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archive: 2016年06月  1/3

俺の気持ちはブレない 第二部(28)~最終話~

博人と友明は黙って聞いていた。政行があちらに行くと、博人さんが言ってくる。 「本当に、プールが好きなんだな」 「まあ、本人がそう言ってるのだから良いよ」 「作ったかいがあったな。しかし、案外早くに吹っ切れたもんだな」 「彼は軽い方だから。あれが私と同じ脳だったら、どうなるやら」 「まあ、な…」違う声が割って入ってくる。 「ボス、博人先生。お帰りなさい」  「ただいま」と、博人さんが。 「話を聞いた...

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俺の気持ちはブレない 第二部(27)

見学の日、担当の先生は政行と嘉男を最上階に連れて行ってくれる。エレベータから降りる。 「すごっ…」嘉男さんの声が漏れ聞こえてくる。プールに向かう廊下を下っていくと、リハビリしている人が見える。プールにはビュールームが付いており、そこに入る。そこからはプールだけでなく、富士山の見える方角だという事が分かる。たとえ見学だとしても、ソワソワしてくる。その人達が笑ってるのが分かる。楽しいんだな…。担当の先生...

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俺の気持ちはブレない 第二部(26)

それから5年の月日が経った、友明62歳の2月。友明は博人と共にパスポート更新の為、日本に帰国した。真っ先に学長の墓参りをした二人は、件のカレー屋に向かう。チリリンッ♪ 「いらっしゃいませー」元気の良い声が聞こえてくる。 「え…、ひ、博人先生っ?」 「パスポート更新でね、2ヶ月程だけど」 「食べに来て下さりありがとうございます」曇りのないスッキリと晴れた表情で、彼は言ってくる。 「俺、きっぱりと吹っ切...

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俺の気持ちはブレない 第二部(25)R18!!性描写あります。18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください

※R18!性描写あります。18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください※嘉男のバナナを口に含み、奉仕していく。苺も貰おう。バナナがある程度熟れてくると、今度は苺だ。片方の苺を舌で押し潰したり舐めたりしては、もう片方の苺を指で抓み潰す。 「ん……」あ、起きそうな気配がする。腹に唇を這わせ、ゴマを舐める。 「ん…、政、行?」政行の行動を邪魔しようと腕が伸びてくるが、政行は嘉男のバナナを口に含む。 「う……」 「俺...

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俺の気持ちはブレない 第二部(24)R18!!性描写あります。18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください

※R18!性描写あります。18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください※梅雨も明けた7月下旬。季節限定食は鰻丼になった。一日20食限定だと、すぐに完売になるが増やさない。それは『MEN'Sスポーツジム』で、夕食6人分の弁当を定休日以外の週6日に作るからだ。口から口へと伝わり、今では開店時間の12時より前に列を作ってくれるほど集まってくる。それでもセルフサービスなので、なんとか回ってるのだ。恋人である嘉男が15時半...

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俺の気持ちはブレない 第二部(23)

政行の声が聞こえる。 「それじゃ、あっち行くから。食べててね」 「頂きます」 「どうぞー」リビングから店のキッチンシンクに向かう。思わず足が止まってしまった。だって、高瀬が居るとは思わなかったからだ。 「…何か用ですか?」 だが、高瀬はモヤモヤとしている。 「あいつとは、どういう関係だ」 「高瀬には関係ない」 「政行、あいつは」 「煩いな、勝手に入ってこないで」店に戻ると鈴の音が鳴る。 「こんにち...

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俺の気持ちはブレない 第二部(22)

ガチャガチャーンッ…!え、何の音だろう。もしかして誰かが割った?そう思うと、音がした方に駆け寄った。 「あ、ごめんなさ…、お皿が落ちて…」(落ちて?落としたのではないのか?) 「ねえ、グラス足りないんだけど」 「申し訳ございません。すぐ出します」そう言って自動洗浄乾燥機からグラス立てを出す。横からグラスを一つ取られ、思わず言っていた。 「ちょっとっ、飲み口に指紋を付けないで」グラス立てをお冷の下にセ...

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俺の気持ちはブレない 第二部(21)

 『カレーの辛さで冒険しよう屋』がオープンして2週間。出だしから売り上げは好調だ。問題は、これからだな。博人先生とクリニック・ボスが食べに来てくれた。 「いらっしゃいませっ」 博人先生が応じてくれる。 「私達は、明後日戻るから」 「そうですか。戻られてもお元気で」 「ありがとう」そう用事が済んだのか、でも食べに来てくれて嬉しいな。すると、大きな音と声が聞こえてきた。バンッ!!チリリンッ…。 「お兄...

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俺の気持ちはブレない 第二部(20)

可愛い子というか、男性が真っ先にキッチンカウンターに駆け寄ってくる。 「悟さん、セルフサービスですよ。自分でして下さいね」その言葉に、昌平が声を掛ける。 「優ちゃん、ここのおでんは良い味を出してるよ」 「本当ですか?おでん大好きっ」優ちゃんと呼ばれた可愛い男性は一串を皿に取り、口に含んだ。 「こらっ。優介、行儀悪いよ」 「ふふっ…。美味しい」3人はカレーとおでんを注文して食べてくれている。先程、悟...

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俺の気持ちはブレない 第二部(19)

そして次の日。18時過ぎると、高瀬が来た。 「高瀬?なんで…」 「何回か来たのだけどリフォーム中だったから。その内にオープン日が書かれて…。昨日来たんだけど、多くて入れなかった」 「昨日は73人も食べに来てくれたんだ」 「最初は物珍しさもあるからな」 「うん、そうだね。それに持ち帰りメニューも作ったんだ。だけど、今日は完売したんだ」高瀬は真面目な顔をして言ってくる。 「政行。俺の気持ちは変わらない」...

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