BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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18禁!ネコの事情 (8) ※R15?R18?性描写あります。15歳未満or18歳未満&苦手な方はスルーして下さい※


寝床まで戻ってくると、リンゴはすやすやと寝ている。
それを見て、俺はヤッていた。

リンゴ。
お前もネコなら大人しく懐柔されるな!
そう思い、犯したんだ。
途中から目を覚ましたリンゴは叩いてきたが、その内に爪をニョキッと伸ばし引っ掻いてきた。
煩いよ。
それに、お前鈍いよな。


ニャッ…、ニャ…、く・ぅ…。

 「お前のケツは赤か青か調べてやるっ」
 「やめてっ。レモンなんっ…、めっ」

 「ャァー……」
 「へっへー、ヤッてやったぜ」
あー、いい汗かいた。

そう思っていたら、180度反転してリンゴに乗っかられていた。
 「よくも…、よくもやってくれたな」
 「このクールヤロー。甘える事もしない奴にヤられようとは思わないね」
 「お前のケツはレモン色なのか確かめてやる」
 「青リンゴに出来るもんか」
 「出来るっ。やってやる」

リンゴと同様に俺も爪を伸ばし引っ掻いてやる。
だって、こいつ全くと言って良いほどウブなんだから。
怒りに任せて、めちゃくちゃにしてくるんだ。

ニャッ!
ニャー…、いってぇなあ…。
言っていた。
 「お前、喧嘩もした事無いのかよ。とんだクールヤローだな」
何も返事がないので、もう一度言ってやる。
 「この青リンゴー。知ってっか?青リンゴは不味いんだよ。食えたもんじゃない。その代り、赤リンゴは甘くて美味しいんだよ。
ったく、お前って下手だよな」
 「下手って言うなっ」
 
リンゴはへたばってきてるので、レモンは180度反転して乗っかってやる。
 「レモン、降りてっ」
 「お前は下手だからレクチャーしてやる」
 「いらない」

ニャッ…、ニ……。
はっ、あ…、あ…。

お互いの尾を絡ませ腰を動かしていく。
 「め…、て…」
 「イイ表情するじゃん」
 「ふ…、レ…、モ…」
 「良いか、リンゴ。俺たちはネコだ。ご主人様を困らせて、なんぼのもんなんだ。もっと困らせてみろ。
それに、お前の…、その…、じょぅ・ね・つ・が…」
 「んっ、んんっ…」
 「リン…、ゴ…、俺たちにも思いはあるんだ。俺がケイに甘えるのも、ケイの温もりと、俺に向けられる目と言葉があるからだ。
たまに怒られる事もあるが、その時はゴメンねって言ってるんだ。
青リンゴ、お前にもある筈だ。
たまにはヨシに反発して困らせてみろ」
 「ヨシは…」
 「お前もそうだが、ヨシもクールだよな。だから、お前等なんて大嫌いなんだ」
 「なら降りてよ」
 「降りない。もう1回ヤッてやる」
 「いらない…」


だが、レモンはリンゴを押さえ込んでいる。
その力には逆らえないものがある。
 「やめ…」

 「あ…、ャーッ…」

フウッと溜息吐いたレモンは「2回もヤると疲れた…」と言い、そのまま寝てしまった。
しかし、そうは問屋がおろさない。
リンゴは再度反転すると、レモンの上に乗っかてやる。
2回もされたんだ。
1回ぐらい仕返してやる、という意気込みで。
だが、2回もヤられて疲れていた。
レモンの小さいけれど可愛いシンボルを隠す様に、レモンの腹の上を覆い被さるように…。
何も出来ないまま、リンゴはレモンの腹の上で寝ていた。

その図を、ケイにデッサンされてたなんて夢にも思わなかった2匹だった。



それを機に、リンゴは反抗する事を憶えてしまった。
ヨシの甘やかし方にイラつき、ケイの方にくっ付く様になったのだ。

 「邪魔者が2匹」
そのヨシの言葉にレモンだけでなく、リンゴまでもが反応してしまった。
爪で引っ掻く事を憶えたからだ。
 「いてっ…、な、なんで、リンゴまで…」

そんな1人と2匹を見て、ケイは幸せそうだ。
 「楽しそう…」







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ネコ同士の、初エッチ(/▽*\)~♪

想像の範囲での性描写です。
ネコを飼ってないので、間違えていたら目を瞑って下さいませ~

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18禁!ネコの事情 (7)

※レモン視点※


フニャー…。
眠い…。
うとうととしていたら、抱き上げられた。
 「こら、レモン。そんな所で寝ないの。引っ越しだよ。お前も行くんだからね」

フニャ?
ケイは何処かに行くのか。
一緒に連れてってくれるの?
嬉しいにゃ。
いつもは自分の足で歩いたり走ったり跳んだりするのだが、その時はゲージに入れられた。
ああ、お泊りか。
何処に連れて行ってくれるのかな。
楽しみだな。
そう思っていたら、ケイのオカアとオトウが2人とも手伝ってくれてる。
皆で行くのか、嬉しいな。

その時は、そんな風にしか思ってなかった。
なのに、着いた所は、時々ケイが連れて来てくれてた所。
ヨシの家だった。

ヨシの家には可愛いミケネコが居る。
「リンゴ」と呼ばれているオスネコだ。
ヨシがリンゴを連れて来てくれる。
リンゴは俺を見ると「ナー(こんにちは)」と挨拶してくれるので、同様に俺も挨拶を返してやる。
ケイの声が聞こえてきた。
 「リンゴ。今日からよろしくね」
その言葉の意味が分からなかった。


いつもは2日か3日ほどで帰っていたので、その時もそう思っていた。
だが、何日経っても帰ろうとしない。
腹が立ち、ケイのベッドへ潜り込んでやる。
リンゴは自分の寝床で寛いでるので、そのままにしていた。

ねえ、ケイ。
早く帰ろうよ。
いつまで居るの?
ここって、人が居なくて寂しいよ。
ねえ、ケイ。
俺は、あのスーパーの看板ネコなんだよ。
俺から仕事を奪うなー。


長い長い間を、そこで暮らしていた。
その間は暇で暇で退屈だった。
だけど、時々俺を描いてくれるので何とか許せていたのだ。
ギャラは、俺を甘やかしてくれる事、構ってくれる事だ。
あの真剣なまなざしに見つめられ、とっても嬉しく感じたものだ。
俺だけを見て描いてくれるのだからな。

思いっきりケイに甘え、甘やかされ満足すると、リンゴの居る寝床の隣に設置された自分の寝床に戻って蹲る。

ここに居た間はリンゴを見ていたのだけど、リンゴは甘えないんだな。
ヨシは可愛がってるけど、その時だけ喉をゴロゴロと鳴らしている。
いい子ちゃんのリンゴを「クールな奴」と命名してやった。
嫌いだ。
こんな奴なんて大嫌いだ。
俺達ネコは人間を困らせてなんぼだろ。
お前はネコじゃない。


毎夜の様にケイのベッドに潜り込んでいた。
ある夜、ヨシがケイを抱きかかえて部屋に来ると、ベッドに横たわってきた。
ふんっ。
誰が動くか。
俺の幸せを奪い取る気か。
そうはさせんからな。

そう思ってるとヨシの声が聞こえてきた。
 「眠いのなら寝とけ」って。
ああ、ケイは目が覚めたのか。
それでも眠いのなら寝てて良いんだよと思い、擦り寄っていく。
 「ニャー」(そうだよ)って。
そしたらケイにスリスリされた。
嬉しくなって、たまらず体を寄せていた。
それなのにヨシは邪魔をしてくる。
ベッドから落とされたのだ。
怒ったね。
 「ブニャッ!」(何する、無礼者っ)

ケイの声が聞こえてくる。
 「お休み、レモン」
うん、お休みと思いながら、再度ベッドに潜り込んでやる。
するとケイはヨシの方へ寄って行くので、俺もまたケイの身体へと近寄って行く。


ヨシはケイに何かしてるのか。
お前の邪魔をしてやる。と、意気込みヨシの腹の上に乗っかるつもりでいた。
そしたら、いきなり突き落とされた。
 「ニャー、ニャニャニャッ」(痛いな!何する、このやろっ)


ヨシは睨んでくるが、こっちも睨み返してやる。
たまにケイとニラメッコをする時があるが、その時は勝つ。
だが、ヨシとニラメッコすると勝つ気が…、あまり……。

くそぉ…。
睨みに負けてしまった。
悔しくて、悔しくて…、トボトボとケイの寝室から出て、寝床に向かった。









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そして、今日からは主人公であるネコちゃん視点のお話です。
 「ニャニャッ」

18禁!ネコの事情 (6) ※ Happy Wedding ※

そして、無事に3年生に進級した啓は、18歳になった4月吉日に婚約者である佳和と入籍をし、その月末であるゴールデンウィークの初日に、披露宴パーティを開いた。

田村佳和と村上啓が結婚する事は、誰もが知っていた。
ただ、一年。
一緒に住む期間が、一年間、早くなっただけだ。
披露宴の翌日から1週間はゴールデンウィークで新婚旅行に行く。
新婚旅行先はグアムだ。
ただ、ペットのリンゴとレモンは実家に預けられる。
レモンは慣れてるけど、リンゴはどうなのだろう。
佳和さんは、たまにだけど見てくれてるから大丈夫だろう、と言ってたけど。


入籍した日は、お互いにスーツを着て家族ぐるみで食事を取る。
田村家は代々の名家で、村上家も代々の名家である。
それなりの場所で、それなりの食事をお互いに食べ、話にも花が咲く。


そして、披露宴パーティの日。
仲人は高校の校長先生夫婦に任せて、後は皆で立食。
全国に散らばっていた親戚一同やら、海外に行ってた従兄弟も日本に帰ってきてた。
その従兄弟と久しぶりに会えて、とても嬉しかったものだ。


無事に披露宴も終え、その夜の便でグアムに飛んだ。





予定通り、土曜日の朝に帰り着いた2人は、先に佳和の実家へ挨拶をしに向かった。
佳和さんが玄関先で声を掛ける。
 「お袋、居る?」

その声に応じたのは、佳和の父だ。
 「お、帰ってきたか」
啓は、すぐさまお辞儀をする。
 「ただいま帰ってきました。土産も買って来たので、どうぞ」

佳和の父はうんうんと頷き、佳和と啓を応接間に招き入れてくれた。
 「これ、お土産です」
 「ありがとう」
 「親父、お袋は?」
 「昼飯を買いに行ったぞ」
 「リンゴはどうだった?」
 「あー…、それは、その…、元気だよ?」
 「なに、それ」
啓は思わず声を挟んでいた。
 「何かあったのですか?」
 「うー…、まあ」
佳和はイラついてきたのだろう。
 「じれったいなあ。ちょっと見てくる」

リンゴの寝床に向かおうとして立ち上がる佳和に、元気な声が聞こえてきた。
 「たっだいまー!あら、この靴って…、もしかして」
バタバタッと廊下を走って来る音が聞こえてきた。
 「啓ちゃーん!おっかえりぃー」

抱き付かれるのは毎度の事なので、啓は佳和の背に隠れ、佳和は父を盾に使う。 
 「やぁーん…、啓ちゃん、どこ行ったのー。顔を見せて」

 「はいはい。お前がそうやって抱き付こうとするからだろう」
 「啓ちゃん、顔を見せてえ」

その声に佳和の背から顔を出し挨拶をする。
 「こんにちは、お邪魔してます。無事に帰ってきました」
 「お帰りなさい。昼食を買いに行ってたのよ」

持ってる物を見ると、どうやら寿司みたいだ。
 「お寿司ですか?」
 「そうよ。良かったかしら?」
 「はい。むしろ嬉しいです」

どうやら話の区切りが付いたみたいで、佳和は母に聞いていた。
 「お袋、リンゴは?」
 「大丈夫よ。今は寝てるわ」
 「それじゃ、寝顔だけでも」
 「後で啓ちゃんの実家へ行くのでしょ?」
 「そうだけど」
 「その時に会えるわよ」
 「は、リンゴに?」
その声に、啓も聞き返していた。
 「え、俺の家に?」

佳和の母は嬉しそうに口を開いてきた。
 「食べながら教えてあげる。貴方たちも土産話を聞かせてね?」


先に土産話を聞き、佳和の両親は嬉しそうだ。
食後のコーヒータイムに、リンゴの話をしてやる。


母は、最初に釘を刺してきた。
 「いい事?話は最後まで聞いてね?」
その言葉に佳和と啓は頷いた。










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Happy Wedding !!!!
結婚、おめでと~~
ついに、うちの子が結婚式を挙げました~
💑⛪️🎉💕🌻🌻

18禁!ネコの事情 (5)

翌日、目が覚めると佳和さんの額におはようのキスを落とし、朝食作りにキッチンに向かう。
その前に…と、レモンとリンゴの寝床に目をやる。

レモンの上に覆い被さる様にリンゴは寝ている。
元々、この2匹は仲が良いみたいだ。まるでレモンの小さくて可愛いシンボルを隠すかのようにリンゴは覆い被さって寝ているが。もしかして…。
その想像に、思わず苦笑していた。
おい、レモン。
お前は受けかよ。飼い主の俺は攻めなのに、まるっきり逆なんだな。

耳元で声が聞こえてきた。
 「何を見てるのかと思えば」
 「だって、見てよこれ。レモンが受けでリンゴが攻めだよ。飼い主とは真逆じゃん」
 「いいなあ。リンゴは俺より男だ、という事だな」
 「リンゴの飼い主は受けだけど…。そうだ、たまには攻めさせてあげるよ」
 「このやろ、いっちょ前な事を言いおって」

えへっ、と思わず舌を出していた。
その時、何かを閃いた。
 「ごめん。俺、描きたくなってきた」
 「仕方ないな…。今朝は俺が作ってやるよ」
 「ごめんね。よろしく」

そう言うと、美術道具一式を部屋から静かに持ってくる。
そして、レモンとリンゴの寝姿をスケッチブックに何枚も何枚もデッサンしていく。まだ起きてこないのを確認すると、今度はキャンバスを持ってくる。
佳和さんは食べ終わったのかスケッチブックを手にして見ているので、俺は作ってくれたサンドイッチを頬張り、ホットミルクを飲み切る。
キャンバスの下塗りはしていたので、コンテでデッサンして下描きしていく。
後は筆で描くだけだ。
休憩してると、2匹が目を覚ましたみたいだ。
すかさず佳和さんが2匹に朝食を入れた皿を差し出し食べさす。

そんな風景もスケッチブックにデッサンしていってた。
そして、キャンバスを替え描いていく。

そんな飼い主の姿を目にしたレモンは、こういう時は邪魔したら怒られるというのを知ってるので、寝床に寝そべって大人しくしていた。
そのうちに飼い主のケイは自分を描いてくれてるみたいだと気が付いた。
しばらくじっとしてやると、今度は違うポーズを取りじっとしてやる。

それに気が付いた啓はレモンにリクエストしていた。
 「レモン、お腹見せて」
そう言うと、伸びをして腹を見せてくれる。
可愛いモノを見せてくれるのはサービスのつもりなのかな。
しばらくして、またリクエストしてやる。
 「レモン、おいで」
そう言われると、レモンはトトトッと駆け寄って、膝の上に乗っかってくる。
レモンを抱き上げ、いつもレモンの顔をデッサンする時に乗せる場所に座らせる。
高い場所にあるのだが、いつもここに座らせて顔を描いてるので、今では慣れた表情をしている。


描き終わり、声を掛けてやる。
 「レモン、お疲れ様」
スリスリと頬擦りしてやると、甘えた泣き声を出してくる。
 「ニャー…」 (ケイも、お疲れ~)
幸せそうだ。
一緒に連れて来て良かった。
リンゴと喧嘩する事も無いので本当に嬉しい。

 「よし、次はリンゴだな。その前に、一休憩だ」

佳和さんはキャンバスを見ている。
 「へえ、さすが啓だな」
 「そう言われると照れる」
 「俺にはこういった才は無いから羨ましいよ」


2週間ほどで描きあげ、学校に持って行った。
美術の先生は優しい表情で、その提出物を見てくれてる。
 「とっても幸せそうな表情の2匹ね」
 「ありがとうございます」



その絵は、正門近くの第一昇降口の壁に飾り付けられたなんて事は、啓もそうだが佳和も知らなかった。あまりにも出来が良かったので、美術の先生が校長や理事長に見せた結果だった。

 『一人と二匹 優しい日差しの中で』
  作画:25R 村上 啓







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選択科目の美術の宿題を終わらせた啓でした。

18禁!ネコの事情 (4) ※ソフトな性描写あります※

結局、24日間も学校を休んでいた啓は、3月頭にある大会に向けて練習しているサッカー部を退部する事にした。3週間もしてないと身体は鈍ってるからだ。
それに、その間の勉強の方で宿題も出されていて、それをしていかないと3年生に進級できないのだ。退部して良かったというものだ。
啓の実家からの寄付金が桁違いに大きいのもあり、学校側としては無下にできないというのもある。

しかも、選択科目の美術からは、1枚の油絵を描いて提出するように宿題を出されるし。
ただ、テーマが自由だったので良かった。
啓は、真っ白いキャンパスを目の前にして目を瞑る。
何を描こうか、頭の中を無にして決めたいからだ。
だが、描きたいものが浮かんでこない。
目を開くと、なぜかベッドに横たわっていた。
 「あ、あれ…」

体を起こそうとすると、声が聞こえてきた。
 「眠いのなら、そのまま寝とけ」
その声の方に身体を向ける。
 「よし」
すると、ニャー…と声が聞こえてくる。
おっと、レモンも居たのか…。
その呟きが聞こえたのかレモンは擦り寄って来る。
 「ニャー、ニャニャ―」(そうだよ、一緒に寝ようよ)

頬をスリスリしてやる。
 「レモンって、ほんと可愛いなあ」
レモンも擦り寄って来るので、本当に癒される。
そこで、ふと思いついた。
レモンを描こう、と。
だけど、今夜は、このまま寝よう。
この温もりから出たくないからだ。
レモンを真ん中にして、2人と一匹で川の字を作り寝る態勢に入る。
そこで気が付いた。
 「あれ、リンゴは?」
 「あいつは自分の寝床で寝てる」
 「ったく、レモンも自分の寝床で寝ればいいのに」
 「まったくだ。こいつが居るとエッチ出来ない」
 

佳和さんがレモンの首根っこを摑まえてベッドから落としている。
フ―ッ!と毛を逆立てて怒るレモンは、本当に可愛い。
 「レモン、おやすみ」
そう言うと、レモンは再びベッドに上がってこようとしてる。
俺は佳和さんに抱きしめられた。
 「なら、啓。お前が真ん中だ」
 「ん」

佳和さんの手が、パジャマの裾から入ってくる。
 「え、ちょっと…」
 「良いから」
 「だって、レモ…」

キスされた。
もっと欲しい。
ねえ、もっと温もりを頂戴。
そう思ってると、自然と佳和さんの身体に乗っかっていた。
佳和さんのパジャマを捲り胸元に顔を近づける。
それと同時に、佳和さんの腕が俺を抱きしめようと動いてるのが視界に入った。

ドンッ…。

と、鈍い音が聞こえた。
だが、その腕は俺を抱きしめる為でなく、何かを突き落としたかったみたいだ。
 「プギャッ!」

ああ、レモンをベッドから落としたのか。


暫らくすると、カタン…と音がした。
どうやら佳和さんに睨まれ、すごすごと自分の寝床に向かったみたいだ。
思わず言っていた。
 「邪魔者が居なくなったね」
 「ああ、やっとエッチタイムだ」







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そして、人間二人のエッチタイムに突入~💛

18禁!ネコの事情 (3)

学校に着くと、バイクから啓は中々降りてこようとしない。
この期に及んで、まだ反抗するか。
そう思った担任は啓のメットを取り外すと乱暴に抱きかかえる。
 「うわっ、ちょ、ちょ…」
 「お前が中々降りてこないからだ」
 「わ、分かったから」
 「何が分かったって?」
 「歩くから下ろして」
はいはいと言って肩に担ぎ上げてた恋人を下ろしてやる。

その場に、へたっと啓は座り込んでしまった。
 「おーい、誰が歩くって言ったんだあ?」
 「ちょっと待ってよ…。思いっきり飛ばしたのは誰なんだ」
 「なんだ。腰が抜けてたのか」
担任は笑い飛ばしてくれるが、笑いごとではない。
 「あ、そう言えば」
 「今度は何だ。やっぱり横抱きが良いってか?」
 「違うっ。俺、コンビニの制服なんだけど…、良いの、かな?」
その言葉に、担任は頭を抱え込んでしまった。
 「あー…、迂闊だった。仕方ない、急いで来たからなあ」
エプロンだけでも外せと言われた啓は、そのまま担任に引きずられ校長室へと向かった。

校長室の前に着くと、啓は大きく息を吸った。
 「お前も緊張するか」
 「ったり前だろ」


コンコンッ…。


担任はノックすると、応えがあった。
 「誰だ?」
 「2-Cの田村です。村上啓を連れて来ました」
 「どうぞ」
 「失礼いたします」

担任は啓の腕を取り、校長室の中に引きずり入れた。
 「2年C組、村上啓君」
 「は、はいっ」
 「2週間の自宅謹慎が解け、その後1週間の無断欠席は、どういう事かね?」
 「あ、あの…、学校には来ました」
 「でも、誰も君の姿は見ていないよ」
 「職員室へ…、田村先生の机の上に置いて、帰りました…」
 「何を?」

言葉に詰まってしまった。
それもそうだろう。その物は、先程、担任が目の前で破いてくれたのだから。
何も言わなくなった啓を校長は訝し気に見る。
 「村上君?」
 「あ、あの…、ご、ごめんなさい」

溜息を吐いた校長は、今度は担任に向かって口を開いた。
 「田村先生は、何か知ってるのかな?」
 「もしかして、退学願の事でしょう」
 「え、退学…」
驚きのあまり言葉が続かなかった校長に、田村は言葉を続けた。
 「だけど、私は破りました。あんな事で学校を退学するだなんて許さない。サッカーは辞めても良いが、高校は卒業しろと本人に言い聞かせました」

驚いてた校長は、田村の言葉を聞くと大きく頷いた。
 「村上君、折角入学したのだから卒業まで残り1年間、高校生活して欲しい。それは、私からも強くお願いしたい」
 「はい…」
 「校長、それにつきまして、お願いがあります」
 「何だね?」
 「実は…」


田村は卒業を待たずに、今月から一緒に生活する事を話した。
 「え、それは…」
 「18歳になった4月、入籍します。校長先生には、披露宴で仲人をお願いしたいです。
どうか、よろしくお願いいたします」
そう、これは嘘ではない。
 「え、私に?」
 「はい、お願いいたします」

啓も、婚約者に連なって「お願いいたします」と頭を下げた。

校長の嬉しそうな声が聞こえてきた。
 「これはこれは大変光栄な…。私で良ければ、家内共々喜んでさせて頂きます」
 「ありがとうございます」


その二人に、校長はとどめを指す。
 「学校ではいちゃつかない様に願うよ」
 「はい、もちろんです」と、啓が即答してしまった。

担任なんて、これだった。
 「公私の区別はきちんとつけます。今回の様な馬鹿げた事は、二度とさせません」


校長は、うんうんと頷いてる。
 「よろしく頼むよ」








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そして、校長先生との話し合い。
そう、この校長先生も登場してましたね。
 『弟と兄』だけでなく、俊平&治シリーズの『雅治の春休み』にも。

18禁!ネコの事情 (2)

その啓は2週間の自宅謹慎が解けた翌日、学校に行って、担任の机上に置いて帰宅したのだった。自筆で書いた退学願を。それは受理されず、啓は無断欠席扱いになっていたのだ。
それでも、啓は気にせず働いてる。
退学願を出したのだから、自分は高校を中退したものだと信じてるのだ。


実家は早朝6時から深夜2時までのスーパーがメインだが、コンビニも数店舗やっている。
職にあぶれる事も無い。

1週間も無断欠席するのだから、学校としても気になるのは当たり前だ。
何度、会いに行った事やら。
やっと本人に会えた担任は、啓の前で退学願を破いてやる。
 「あー、何するんだっ」
 「あんな事で退学なんざ、させてたまるかっ」

折角、折角、書いたのに…、ビリビリに破いてくれて…。


担任は、啓の腕を引っ張り立たせようとしている。
 「ほら、来い。サッカーはサボっても良いが、学校は退学するな」
 「俺、仕事してるんだよ」
 「高校中退するより卒業した方が仕事していくうえで有利なんだよ」
 「嘘だね」
 「嘘じゃない」
 「この世の中、学歴だけじゃメシ食っていけねえんだよ」
 「分かり切った事ヌカしやがって、そういう事は40歳過ぎてから言うもんだっ」


担任はバイクに乗ってきたみたいだ。
メットを持たせられる。
 「ほら、メット被って乗れよ」
 「俺、仕事があるのに」
 「いいから、乗れって言ってるんだ」
凄まれても引かないのは、さすが啓だ。
しゅん…となっていたが、担任は待ってくれているので、勇気を出して言う。
 「このまま、どっか連れて行って」
 「しょうがないな。何処行きたいのか、聞いてやるよ」
 「佳和のマンション」
 「啓…」
 「マンション行って、エッチしたい」
そう言うと、担任は啓を抱きしめてやる。
 「分かった。最近、御無沙汰してるからな」
 「そうだよ」

メットを被り、バイクの後ろに座る。
担任の背に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。
顔を担任である恋人の佳和の腹にくっつけて、久々の温もりを感じていた。
 「早く行こ」

そんな啓を抱きしめ、優しく背中を叩いてくれる。
 「啓、先に学校だ。その後に、俺の所な」
 「学校やだ」
 「啓…」
 「皆から後ろ指さされるの、我慢できない」

図体はデカいが繊細な神経を持つ俺の恋人は、もろい所がある。
そんな啓の顔を挟み持ち上げると、覗きこみ言ってやる。
 「啓、こうしよう」
 「何?」
 「今日は、これから学校へ行って話をする。その後、荷物を取りに啓は家に帰る。
荷物を纏めたら連絡してこい。車で迎えに行くから、一緒に過ごそう」
 「え、今日から一緒に」
啓の目がキラキラと輝いてきた。
その啓に追い打ちをかけてやる。
 「但し、高校は卒業する事。それが条件だ」
 「えー……」
 「俺たちの事は親だけでなく、校長や教職員はもちろんだが、地域の皆も知ってるからな。
一緒に暮らす時期が一年早まった。それだけだよ」
 「うー……」


唸っている啓の唇を優しく指でなぞってやる。
 「啓…」
 「よしか…」

 
担任の顔が、いや恋人の顔が近付いてくる。
お互いの息がかかる距離に…。
微かだが、唇が触れそうになる。

啓は、目を瞑った。




いきなり痛みがきた。

 「ってぇなー…、なに人の顔を叩いてくれんだよ」
 「あっぶねえ、危ねえ…。こういうカッコしてる時は、お前の担任なんだからな」
 「だからって、人の顔をパーで叩かなくても良いだろ」
 「続きは後だ。このまま飛ばすからな、メット被り直して掴まれ」
 「うん」



啓を後ろに乗せ、婚約者であり担任の田村佳和のバイクは高校の駐輪場に向かった。





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はい、ここまでは『弟と兄』に出てきたのとリンクしてます。


新作!!ネコの事情 (1)

俺はレモン。
なぜか人間の言葉が分かる珍しいネコなんだ。

neko01_c.jpg

俺の周りにいる仲間たちも、同じ様に人間の言葉が分かる。
飼い主である人間には、俺たちの言葉は分からない人が大勢いる。
だけど、一握りの人には分かるらしい。
その内の一人であり、俺の飼い主のケイも何となくだけど分かってくれてるみたいだ。
あと、ケイの兄のテンも分かるみたいだ。
だけど、ケイの弟のソラには通じない。
そして、自由に意思疎通が図れる唯一の人間、スズメ。
人畜無害な奴なので、ケイ以外に懐こうとしない俺が、懐こうと思えるほどの人間だ。
簡単に言えば、単純、単細胞の持ち主だという事だ。
喋らすと、とめどなく喋るので、お喋りスズメと呼ばれてる。


主人公は俺なんだけど、ケイの話も必要なので書いていく。
ケイは、毎日の様に学校へ行く。
何しに行くのか分からないけれど、勉強しに行くんだと教えてくれた。
勉強って何?
ある日、テンが俺を抱き、近くに在る広場に連れて行ってくれた。
そこは、俺たちネコの遊び場に行く途中に在るので、何度も通ってる通路だった。
 「見てご覧。啓が蹴ってるんだよ。カッコイイよね」

見てみると、ケイがタマを蹴って走っているのが見えた。
ケイは楽しそうだ。
 「ニャー、ニャニャニャッ」(あれは、何をしてるの?)
 「あれはね、サッカーと言って、球蹴りをしてるんだ。ゴールに球を蹴り入れて点数を勝ち取っていく球技なんだ」
 「ニャー…」(タマ蹴りかあ…)


ケイは勝ったのか、嬉しそうにしていた。
テンは、そのタマ蹴りを見に、何度も連れて行ってくれたものだ。
次第に、俺もタマを蹴る様になっていた。
丸い物を見ると、蹴っていく。
だけど、それが固い物だと壁やドアに当たると音がするのか、怒られる。
 「レモンッ」
怒られたくないので逃げてやるんだけど、なぜか直ぐ掴まえられるんだよね。



そのケイが、何時の間にか学校に行かなくなった。
何故なのかは分からないが、ケイは一言だけだった。
 「学校を休むように、と言われてるんだ。だから、店を手伝うんだ。レモン、手伝ってくれる?」
 「ニャー」(もちろんっ)

スーパーの仕事を手伝うと、お魚が貰えるので嬉しいのだ。
ケイはスーパーだったり、コンビニだったりと様々な店を日替わりで手伝っている。
俺は、コンビニには行かない。
だって、スーパーの方が楽しいからだ。


そうしてたら、ある日。
見知った顔が俺に声を掛けてきた。
 「レモン、啓を知らないか?」
 「ニャー」(知らないよ)
 「んー…、弱ったな。コンビニにも寄ってみるか…」

この人はヨシと言って、ケイと仲良しな人なんだ。
時々、ヨシの家に連れて行って貰ってるので、危害を加えない人だと知ってる。
それに、ミケネコのリンゴを飼っているんだ。
大人しくて柔かい雰囲気を持つリンゴ。
だけど、何を思ってるのか分からないんだ。
あまり話したがらないみたいだ。
まあ、ネコにも色々と事情があるからな。


その飼い主のヨシが、ここに来るなんて滅多にない事なんだ。
いつもならラフな格好をしているのに今日は違う。
テンと同じ格好をしている。
仕事中なのかな、と思って見てみると、乗ってきたらしいバイクに乗ろうとしている。

バイク。
カッコイイよなあ…。

あれ、ケイを探してるの?
ケイは、どっちに行ったのかなあ…。
コンビニはたくさんあるから、探すのはめんどくさいだろうな。

なんて事を思い、俺はスーパーのミニタワーから下りようとは思ってなかった。







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そうです!
ネコの事情の「ネコ」とは、
ネコちゃんの事を指すのですね~

 「ニャニャ―」(よろしくなー)←レモンの言葉www


最新作!!!『18禁!ネコの事情』

いつも読みに来て頂きありがとうございます。

無事に3周年を迎えることが出来て嬉しい限りです。
そのせいか、ちょっと雰囲気の違った物語を書いてみました。
毎日更新すると、8月26日が最終話になるという短編ものです。


簡単なあらすじと登場人物紹介をさせて貰いますね。

今年に入っての初作品となった『弟と兄』に登場しました村上啓と、その担任である田村佳和の物語になります。
村上一家と田村一家の織りなす話を楽しんで頂けたらと思います。
タイトルにある『ネコの事情』とは、どんな意味が含まれてるのでしょう?
ネコとは・・・?


村上啓(むらかみ けい)
実家は、その昔、ここら辺一帯を仕切っていた藩主の血筋であり、金持ちである。
タマ転がしの好きな高校生。
昔から決められていた許嫁の佳和と同棲中。


田村佳和(たむら よしかず)
実家は、その昔、この県を仕切っていた由緒ある城主の血筋である。
佳和は、高校教師をしている。
啓の婚約者。


※特別出演※
村上洋一(むらかみ よういち)
お喋りの為、スズメと呼ばれている。
父親は、この県(新潟)の有名病院経営者であり、医者でもある。
村上啓は年の離れた従弟。
6年間、東京の大学に行っていたが、現在はオーストラリアのパースで中華店をしている。

注: 村上啓の祖母と村上洋一の父が元夫婦、という設定の元での村上一家です。

4(R)6(Happy Wedding )
【レモン&リンゴ、ヨシのマンションにて】8(R)
【レモン&リンゴ、各々の実家にて】1011121314151617181920212223(R)24(R)






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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 ~お・ま・けの「け」~

その翌日、日本からジェットが着いた。
入禁を取り消して欲しく緊張しているユタカと、巻き添えを食らったマサとタカも一緒だ。
すんなりと入国出来た二人に対し、ユタカは入れないでいた。
 「うー…」

すると、そのジェットの持ち主の昌平さんが声を掛けてきた。
 「博人が、こっちに向かって来てる」
 「え、何で」
 「私に会いに。だから謝るのなら良い機会だよ」

少し待つとタラップの向こうから声が聞こえてきた。
 「昌平」
その声を合図に、昌平はタラップに向かって行き、顔を見せた。
 「おー、博人。久しぶりだな。連絡せずに悪いが、良いかな?」
 「もちろん、歓迎する」
 「サンキュ」

荷物を持ちにジェット機内に戻ってきた昌平はユタカに声を掛けた。
ほら、降りるぞ。
そうユタカに声を掛けると、昌平は荷物を手にすると先にジェットから降りた。



ユタカも荷物を持ち、昌平さんの後を追うがタラップを降りることが出来ない。
もう一歩踏み出せばパースの地面に降りれるのに、まだ入国許可がないので降りることが出来ないのだ。だから、その境の場所で立ち止まり、クマ野郎の背中を睨み付けていた。
が、中々言えないでいた。
早くしないと、一人だけ置いてけぼりにされてしまう。
せっかく昌平さんにも力を借りて、ここまで戻ってきたのに…。
なので、話し掛けると言うよりも叫んでいた。

 「ぁ、ぅ、ぁ…。ご、ごめんなさいっ!」
その叫び声に、皆は立ち止まり振り向いたのが視線で分かる。
 「ごめんなさい。
私は…。
私は、自分の気持ちが抑えきれずに、ヤッてしまった。
後悔はしてない。
だけど、これきりになるのは嫌だ。
だから、もうしない…、から。
ごめ…、なさ…」


屈辱?
いや、そんなものではない。
人に頭を下げる事が、こんなに難しいだなんて思いもしなかった。
他に、どんな方法があると言うのか。
あるのなら、誰か教えて欲しい。


近くに誰かが来た気配がした。
 「そこまでして友の側に居たいか?」
その声はクマ野郎だ。
その言葉に頷いていた。
 「あいつのどこが良いって?」
 「全部」
 「良い所と悪い所があるだろ」
 「でも、全部込みでの好きなんだ…」
どれほど待っても声が聞こえてこないので不安になったユタカは恐る恐る顔を上げたら、クマ野郎は苦笑していた。
 「その忠誠心には恐れ入る。だけど、あいつは人間だ。あいつの人間性を無視するような事がもう一度あれば、容赦しない。その時は、アンソニーの手を借りてお前をミイラにして太平洋のド真ん中に放り投げてやる」

アンソニーの手を借りてミイラにして放り投げる…。
いや、こいつならやる。
アンソニーも友が絡むとやるだろう。
そう思ったから、ユタカは両手を上げて降参の意を示したのだ。
 「もう、しません…。約束します。だから、友の側に居る事を許して…」


バーンズ。
本当に、君の孫は強いし、怖いね。
この私が負けを認めるなんて、今迄には無かったのに。
生まれてからこの60数年に、たった一度も本心からの謝りの言葉を口にした事が無かった。
なのに、このクマ野郎には叶わない。
さすがフォン・パトリッシュの直系だけある人物だ。

今日は、己の負けを認めてしまった。
本当に、レアな日だ。

友。
君と身体を重ねた事を、私は忘れない。


しんみりとしてたのに、なぜかクマ野郎はご機嫌だ。
しかも、こんな事を言ってきた。
 「まあ、お前の泣き顔を見ることが出来て嬉しいよ」
 「そりゃ、大事な人と別れさせられると泣くよ」
 「まあ、あの時の啼き顔も自然だったよな」
 「あの時って…」
 「私の指でイかされた時」

げっ…。


一瞬後、皆は笑い出した。
マサとタカは腹を抱えて笑ってるし。
挙句の果てには、一緒に来てくれた昌平さんとサトルまで笑ってくれる。
 「なるほどねー。博人の”お痛”が発動したか」
 「どおりで言い難そうな顔してるなあと思ってたんだ」


このクマ野郎。
何て事を、皆の居る前で言ってくれるんだ。
しかも、昌平さんの言う”お痛”って、何だよ。
 「ちょ…」
そのクマ野郎は人差し指をクネクネと曲げたり伸ばしたり回したりして言ってくる。
 「ん、もう1回して貰いたいって?」
 「違うっ」

誰にも言わなかったのに。
このクマ野郎。
皆に暴露しやがって…。
痛かったけど、何時の間にか快感になってたなんて事、誰が言うもんか。
口が裂けても言わないからなっ。


昌平さんは三男坊のサトルに「お痛って何?」と聞かれ、笑いながら話していた。
 「博人は医者だからね。
あいつのしばきは”お痛”なんだよ。
うちの族に居た頃から、あいつはサブリーダーだったけど、異名は”指使いドクター”だったんだ。
女を日替わりでとっかえひっかえてはヤりたい放題だったしな。それに、テリトリー争いとか族同士の戦いでは男女区別なく”お痛”を発動させてた」
そう言って、昌平さんは人差し指をクネクネと曲げたり伸ばしたりしている。


なっ…!
クマ野郎は昌平さんとこの族の一員でサブリーダーだったのか。
くそぉ、どおりで強いし自信満々だと思ってたんだ。
しかも、女を日替わりでとっかえひっかえだと・・・?
うー、だから私の性の方も分かったのか。
侮りがたし、クマ野郎。



その後、めでたく入禁も解け、入国出来て心底安心したユタカでした。
めでたし、めでたし。  











 (お・わ・り)  


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良かったね、ユタカ。
とんだレアな日でしたね~
そして、ここで博人の過去が暴露されました。

いよいよ、次からは新作です!


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