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archive: 2017年06月  1/3

3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (11)

この季節は18時を過ぎてもまだ明るい。だから時間を見計らって、拡声器を手にイベントステージの檀上へ上がる。手袋を嵌めた理事長は厳かに口を開いた。 「我が東響大学のイベント祭り、及び流星群を見に来られた方々にご案内致します。18時50分より、OBがイベントを盛り上げてくれます。20分位のショーですが、お楽しみください」この声は爺ちゃんセンセー。父の声が聞こえてきた。 「へえ、何のショーだろう。元宗、行ってみる...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (10)

元々、この大学で理事長をしていた桑田家の執事は、懐かしい顔を見て嬉しかった。そして、まだ忘れられてないのが分かると、率先して動いたのだ。元、東響大学理事長主任をしていた明智は、トレードマークの手袋を嵌めだす。 「お、何をするつもりだ?」 「今、ここに医学部の3人が来てます」 「3人とは?」 「マサ、王子、ジュンヤの3人です」 「え、来てるのか?」 「なっつかしいなー」 「どこに居るんだ?」 「この...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (9)

※政行、拓海、隆一※一見、何の共通点も無さそうな3人だが、遠からず共通点はあるのだ。なにしろ拓海は、ここ東響大学の体育学部の教授。西條隆一は東響大学の医学部を卒業後、北側に位置する東響大学付属北部病院で勤務している。タクシーに乗る時は、東響大学の付属中央病院と付属南部病院と付属北部病院と区別しないと、付属中央病院の方に行ってしまうからだ。そんなにも敷地が広い大学なのだ。そして、政行の父である桑田耕平...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (8)

ケースを作業机に置くと、クマ野郎は言ってきた。 「リクエスト良いか?」その言葉に嬉しかったので、受けたのだ。 「仕方ないな…、受けてやるよ。何が聴きたいって?」すると、リクエスト曲はこれだった。 「森のクマさん」ざけんなっ!テメエのテーマ曲を他人に弾かせる気か!と怒鳴りたかったが我慢した。少し瞑想して気を静める。そしてバイオリンを構え弾きだした。弾き終えると、博人は一言だった。バイオリンを横取り、...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (7)

その家から徒歩30分強で着いたのは、広過ぎだろと思わされる敷地。その一角にシュークリーム屋を見つけた友明は、迷わず入って行った。チリリンッ♪可愛い鈴の音が涼しさを呼んでくれる、そんな気がした。 「いらっしゃいませ」友明はトレイを手にしてシュークリームを選んでいく。どれもこれも美味しそうだ。アイスやプリンまでもある。生クリームとチョコと抹茶味を2つずつ選び、レジに持って行く。 「これ下さい」 「はい、...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (6)

※友明&博人※朝から浮き浮きしながら友明は浴衣を縫っている。それを見た博人は言っていた。 「脱がしやすいのを縫ってるんだな」 「何言ってるの。花火や祭りには浴衣でしょ」 「言っておくが、私は着ないから必要無いからな」 「遅い」 「何が?」 「もう既に縫った」 「え?」 「今縫ってるのは自分のだよ」こいつの手の早さ…、いや仕事の早さには負ける。早いのは良いが、どこかが欠けてるとか抜け感があると愛嬌があ...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (5)

※健志&優※カナダから帰国してきた西條健志と元宗優は区内で買物をしていた。メインは妹の物だ。そう、体の良い荷物持ちだ。西條家の末子と元宗家の末子は二人ともまだ結婚していない。30歳を超えてるのに、付き合ってる男もいないらしい。優の妹の萌は言っていた。 「あのね、お兄ちゃん。結婚したい人がすればいいのよ。私はまだしたくないから、今を青春してるの。ねー、麻衣ちゃん」麻衣ちゃんと呼ばれた健志の妹も返してくる...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (4) ※R18!性描写有ります。18歳未満&抵抗ある方はスルーして下さい※

※R18!性描写あります※着せてくれたのは嬉しい。だが、俊平は黙ったままだ。声を掛けていた。 「しゅんぺ…、ん、ちょっと」 「浴衣という物は脱がせやすいんだよ」 「ま、まって…」 俊平の手は浴衣の合わせから手を差し込んできて、足を、腿の辺りを触ってくる。 「ん…」そのうち俺のパンツに触れて、いや、これはパンツの上から舐めてる。 「は、しゅん…」感じる。自分のモノが熱を持ち固くなっていくのが分かる。俊平は...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (3) ※ソフトな性表現あります※

※俊平&治※ 「ねえねえ、俊平」 「なんだ?」 「あと2日後だね。楽しみだ~」 「何が?」キョトンとしている俊平に、治は不安を感じた。 「もしかして流星群を見に行くの、忘れてる?」流星群—―。そういえば、60年に一度、日本でしか見れないとか言ってテレビでも騒いでるアレか。黙っていたら、その沈黙をどう捉えたのか、治は言ってくる。 「分かった。俊平が行かないのなら俺も行かない」案外、早くに言葉が返ってきたな...

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (2)

※松井一家※いったい何年帰ってきてないだろう。松井孝之は会社の送迎車に揺られ思っていた。弘毅がニューヨークに来てくれたのは2年前の8月だ。今では大学1年生になった息子は何も言ってこない。まあ、メールも年に1回だからな。そんなに弟と顔を合わせたくないのか。今回の帰国に関してメールをしたのだが、何も返事はなかった。でも、大丈夫だよな。車に揺られる事1時間強で、家に着いた。降りると、750ccのバイクが駐車場に...

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