよそに、啓の父親は皆に聞いていた。
 「東京見物しに行きたい人ー」

はーい、と手を上げたのは皆だ。
そんなにも乗れません!と言われ、学校組は残り、真面目に学校へ行く様に言われてしまった。


啓の両親と兄が、洋一を東京まで送ってくれた。
明日のフライトに間に合えば良いので助かった。
 「ありがとな」
 「いえいえ。俺たちも久しぶりの東京だからな。今日は一緒に遊ぼう」
 「チェックインするから、待ってて」
 「はーい」

高校までの同級生と、その長男と一緒に遊んだ洋一は、次の日、空港に向かった。
それじゃ、と手を振り洋一は中国行きの飛行機に乗る為、ゲートの向こうに行った。


2時間後、飛行機は離陸した。
それを見送って、3人は新潟へ帰った。
そして、数ヶ月経った8月中旬。
テレビでは中国から日本の羽田行きの飛行機が爆発した事を緊急放送していた。

死亡者リストには、見覚えのある顔と名前があった。

村上洋一、享年63歳。

たまたま、その飛行機には要人が乗っており、その要人を抹殺する為に撃破されたものだった。
中国経由で帰国しようとしなければ、まだ生きてただろう。

死んだという知らせが届いたのは、彼の持ち物に写真があったからだ。
2匹のネコを中心に洋一も一緒に記念写真として撮影していた写真と、7月に流星群を見に東京まで行って、皆で戦闘機を背景にして撮った写真。
それと、もう一枚。
スイスのニースで撮った写真だ。
その集合写真を元に、財政界に顔が効く人物たちである村上啓と、大学時代の仲間であるサトルとマサとユタカとジュンヤの家に連絡がいったのだ。
洋一の父は既に他界していた為、実家は既に無いからだ。


パースに連絡が届いたのは直ぐだった。
テレビで流れたのを見て驚いたユウマから知らせを受けたのだ。
 「ボス…」
 「サメと同じ所に寝させるか。一緒になって話に花を咲かせて、私の母から煩いと、言われ続けられては嫌がられるだろうよ…。本当に、賑やかになるだろうな…」
その言葉に、ユウマもだが、その場に居た皆は頷くしか出来なかった。

だが、サトルは知らせを送る事は出来ずに蹲って呟いていた。
 「あいつは…、あいつは、ずっと右腕かよ…。
どんなに足掻いても、右腕になれないじゃないか…。
あの、お喋り野郎が…」

そう呟くと意を決したのか、サトルは立ち上がり中国の方を向き足を肩幅まで開き腕を組み冷笑を浮かべる。
だが、学生時代の様に上手くいかない。
何故なのかは分かっている。
それでも構わず、涙を拭う事もせず、きっぱりと言い切っていた。
 「それなら、私は、ずっと左腕を死守してやる。
良いか、スズメ。
私たちは永遠にボスを真ん中にしての両腕だ。
誰にも、この左腕という位置は譲らない。
そこで、サメと喋り続けてろ」




カズキとワンは、それぞれの居場所からテレビを見て驚きを隠せなかった。
カズキは何も言えず、これだけだった
 「スズメが…、あいつが、一番先に死んだ、だなんて。。。」

ワンなんて、あっさりしている。
 「お喋り野郎は、自分が、その要人だという自覚はないのだろうな。
だが、これであいつ等を潰すチャンスがきた。
見てろよ、スズメ。
お前の弔い合戦をしてやるからな」



家庭環境に恵まれなかった村上洋一は、仲間には恵まれていた。
大学時代のゼミの教授であるサメと似た環境の持ち主だったのだ。

だが、中国にある洋一の亡き母の実家は、中国に影響を及ばす家系だった。
それは、ユタカにも知る術は無かったのだ。
一体、誰が何のために隠していたのか。

知ってるのは、香港人であるワンだけだった。

ただ、それは洋一の母ではなく、祖父や叔父に当たる人物のこと。
そう、武闘家の林家。
その最後の師範であるリンと、リンの父親だ。

幼少期はイタリア隊員をしていた黒豹ことリンが、病で死ぬまでに起こしたベンチャー企業。
その企業の末裔が、洋一なのだ。

しかし、これで林家の血を引くものは誰も居ない。
なにしろ、あの黒豹の姉妹も家族も既に他界しているからだ。

脅威になる敵は、全員が死亡した。









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洋一は、永遠の眠りについた。
お喋り野郎、スズメと呼ばれた60余年の人生でした。

でも、通知が届いただけでも良かったね。


18禁!ネコの事情 (30) ※結婚記念撮影※

タイミングよく、元気の良い声が聞こえてきた。
 「こんにちはっ。誰か居ますか?」

その声に、啓とレモンは反応した。
 「あ、洋一さんだ」
 「ニャー」(スズメの声だっ)

レモンを抱いたまま啓は家の玄関に向かった。
 「洋一さん、いらっしゃい」
 「おー、啓、帰ってきてたのか」
 「はい。今朝、帰ってきました」
 「お帰り」
 「ただいま」
その時点で気が付いた啓は洋一にレモンを手渡した。
 「お土産があるんだ。レモンを抱いて、待ってて」


母屋に入って行く啓を見送って、ヨウイチはレモンに声を掛けた。
 「元気か?」
 「ニャッ」(うん、元気だよ)
 「ビザも下りて、明後日には中国に行くんだ。元気でやれよ」
 「ニャー…、ニャッ?」(ちゅー…って、何?)
 「今度、ここに帰ってくる時は10年後だ」

啓が土産を手に、庭に出てきた。
 「お待たせ。洋一さん、お土産です」
 「ありがとう。啓、私は明後日には中国に行くんだ。その後はスイスに。その挨拶に寄ったんだ」
 「え、中国とスイス?」
 「ああ、母の墓参りと大学仲間とスイス旅行さ」
 「洋一さんのお母さんって、中国の方なんですね」
 「そうだよ。私は日中のハーフだからね」
 「スイスって、また遠くへ…」
 「ん、スイスのニースなんだ。ニースの海って日本より気持ち良いだろうなあ」
ケイの弟が反応した。
 「えー、良いなあ。兄貴、ケイ兄、俺等も今年の夏の避暑地はスイスにしようよ」
 
その言葉に、兄2人は返していた。
 「その前に、うちの家はスーパーとかコンビニなんだからな」
 「ちぇっ…、ったく、しょうがねえな」


するとレモンは洋一の腕から飛び降り、近くに寄ってきたリンゴの隣に駆け寄った。
 「ニャー、ニャニャニャッ、ニャニャ―」(ねえ、スズメ。俺の嫁さんだよ。見てみて)
洋一は、2匹を見て納得した。
 「おー、可愛い子だなあ。そっかあ、結婚したのか…」
どや!という表情のレモンを見て洋一は驚いていた。
 「そっかー、私は一人身を堪能するよ。結婚おめでと。
10年後には、お前の子供か孫と、ごた………。ん…、タマ?」
洋一はリンゴの腹を擦ってるうちに気が付いたみたいだ。
 「レモン、お前さん、もしかして男同士で結婚したのか?」


啓は口を挟んでいた。
 「洋一さん、そいつリンゴだよ。覚えてる?」
 「ほえっ?リンゴって…、あ、あの繊細な神経を持ってたリンゴ?」
 「そうそう、披露宴パーティの時、レモンと一緒に世話してくれてたリンゴだよ」
 

それを聞いて、洋一はレモンとリンゴを見る目が優しくなった。
 「そっかあ…。お前、あの時はビクついていたけど、少しずつ成長してんだな。
おめでとう、リンゴ。幸せにな」
この人の目つきは優しいし、なんとなくだがレモンが擦り寄って懐いてるのが分かる。
なので、リンゴは返したのだ。
 「ニャー」(ありがとう)
洋一はレモンとハイタッチしてやる。
 「そっか、そっかあ…。レモンもおめでとう。お前、あのパーティの時は、ずっとこいつを見てたもんなあ。気になる相手と一緒に居れるというのは嬉しいもんだよ」

レモンは、嬉しそうに擦り寄って行く。
 「これで、心置きなくパースに戻れる。お前等、元気でな」

その言葉に、啓の兄は聞いていた。
 「洋一さん、また行くの?」
 「ああ。パスポートとビザの更新に帰ってたからな」
啓の弟も聞いてくる。
 「あっちに行くと、結婚話なんて無いでしょ?」
 「中華料理店をやってるんだ。結婚なんて、まだまだ先の話だ」
 「そういう事言ってると、貰い手がなくなるよ。それに啓兄の披露宴パーティの時、小母さん連中が見合い写真持ってたよ」
 「だろうな。私は、レモンとリンゴと一緒に控室に居たからな。ま、私の代わりにもみくちゃにされるんだな」
 「嫌だなあ。俺、高校生になったばかりだよ…」


レモンとリンゴ。
そのまんまでいろよ。
そう言って、洋一はiPhoneを取り出すとカメラアプリを起動した。
2匹を撮っていた。
 「ああ、そうだ。記念撮影してやるよ。皆、入って」


そう言われ、皆は2匹のネコを中心にして座った。
啓はレモンの右隣に、佳和はリンゴの左隣。啓の兄と弟はレモンとリンゴの後ろに座る。
洋一の元気な声が合図を送る。
 「ハイ、スマイルッ!」

2枚撮り、皆にデータをBluetooth経由で渡す。
すると、啓の兄は自分の部屋から仕事用のカメラを持ち出して来て、洋一を含めた集合写真を撮影し、洋一に渡した。


 「ありがとう。それじゃ、そろそろ東京に行くから」
 「10年後でなくても良いから、また帰ってきてね」という啓の言葉に、洋一の目は潤んできた。
 「ありがとう。あの二人に、よろしく伝えて」
 「元気でね」
 「お前等もな」


だけど、レモンは何かを感じ取っていた。
Gパンの裾を引っ掻き、鳴きついてきたのだ。







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はい、またまた登場のスズメこと、洋一です。
従兄弟同士での会話と、結婚写真の撮影の図ですね♪


18禁!ネコの事情 (29)※うちの子、二組目の結婚!!※

そんな飼い主2人の思いをよそに、2匹のネコは自由勝手にしていた。
車庫の引き出しという引き出しを全部開き、レモンはある物を見つけようとしていた。

ガタガタ、ガシャガシャ―ンッ…。
ガタタ…。
ガラガラ、ガッシャーン…。


車庫の中で一体、何をしているのだろうか。
レモンは何やら引っ掻き回しているみたいだ。
啓は、兄に言う為リビングに向かった。

 「レモンが車庫の中で何かをしてるよ」
 「分かってるよ、あれだろ」
 「何かガタガタしてるんだ」
 「だから」
兄は取り付くしまもない。
なので、この言葉を言ってやる。
 「お仕置き、何が良いと思う?」
 
その言葉で、兄は動いた。
 「ふっふっふっ…。2匹にして貰うか」


リビングから車庫の入り口に着いた啓の兄は、レモンを呼ぶ。
 「レモン、そこに居るのか?」

声を掛けながら、車庫の中に入って行く。
 「レモ…!な、なんだ、それはっ」


その声に、2匹は振り向いた。
 「ニャー、ニャニャニャニャー」(あ、見てみて。リンゴ、綺麗でしょ?)
 「ニャニャ―」(レモンったら)

啓の兄は、驚いて車庫の地べたに座り込んでしまった。
それを見守っていた啓と佳和は目を見張っていた。
思わず声を上げていた。
 「う、嘘っ」と啓が、
 「え、なんでリンゴ…」と絶句したのは佳和。
 「花嫁になったの?」とは、啓の弟の声だ。


その3つの声に反応した2匹は、今度は車庫の入り口を振り返って見た。
ケイが居る。
ヨシが居る。
レモンとリンゴは嬉しそうな表情になったのは言うまでもない。2匹は走り寄って行くが、リンゴの被っているヘッドレースが長く、直ぐに転んでしまう。
 「ニャッ」(痛っ)

その声に、レモンはスピードを止め、リンゴを起こしに走り戻る。
レモンは、そのヘッドレースの裾を口で咥え持ち、2人の側に走って行った。
リンゴを先に走らせ、自分は後ろだ。
 「ニャー…」(ケイ、お帰りー)
 「ミャー…」(ヨシ、お帰り―)


佳和がリンゴに声を掛けてやる。
 「ただいま、リンゴ。良い子にしてたか?」
その声に、リンゴはヨシに擦り寄っていた。
 「ニャニャ―、ニャンッ」(会いたかったよー、ヨシ)
ケイも、声を掛けてやる。
 「ただいま、レモン。留守の間、ありがとう」
レモンはケイに擦り寄り、甘えていた。
 「ニャー、ニャニャニャッ」(任せなさい、しっかりと仕事してたよ)



 「ニャニャニャニャニャ―。ニャニャッ、ニャー」
(見てみて。リンゴは俺のお嫁さんになったんだよ。綺麗でしょっ)

そのレモンのジェスチャーと嬉しそうなドヤ顔を見た4人は溜息を吐いていた。
 「そう…、リンゴはレモンと結婚したのか…」
佳和の呟きに、2匹は嬉しそうだ。

 「ニャニャニャー」(これで、ずっと一緒だよ)
 「ニャァ」(よろしく)








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そして。。。
うちの子(?)二組目の結婚が決まりましたぁ~

※>(^_^*('-'*/†\ ウェディング♪


18禁!ネコの事情 (28) ※R18!性描写有ります。18歳(?)未満&抵抗ある方はスルーして下さい。※

レモンが帰ってこない。
どうしたのだろう。
いつもなら「ごはーん」と言ってくる時間なのに。

両親から話を聞いた啓は、自分が思ってたよりもレモンは男なんだと理解した。
こんな時間になっても来ないという事は、スーパーの仕事をサボってどこかで遊んでるのか。
まあ、ネコは気儘な生き物だからな。
そう思ってると、兄がリビングに入ってきた。
兄に声を掛けていた。
 「兄貴、ただいま」
 「お、啓、お帰り」
 「これ、土産だよ」
 「サンクス」
 「ねえ、レモン知らない?」
 「あいつなら車庫だ」
 「車庫?水遊びしてるのか…」

兄は、「見てみたいのなら、静かにしろよ」と言ってくるので、興味を引かれてしまった。
一体、何をしてるのだろうか。


啓は、結婚した相手である佳和と一緒に車庫に行く。
二人して、静かに覗いていた。
何してるんだろう。

 「フニ…」(やっ…)
 「ニャニャ…」(青リンゴ…)
 
え、これって何?
そう思った二人は、もっと近くまで寄っていた。

 「フ…、ニャ…」(ふ…、ア…)
 「ニャニャッ、ニャ…」(良い身体してんじゃん)
 「ニャァ・・」(レモン…)
 「フ・ニャ…」(ん・ンン…)


レモンの腰の動きを見て、啓は思わず掌で自分の口を覆っていた。
その啓の隣にいた佳和も同様に驚いている。
 (なんてこった…)


 「フ…、フッ…」(ぅ、ぅぅ…)
 「フ、フゥ、ニャッ…」(も、もう、イク…)
 「ニャ…」(あ、ああ…)
 「フッ…」(んぅ…)


 「フッ…、ャー…」(あ、あああっ…)
 「ン、ンニャッ…」(ぅ・・、んんっ…)



啓と佳和は、目の前の光景が信じられなかった。
 (嘘だろ…。いつの間に、この2匹は…)
茫然としている佳和の腕を引っ張り、啓は車庫から出た。
 「どうしよう…、リンゴちゃん…」
 「傷物になったか…」
 「そういう事、言わないで」


佳和は、ポツリと言ってくる。
 「まあ、相手がレモンで良かったよ」
 「え、どういう…」
 「他のネコなら許せないが、レモンだからな…。でも、ショックだ」

そう言うと、佳和は溜息を吐いていた。
啓は、この一言しか言えなかった。
 「ごめんなさい、ごめんなさい…」








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そして、飼い主は見てしまった。。。

あ、性描写あります。

18禁!ネコの事情 (27) ※R18!性描写有ります。18歳未満&抵抗ある方はスルーして下さい※


キョトンとしているリンゴを壁に押し付け、レモンは言ってくる。
 「良いか、この童貞ヤロー。誘われたらNo!と言えるようになれっ。それ」
だが、リンゴは遮ってくれる。
 「だって、僕、友達いないから、声掛けられると嬉しい」
 「話は最後まで聞けっ」
 「は、はいっ」


ドンッ!
と足踏みをしてレモンはリンゴを壁に押し付け、逃げれない様に壁に両手を着ける。
そう、壁ドンしていた。
 「良いか、この箱入りヤロー。
人間にルールがある様に、ネコにもルールってもんがあるんだ。
人間には発情期ってものがなく、ネコにはあるんだ。
俺に何も言わずに勝手な事をしたから、こんなになったんだ。
お前は居候なんだよっ。
居候なら、居候らしくしろよなっ」
 「居候って何?」

その言葉に力が抜け、がっくりと力が抜けたレモンだった。
だが、溜息を吐き、頭と髭を掻きながら、レモンは言ってきた。
 「俺とケイが、お前ん家に居たのを、居候って言うんだ。
してくれるのが当然だと思うな。
居候なら、誰かがしてくれてるのなら、その人に何かを返そうと思うものだ」
 「どんな事をするの?」
 「うー…」
頭をガリガリと掻きながら、レモンは根気強く言ってやる。
 「擦り寄ったり、ありがとうと言ったり…。
自分で何か出来るものを見つけて役に立ちたい。
普通は、そう思うものだ」
 「それ、僕も思った」
 「ほんとか?」
 「うん。僕って何も出来ないなって思って。
助けてと言えば良いのに、怖くて出来なかった。
勇気が出なくて…、如何したら良いのか分からなかったんだ」

 「ったく、この世間知らずが…。
そういう時は俺を呼べ。近くに居るだろ」
 「レモン…」
 「俺は、ここ界隈だと名が知れてるし、誰でも知ってる。
良いか、青リンゴ。
ここに居候してる間は、俺から離れるなよっ」
 「うん、ありがとう」


 「って、事で…。
約束には約束の仕方というのがあるんだ」
そう言いながら、レモンはリンゴを押し倒し覆い被さっていた。
 「レモ…」
 「良いか、青リンゴ。お前は、俺の言う通りにしてれば良いんだからな。
OK?」
 「うん、OKだよ」


よし、では。


リンゴは違和感を感じていた。
何か、お尻がむずむずしてくるのだ。
 「レ、レモ…」
 「黙って、大人しくされてれば良いんだ」
 「で、でも…、お尻が…」
 「俺がしてるんだ。他の奴等には、絶対に触らせんなよっ」
 「うん」


レモン、大好き。
強くて優しくて、口は悪いが、面倒見の良いレモン。
 「フニャ」
 「こら、爪は引っ込ませろ」
 「ん…」

なんか、気持ち良くなってきた。
レモン、僕も強くなりたい。
 「ふぅ…」
 「青、リン…」
 
(もう…、僕の名前はリンゴなのに。いつまで経っても、青リンゴって言ってくる。
でも、レモンだから許してるんだからね。
でも、箱入り野郎に、童貞野郎って、どういう意味なんだろう…)


ニャッ…、ニャーニャーニャ、ニャニャニャッ…。

と、車庫の方からネコの泣き声が煩く聞こえてくるので、車庫の中を覗いていたケイの兄は深い溜息を吐き、頭を抱えて蹲っていた。
呟きがポロッと漏らしていた。
 「全く…、うちの次男だけでなく、末っ子もそっちかよ…」


 



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そして、大告白したレモン。
晴れて、合意の上でのエッチ。

それを、ケイの兄に見られていた?!

18禁!ネコの事情 (26) ※ソフトな描写になるの?それは、〇〇タイム※

※ソフトな、緩い描写あります※



レモンの家に帰り着いたリンゴは、ドビーとトマトとレモンに言っていた。
 「あの、ありがとう」
 「大丈夫か?」
見た目のがっしりしたクロネコのドビーに優しい言葉を掛けられ、思わず涙が出そうになった。
 「本当は、怖かったんだ。助けに来てくれて、ありがとう…」
 「無事なら良い」

赤いネコのトマトも言ってくる。
 「普段は良い奴なんだけど、今は発情期なんだ。落ち着くまで会わない方が良いよ」

その言葉に、リンゴはキョトンとしている。
挙句の果てに、こう返していた。
 「発情期って、なあに?」


その言葉に、3人は黙ってしまった。
暫らくすると、口を開けて次々と呟いていた。
 「レモン、後を任せた…」と、ドビーが。
 「天然もんだな…」と、トマトが。
 「仕事に戻るか…」と、レモンは言っていた。



2人が帰った後、レモンはリンゴを車庫に連れて行く。
何をするのだろう。
レモンの行動に不思議さを感じていたリンゴは聞いていた。
仕事ではないのだろうか…?
 「レモン、こんな所で何するの?」

レモンは、そんな言葉を無視して手慣れた動作で何やらスイッチを入れていく。
暫らくすると、ちょいちょいと前足でおいでおいでをしてくる。
その手招きに引かれる様にリンゴは近寄って行った。

途端に、掛けられた。
 「ブギャッ…、レモン、何するのっ」

だが、レモンは何も言わない。
逃げようにも水圧が激しく逃げられないのだ。
 「レモン…」
しかも、レモンはリンゴの顔もそうだが、尾まで、全身を濡らしてくれる。
 「ねえ、レモン止めて。水、嫌い」

聞こえてないのか、レモンはリンゴの後ろ脚から尾まで、尻の孔の方にも掛けてくる。
 「ブニャッ…、レモンッ、やめっ」


何かがお尻の中に入ってくる感じがする。
 「はっ…」
レモンは、一体何をしてるのだろう。
ねえ、レモン。
水、嫌いなんだよ。

でも、まだ水を止めてくれない。
それに、何を僕のお尻の中に入れてるのだろうか。
 「うっ…」

やっと、レモンの声が聞こえてきた。
 「ドロドロじゃん。くそっ、あいつ等…」
 「レ、レモ…」

今度は、お尻の中を目掛けて水を掛けてきた。
 「やっ…」




レモンはスイッチを切ると、リンゴの背からバスタオルを掛けてやる。
そして、わしゃわしゃとタオルで水分を拭き取っている。

リンゴは、やっとのことで嫌いな水から解放され安心していた。
気持ちよさそうな表情で、レモンの手が自分の体を拭いていくのを任せていた。
レモンはリンゴを中心にぐるりと一周してタオルで水分を拭き取っている。
リンゴの気持ちよさそうな表情を見ると、顔を近づけて軽くリンゴの唇に自分のを触れ合わす。
すぐ離すと、レモンはリンゴの背に隠れる様に戻り、タオルでわしゃわしゃわしゃわしゃ…。

目を瞑っていたリンゴは、目を開けて首を傾げていた。







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天然を発揮させてるリンゴの図ですww
ってか、レモンもテレ隠しにわしゃわしゃと拭きまくってるし。。。
毛が抜けたらどうするんだろ?

18禁!ネコの事情 (25)  ※ 告白 ※

だが、そうは問屋が卸さない。
たまたま見かけたトマトはレモンに言いに走ったのだ。
 「レモンッ、レモン何処だ?」
 「煩いなあ…、これから仕事なんだよ」
 「リンゴが危ないっ」
その言葉にレモンは反応し、店先に並んでる果物売り場の前に飛び出した。
 「リンゴを掻っ攫う奴は、何処のどいつだ?俺のエサ代を奪うなっ」
 
その言葉にトマトは溜息を吐いてくる。
 「そっちのリンゴじゃないっ」
 「じゃあ、どっちのリンゴだよ」
 「ドクとリューがリンゴを連れて行ったんだ」
その言葉で、レモンは溜息を吐いた。
 「あのミケのリンゴか…。ああ、驚いた」
 「まったく、こんな時に…」
 「で、何でリンゴ?」

そこでトマトは思い出した。
 「ああ、そうだ。今、この時期、あの二人は発情期だっ」
 「え、という事は…、リンゴを襲ってるって事?」
 「だと思う…」
 「何処だ」

(嘘だろ。あいつを掘って良いのは俺だけだっ)
そう思いながら、レモンは走り出した。



トマトを先頭にして走り着いた場所は、いつもの遊び場だった。
リンゴを真ん中にしてドクとリューも一緒になって丸くなり寝ているのが目に映った。
 「トマト、このバカ。どう見ても、寝てるじゃないかよ」
 「シた後だったり」
 「まだ言うか」


レモンとトマトは3人をペシぺシと叩き起こそうとしていた。
 「起きてこないなー」と、トマトは諦めかけていた。
レモンはズルズルとリンゴの尾を引っ張っている。
とにかく、こいつだけでも助けると思っての行動だった。
後ろ脚を持ち上げると、レモンは確信した。
こいつ等…、よくもっ。

怒りに任せてレモンはドクとリューに蹴りを見舞っていた。
 「って…」
 「なんだー…」

目を覚ました二人は、トマトとレモンが居るのに気が付いた。
 「お、仕事終わったのか。待ってたよー」
 「昼寝してたんだ。な、リン…、あれ、まだ寝てるじゃん」

レモンは怒っていた。
 「お・ま・え・らー」

 「え、何々…」
 「どうかしたの?」

 「ブニャーッ!!」(許さんっ!!)
物凄い剣幕をしてレモンの怒りは爆発した。

 「何なんだよぉ…」
 「なんでレモンに…」

レモンは荒い息をしている。
 「お前等、リンゴのケツを掘っただろう」
 「え…」
 「え、じゃ、ないよっ。見りゃ分かるんだよ」

リンゴは目が覚めると、レモンがブチ模様のネコとシロネコの2人を殴ったり蹴ったりしているのを見て怖くなった。ガクガクと震え、座り込んでしまった。
そのリンゴを見て、レモンは言い放った。
 「青リンゴッ!お前もだ。こいつ等に勝手に付いてくんじゃないっ」

ブチ模様のネコは言ってくる。
 「レモン、俺たちは遊んでただけだよ」
シロネコも言ってくる。
 「そうだよ」

だが、レモンは容赦しない。
 「なんで、エッチになるんだ?」
 「そ、それは…」
 「リンゴは男だ。男相手にして、どうするっ」
 「そうだけど…」


何度か息を吸って吐いたレモンはトマトに声を掛けた。 
 「トマト、ドビーを呼べ」
その言葉に、ブチ模様とシロネコは怖気づく。
 「ド、ドビーだけは…」
 「お願いだ。ドビーだけはやめてくれ」

ドビーだけは敵に回したくない。
あいつは力もあるし、一派のボスだ。


だが、時は既に遅しだった。

ドビーは、トマトからレモンが呼んでると聞き、のっそりと立ち上がった。だが、次の言葉で飛んできたのだ。
 「リンゴをマワして、レモンは頭にきてる状態だ」と。


背後から低い声が聞こえてきた。
 「誰が、リンゴをマワしたって…」

唸るような低い声にビビったブチ模様のドクと、シロネコのリューは振り返った。
ドビーだ。
トマトの奴、行動が早いよな。
 「や、やあ、ドビー」
 「一緒に遊ばないか?」

ドビーは二人を見て、こう返した。
 「ふむ…、良いだろう。相手になってやらあー!」

レモンにも殴られ蹴られたりしたのに、ドビーにもこてんぱんにされてしまったドクとリューは、再起不能に陥ってしまった。


リンゴはドビーに首根っこを咥えられ、レモンの背に乗せられた。
そのままレモンの家までトマトも一緒に送ってくれた。
リンゴは、こんな状況なのにレモンの背に乗っかっている、触れていられるのが嬉しかった。
思わず口から漏れていた。
 「レモン、ありがとう。大好き」


その声がレモンに聞こえたのかどうかは分からない。






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レモンったら、お茶目だこと(*≧m≦*)ププッ

リンゴも、無事に助けられて良かったね♪
しかも何気に告ってるし。。。

18禁!ネコの事情 (24) ※R18!!性描写あります。18歳未満&抵抗ある方はスルーして下さい※


ヨシと離れてどれぐらいの日が過ぎたのだろう。
早く迎えに来て欲しい。
だけど、レモンと離れたくない自分がいる。
ヨシの事を思うよりもレモンの事を思ってる方が多くなっていた。

スーパーの店頭で、ポツンと一人で招き猫よろしくなっていた。
不意に声を掛けられた。
 「リンゴ。リンゴ、おいで」
 「一緒に遊ぼう」
 「君たち、誰?」

二人は溜息吐いてる。
 「はあー…、忘れられてるー」
 「会合で会ったでしょ?あの時、君の目の前に居たんだよ。まあ、トマトも居たけど」

会合。
ああ、この間、レモンと行った所か。
 「おいで、一緒に遊ぼう」
 「でも」
 「レモンは仕事終わったら来るけど、先に行っとこうよ」

あんまり乗り気でなかった僕は、その二人に引っ張られるように連れて行かれた。
この間の会合はレモンの後ろを歩いていたので場所まで覚えてないのもあるけど、なんか雰囲気の違う場所みたいだ。
 「遊ぼうね」
 「鬼ごっこしようよ」

でも、何かが違う。
あれからドビーたちと何度か鬼ごっこをしたが、彼等の時とは何かが違う。
 「リンゴ、楽しくなさそうだね」
 「なら、違う事をしようか」


すると、二人は僕を押し倒して乗っかってきた。
 「え、何…」
 「だって、リンゴ、楽しくなさそうだから。これは楽しめるよ」
 「どういう」
 「こういう意味だよ」

唇に触れられ、尾をギュッと引っ張られた。
 「いっ…」

どちらかの声が聞こえてきた。
 「ねえ、リンゴのって綺麗な色をしてるね。汚れを知らないみたいだ。なんかワクワクしてきた」
そう言ってきた人は、僕の大事な所を舐めてきた。
 「やっ」
(嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だっ!レモンッ!)

誰かの口が離れていく。
 「…ャ」
 「初モノか」
 「そういう感じかも」

(嫌だ。レモンが良い。まだ、レモンの方が良いっ)
僕は、レモンが来てくれるのを待つしかないみたいだ。

 「ャ…」
 「なんだ?」
 「ニャー!」
 「うわっ…、急に叫ぶな」
 「い…、嫌だ、嫌だ、嫌だー!」
 「はいはい、煩いよ」
 「い」
また口を覆われた。
今度は口の中に、何かが入ってくる。
なんだ、これ…。
 「ふ…」

下半身にも刺激がくる。
 「ん…」

(嫌だ…、嫌だっ。レモン、助けてっ!)

レモン、早く来て。
早く。


気が遠くなる。
息が出来ない。
僕は、どうなるのだろう。


何かが揺さぶられてる?
何なんだろう…。
 「お、気が付いたみたいだ」
 「気を失うほど良かったのか。嬉しいな」
 「次は俺の番だ。はーい、リンゴちゃん。もうちょっと脚を広げようか」

 「あっ…」
何かがブスッと刺さってくる感じがした。
 「このまま突っ走るぞー」
何かが、何かが僕の中を行ったり来たりしてるみたいだ。
 「や…、ニャ…、や、だ…」
 「イク」
 「ャー…」


 「ふぅ…、ああイイ気持ちだ」
 「リンゴは、どう…」

だが、リンゴは動かない。
それを見たブチ模様のネコは言っていた。
 「大丈夫だよ。死んでない、気を失ってるだけ」
 「本当か?もし死なせたら…」
 「臆病者が…」
そう言って、リンゴの心臓に耳を当てたブチ模様のネコは、友達のシロネコに言っていた。
 「生きてるよ。ほら、心臓の音、聞こえてるよ」
そう言われ、シロネコも耳を当てた。
 「あ、本当だ。寝てるだけか」


シロネコとブチ模様のネコはお互い身繕いするとリンゴをひっくり返し、背を上にして毛繕いして寝さす。後は、リンゴの横に一人ずつ寄り添って温かくさせるだけだ。
おやすみ、リンゴ。
御馳走様でした。








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R18!性描写あります。
あらら・・・
想像の域を出ないネコ同士のエッチ表現です。
間違えてたら笑って許してね(*- -)(*_ _)ペコリ

18禁!ネコの事情 (23) ※ソフトな性描写あります※


その夜、レモンの仕事が終わった。
レモンのしてる事をじっと見てると、スーパーで魚を捌いて貰い、それを背中に括り付けてる。
 「ほら、行くぞ」
 「え、お金は…」
 「良いんだよ。俺の仕事のギャラとして貰ってるんだから」
 「え、でも」
 「それに、お前が主役なんだからな」

主役って何?と聞くと、「俺の方が知りたい」と返されてしまった。

何処に行くのか、それだけでも聞きたかったんだ。
レモンは、こう返してきたんだ。
 「会合と言う名の、お喋りタイムだ。人間なら酒飲むみたいだけど、俺たちネコには酒は無理だからな。だから、こうやって皆で持ち寄るんだ」
 
意味が分からない。


レモンの後を付いて行く。
会合場所へ着くと、たくさんのネコたちが…。
思わずレモンの後ろに隠れてしまった。
 「こら、横に並べよ」
 「だって…」
 「ほら、こっちにな…」
レモンが僕の方を向いたので、迷わずレモンの前足の間に顔を突っ込んだ。
 「ったく、お前は…。頭隠して尻隠さずの奴だよな」
 「だって、だって…」
 「お前、男だろ。タマ蹴ってやろうかっ」

リンゴは自分の目の前でレモンのタマが揺れてるのが見えたので、なんか恥ずかしかった。


そうしてると、声が掛かってきた。
 「レモン、何してんだ?」
 「おう、ドビー。丁度良かった。手伝ってくんない?」
 「何を?」
 「こいつを俺から離して連れて来て」

ドビーは顔を向けて、呟いていた。
 「頭が見えないし、尻尾も見えない…」
その言葉にレモンは苦笑していた。


リンゴは、体が引っ張られるのを感じた。
 (やだ。レモン、助けて)

だけど、レモンの身体は離れていく。

 「やだ。レモン、レモンッ」

 「あー、やっぱりリンゴだ」
 「なに、レモンにくっ付いてんだよ」

 「え…」

2人の声が聞こえてきた。
 「ほらほら、トマトだよ」
 「こっちも見てよ、クロだよ」

すると、見知った真っ黒のネコと、所々赤色掛かったネコが居た。
 「あ、良かった…」
 「どうかしたのか?」
 「たくさんネコが居て…」

そのリンゴの声で、2人は笑っていた。
 「まぁったく、リンゴは」
 「恥ずかしがり屋なんだなあ」


おいで。
と声を掛けられた。
目の前にはトマトが、右隣にはクロが付き、後ろにはドビー。
レモンが左隣に居るのに、なんだか怖くて…。
会合が終わるまで、大人しく居ました。







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あれあれ・・・
リンゴは、いったいレモンのどこを見てるのやらww

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