BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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二人のピエロ (44)~ゼミ仲間と再会~

優人と改めて兄弟宣言をした翌日。
私は、朝から出掛けていた。
相手には何も連絡を取らずに、博人さんに運転して貰って行った。
目的地は、某駅の近くにある。
人通りも多く、賑やかそうだ。暫らく見てると、若い女性客が多そうだ。
和菓子屋なのに、若い女性客ね。
ま、入ってみよう。

ガー……。

自動扉が開いたのにも関わらず、声が掛からない。
レジを見ると、「御用の御方は鳴らして下さい」と書かれてるプラカードが立ててある。
仕込み中なのかな?
鳴らしてみよう、果たしてどっちが出てくるのかな。

ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー…。

すると、誰かが出てきた。
 「煩いっ!1度だけでっ」
 「おや、珍しい。昌平さんじゃない」
 「え…。おおっ!懐かしいー」
ハグされるのか?
そう思っていたら、昌平さんは私を素通りしては博人さんにハグしている。
 「いっやー、久しぶりだなー」
 「え、ショウ?」
 「そうだよ。何処行ってたんだ?東京に帰って来たのか?」

昌平さんは博人さんと話してる。
この私を無視してくれるので腹が立ってはもう一度鳴らしてやる。

ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー、ブー…。

もう一人出てきた。
 「ああっ!もう煩いっ!!何回鳴らせ」
 「優介っ、1回鳴ったらすぐ出てこいっ!」
 「と、友兄?!」
 「私が客だったら他の所に行くぞっ」
 「今は仕込み中で…」
 「サトルは?」
 「隣です」
 「隣?」
 「丁度良かった。隣に行って店に戻る様に言って貰えますか?最近は、ずっと行きっぱなしで夜まで戻って来ないんですよ」
 「隣って、何やってるんだ?」
 「DNAの研究所です」
 「え…、DNAって…」
 「悟さんは、所長ではないので」
 「はいはい」
 「友兄?」
本当に分かったのかどうか疑わしいが、友兄は分かったと言っては、和菓子屋から出て行った。


隣のDNA研究所って、河田研究所?
誰が所長なのだろう、まあ良いや。中に入ろう。
扉を開くと、受付がありアコーディオンカーテンが閉まっている。
 「はよー…」

小声で挨拶をすると、若い男性が走ってくる。
 「あ、ちょっと待って下さい。あの、こちらにお名前を書いて下さいね。
えーとぉ…、どの様な…。あ、待ってっ!」

DNAと言えば、屋内の作りは分かっている。
私は6年間居たんだ。
何かやってるのか、大勢の気配がする。
 「待って!」と声が追いかけてくるが無視してカーテンではなく、ドアを開けた。

ガラッ。

すると、低めの声が聞こえてくる。
 「何だ?ノッ」
おお、ビンゴだ。
サトルの目が驚きで見開いてる。
 「なんで、ここに?」
 「優介から、ここに居るって聞いた」
 「あは、嬉しいんだけど連絡位して」
 「それしたらサプライズではないだろ」
 「ったく…。今は講義中なんだ」
 「へー、それなら私も聴講したい」
 「えっ!ボスが…」
ボスは勝手に椅子に座ろうとしている。
するとドアがノックされる。
 「はい?」
 「健から、こっちに誰かが入って行った、と聞いたのだが」
 「丁度良かった。そっちに連れてって」
 「誰を?」
サトルはボスの方を向いて言ってくる。
 「ここの所長と話をしてて。あと20分ほどしたら休憩に入るから。ね、お願い?」

 「はいはい、分かったよ。サトルの講義なんて珍しいから聴きたかったのにな…」
サトルが苦笑しているのを見ては、もう一言、言ってやった。
 「でも、サプライズは成功だな」


ドアの方に向くと、いきなり大声が聞こえる。
 「…、ボスッ?」
 「誰だ?」

サトルが笑いながら口を挟んでくる。
 「彼は、ここの所長だよ。で、ワンの次の11位の人物」
 「11位?ワンの次って…」
少し考えていたら、思い出してきた。
 「ああ、そういえばモップ頭のモッ君!」

嬉しそうな表情と声が返ってきた。
 「覚えてくれて嬉しいな。で、今はご覧のヘアスタイルだ」
 「真面目なヘアスタイルだな」
 「なにしろ所長だからな」

ドアを閉めた向こうからはサトルの声が漏れ聞こえてくる。
 「騒がせてごめんね。今の人はね、私と同じゼミを取っていてね…。君たちの先輩だよ」

少しでも聞こうとしてると、モッ君が私をドアから引き剥がしてくれる。
 「モッ君!」
 「はいはい。ドアにへばり付いていたら悟は緊張して何も言えなくなるでしょ」
 「それを楽しみにしてたのに…」


約20分後。
サトルは後をモッ君に任せて、店に戻った。
優介の声が聞こえてくる。
 「ああ、良かった。本当に戻って来てくれて嬉しい」
 「優介、それは私を信用してないという事か?」
 「友兄ではなく、悟さんの方をね。」
そう友明に返すと、今度は悟に声を掛ける。 
 「あ、あの…、で、昌平さんが、誰かを奥に入れたのだけど」
悟は、優介の言葉に反応していた。
 「昌平が、誰を奥に入れたって?」
私は、分かった。
 「見当たらないと思っていたが、店の奥に入ったのか?」
 
 「昌平、昌平!どこだっ」
 「博人さん、博人さん、どこ?」


昌平さんが顔を覗かせてる。
 「お、友も戻って来たか。悟も一緒に」
 「昌平!何を勝手に人の部屋にっ」

サトルが入って行った部屋に友明も足を踏み入れると、蒼色のバイオリンがオブジェとして飾られていた。

















蒼いバイオリン
 (注:フリー素材です。蒼いバイオリンのつもりw^^;;)




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、友明は博人の運転で、和菓子屋へ。

そこで久々に会ったのは。。。
そう、『恋人は副会長』で登場してきた人物です。
あの宮田学園の理事長をしていた人物と、その恋人。
その元理事長は、久々にボスと再会して、まだ自分の事を覚えてくれてるのが嬉しいのでした。



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二人のピエロ (43)~義兄(あに)と、義弟(おとうと)~

翌日、私は優人の家に行った。
まだ東京に居た頃に住んでいた家だ。
博人さんは、龍三先生の道場に行くと言っては、オーストラリア土産を手にして行った。


家の庭には、綺麗に花が咲いている。

ピンポーン、ピンポーン…。
少し待つと声がする。
 「福山です。誰ですか?」
子供の声だ。
 「福山です。お父さん居ますか?」
 「居ます。待って下さい」

玄関が開いて、こっちに来るのは優人によく似た女の子2人。
 「あの、どちらの福山さんですか?」
 「え…、オーストラリアの福山です」
すると二人とも目を見開いては驚いてる。
 「オー…」
一人は玄関に向かってるが、玄関のドアが開き、その子の顔にぶつかる。
 「ったいなぁ……」
優人の声が聞こえる。
 「たく、トイレに入ってたのに。勝手に出るなって言っただろっ」
子供を玄関に押し込んでは、優人は門に向かってこようと振り返る。
 「え…、お、お兄、ちゃん?」
 「元気そうだな。日本に用事があって来たんだ。それで位牌を持ってきたんだ」
 「お母ちゃん…」
 「お父ちゃんのもあるぞ」

門を開けてくれて中に入ると、土産を先に渡した。
ありがと、と優人は言って、中に入ってと促してくれる。

 「へー、改築したんだ?」
 「うん、増築かな」

応接室に向かってると、こちらを伺い見る気配が4つ。
 「優人、4人か?」
 「うん。双子が2組だよ」
 「頑張ったんだな。たしか上は男2人」
 「下は女だよ」
公平だな…、と呟きが漏れてしまった。

位牌を渡して、優人に言う。
 「用事が終わったら、長崎の墓に持って行くから」
 「うん。…あれ、この人は誰の?」
 「私の妻のだよ」
 「えっ!?」
 「一緒に入れてあげようと思ってね」
 「お兄ちゃん、結婚してたんだ?」
 「知らなかったのか?子供も居るぞ」
 「嘘……!」
 「お母ちゃんとお父ちゃんも知ってたからこそ、オーストラリアで暮らしてたんだけど?」
 「えっ!二人とも行く理由なんて言ってくれなかった…」

位牌を抱きしめては、優人は言ってくる。
 「2,3日でも良いから、貸しといて」
 「ああ、良いよ」

すると、声が掛かっては、目の前にはお茶が差し出される。
 「お父さん、その人は誰?はい、お茶です。どうぞ」
 「え…、ああ、お父さんのおにぃ、兄だよ」
 「そうなんだ!初めまして、福山友絵(ともえ)14歳です。伯父さんですね。」
 「え、ああ、そうだね。初めまして、福山友明です」
 「友明伯父さん。良い名前ですね」
 「ありがとう」
思わず聞いていた。
 「優人、ともえって、まさか……」
 「うん、そのまさかだよ。せめてお母ちゃんの芸名を付けさせて貰おうと思ってね」
 「そうか…」

続いて、他の3人も自己紹介してくる。
 「初めまして。福山明(あきら)です」
 「福山宙(そら)、双子の弟です」
 「初めまして。福山美佳(みか)、友絵の姉です」

 「上の男2人は、本当に久しぶりだね。」
 「え??」

 「お兄ちゃん、この二人は、まだ小さかったから覚えてないよ」
 「それもそうか」

すると、女の子が言ってくる。
 「もう少ししたら昼ご飯作るので、一緒にどうぞ」
 「今日はもう帰るから」
 「えー」
 「今度来たら食べさせてね」

門を出ると、男の子が声を掛けてくる。
 「伯父さん、俺は知ってるよ。何枚か写真に写ってるから」
 「それは嬉しいな」
それじゃ。
そう言って、そこを後にした。


恐らく、優人とはこれっきりだろうな。なんか、そういう気がする。
父親繋がりの、私の弟、いや異母弟。本来ならば、こうやって親しそうに話は出来ない間柄だ。
それが、お母ちゃんという存在の人間の手に渡って育てられた。
優人、お前は生みと育ての、どちらを取る?
私は育ててくれた方を取る。


3日後。
優人から連絡を貰っては位牌を受け取りに行った。
泣き顔をしている優人は言ってくる。
 「お兄ちゃん…」
 「泣き虫君、どした?」
 「あのね、俺は生みの母を知ってる。だけど、あの女にはっきりと言ってやったんだ」
 「え、会ったのか?」
 「偶然にね。俺はきっぱりと言ってやった。
『俺は、あんたなんて知らない。俺の母親は、福山麻美。ただ一人だ!』ってね」
 「優人…」
 「お兄ちゃんは、生みの母親を知ってる?」
 「いや、知りたいとは思わない」
 「少しは知ってる?」
 「全然。大学でDNAのゼミだったから、その時に知っただけだ。」
 「お兄ちゃん。俺はお母ちゃんが母親で良かったと思ってるよ。お母ちゃんの血を継いでいないのは本当に悔しい…。本当に嫌なんだ…」
 「別に継いでなくても良いと思ってるよ」
 「お兄ちゃんは、それでも良いの?」
 「優人、私はお母ちゃんが好きなんだ。全くの赤の他人だけど、あの頃が一番楽しかった。
親子の絆よりも、人間としての絆を教えて貰った。特に、私はね…。
なにしろ、小さい頃はよく虐められていたからな」
 「そういえば、よく泣かされていたよね」
 「だから、私の母親は目の前に居るお母ちゃんなんだ。血は繋がって無くても親子なんだよ。
自分で、そう思ってるんだ」


優人の目は何かを決心したみたいだ。
 「そうだね。それに俺とお兄ちゃんだって、母親違いの兄弟だもんね」
 「優人…」
 「ところで、お姉ちゃんは?」
 「あいつに言うつもりは無い。ああ、そうだ。あいつが再婚してるの知ってるか?」

優人は目を見開いてる。
 「はあっ?お姉ちゃんが、さ、再婚っ?誰と…?」

少しばかり茫然としてたみたいだが、その内にとんでもない事を言ってきた。
 「お姉ちゃんみたいな天然バツイチ女と結婚だなんて………。
貰ってくれる奇特な男性が居たもんだな」


溜息付いて答えてやる。
 「そこまで言うか…。ほら、『大勝』の、ナツの直ぐ上の兄貴と結婚したらしい」
 「えー!良いなあ、寿司食い放題じゃんっ」
 「そこかよっ」























☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
博人と別行動を取る友明は、自分達が住んでた家へ向かう。
弟と再会した友明。
兄弟、いや義兄弟なのだけど・・・、
改めて兄弟宣言をしたみたいですね。

良かった、良かった。



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二人のピエロ (42)~ご満悦博人 in 東京にて ~

※東京にて※

博人さんの運転で、病院へ向かう。
運転しながら博人さんはぼやいてる。
 「んー…、やっぱり日本の道って狭い」
 「誰かを当てて逃げないようにね」
 「そういう事はしない」
 「ほー…」
 「一度も、しなかったのだからな」
 「嘘つけっ。私に当てて、そのまま逃げたのは誰だ?」
 「ん?…ああ、そういや、あの時が初めてだったな」
 「どうだが…。なんか他にもあるんじゃないか?」
 「あの時が初めての出会いだったな…。元気一杯の若造」

 「そっちかよっ」
 「なんだ?」
 「ったく、何年経とうが、そういうとこは変わらないみたいだな」
 「何の事だ?」
 「で、どこの病院だって?」

少し車を走らせると病院が見えてきては駐車場に車を置いた。
受付で、脳外のアポを取っていると言うと、地下1階に行くようにと言われた。
階段を使って地下に向かいながら、友明は自分の感想を口にする。
 「大きくて綺麗な病院ですね」
 「そうだな。でも総合では無いからな」


脳外のエリアに着くと、人の気配が無い。
あるにはあるのだが、意外にも少なさそうだ。
博人さんがノックをして声を掛けてる。
 「和田先生、福山です」

少しするとドアが開き声が掛かる。
 「お久しぶりです、院…、え、なぜ正装?それだと院長とは言えない…」
博人さんは応じている。
 「うん、久しぶりだね」
私も口を挟んだ。
 「和田先生、御無沙汰してます」
 「おおっ、これは、そのままの顔だ」
 「どういう意味…」
 「童顔」

あ、なんかムカついたぞ。
和田先生は笑ってる。
 「院長から話は伺ってます。最初にスキャンしてレントゲンを撮ります。話はそれからです」
 「よろしくお願いします」
よくも、人の気にしてる事を言ってくれたな…。


そして診察室へ戻って来た。
私は椅子に座るなり聞いていた。
 「先生、私はスポーツをしたいのです。運動しても良いですか?」
 「だから来たんだよね?そろそろストップが外れないか、と」
 「はい」
和田先生は博人さんに向かって言ってる。
 「院ちょ…、博人様にお願いがあります」
 「私?」
 「はい、定期的に通院というのは出来る環境ですか?」
 「ここに?」
 「でも良いですし、オーストラリアだとエドワール様の病院とか、出来る環境ですか?」
 「出来るよ」
 「それでは、リハビリ科を作って貰うか、それに準ずるよ」
だが、博人さんは遮った。
 「和田、それなら大丈夫だ」
 「そうですか、それは良かった」
 「和田、こいつはエドの病院の付属クリニックのボスだ。リハビリが主だ」
 「指導者も居られるのですか?」
 「週2回は私がしてるよ」
 「え…」
 「今は指導者育成コースの上級クラスで週4日通ってる」
 「博人様が…」
 「意外か?」
 「はい」
博人さんは、ムカついてる表情をしている。
友明は、そんな博人さんの表情を見て思わず笑ってしまった。


笑いを止めて、和田先生に確認の為に聞いた。
 「先生、それでは運動出来るのですね?」
 「後でデータを渡します。今迄の全てのね。そして週に1回は診察する様に」
 「はい」
 「リハビリからして…」

ん、声が止まった?
少し間があり、返ってきた。
 「博人様、私は2ヶ月後にはここの契約が切れます。そちらに、オーストラリアに行ってドクターをしても宜しいでしょうか?」
 「和田…」
 「私は、龍三とは違って結婚もしてないし、独り身です。それに、まだ60の前半です。
もう少し近くに、お側に居ても宜しいですか?」
 「それならクリニックでするか?エドの方ではメスオペなら歓迎するみたいだが、どうだ?」
 「え…」
 「それに、パースにはエドだけでなく、アンソニーも居るよ」
 「アンソニー様が?」
 「ポールという名に変えてドクターをしている」
 「そうですか…。亡くなられてはいないのですね、良かった」


気になったので、友明は聞いていた。
 「博人さん、聞いて良い?」
 「何が?」
 「和田先生と、どういう関係?」
すると溜息を吐いて言ってきた。
 「ドイツの…、あの屋敷で龍三は武術を、和田は勉学を教えてくれていた」
 「えっ」

 「和田、どっちにする?」
 「エドワール様を驚かせてやります。だから、オファー下さい」
友明は言っていた。
 「それでは、私のクリニックでという事でオファーします。宜しくお願いします」
 「こちらこそ宜しくお願いします」

でも、ここに来た目的は忘れてないよ。という意味を込めて睨み付け言ってやる。
 「で、運動出来るのですよね?」
 「はい。リハビリから始めます」
 「はい、分かりました」


そして、和田先生がパースに来るまでの間は、自分でリハビリをする様にと言われた。
メニューは指導者が考える様にと言って、博人さんに宿題を出していた。
そして、一発で合格点を貰った博人さんは嬉しそうにしている。

 「さすが博人様…。そのリハビリトレーナーの知識は伊達では無かったのですね」
 「当たり前だろ。私を誰だと思ってる」















☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、東京編 part1!

ドクターストップを外して欲しくて真っ先に赴いた場所は、脳外の病院。

そして、珍しく和田からお褒めの言葉を頂き、ご満悦な博人。
その博人の絵を、先日描いて頂きました。
それは、こちら⇓⇓
博人を描いて貰いました♪





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ご紹介です!博人を描いて頂きましたぁ~♪ありがとうございますぅ~!!!

Twitterで知り合ったフォロワーさんから描いて頂きました。
豆たろさん(@777Mametaro)に勇気を出し無理を言って、うちの子を描いて頂きました。
そのタグはこちら⇓
 #うちよそ描き合いキャンペーン

もちろん、私は絵なんて描けないので、文字書きとして小説を書かせて奉納させて頂きました。

豆たろさんに描いて頂いた、御方は。

この御方⇒福山博人


そう、現在更新中の『二人のピエロ』に登場している準(?)主役級の御方です。
なんてタイムリー!
日本に一時帰国した博人と友明は、何をして過ごすのでしょうwww(予告するw
もちろん、『俺様ボス~』シリーズの友明のパートナーです。

そして、描いて頂くにあたってお渡ししたキャラ紹介から、想像して描いて頂きました~
↑前振り長い^^;;


いよいよ、登場ですわよ博人様。

ジャー、ジャ――ン、ジャカジャカジャー――、ジャガジャガジャ――、ジャガジャガジャ――ッ♪(スター・ウォーズのOP曲w


Hiroto_Fukuyama



凄く嬉しいです(*^0゜)v ィエーイ☆彡
なにせ、私の想像を遥かに超えてカッコ良くなってるのですもの(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪


博人が感想を言いたいそうです。
 「豆たろさん、描いて頂きありがとうございます。(///∇//)テレテレ
代わりに書き合いした小説がどんな物なのかは分かりませんが…。
ここの筆者の脳内想像は、私をおっさん扱いしてくれるので、少しですが若く描いて頂けるだろうなと勝手に期待してました。
期待通りですっ!嬉しいですっ!!」

はい、だそうです。
豆たろさん、本当にありがとうございました<(_ _)>
これからも、楽しく絡んでくれると嬉しいです。













~ 追伸 ~
えっとぉ、博人が言ってました『書き合い』は、pixivの方に載せてます。
デンジャラスな二人
デンジャラスな二人
登場人物は豆たろさんのお子さんである双子アルベルトとユリシーズです。
宜しかったら、覗いて見て下さいね~
もし見れなかったらコメントでもメッセージでも良いので書いて下さい。
こちらにも載せますので。



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二人のピエロ (41)~友明、日本へ~

※トモ視線※


ユタカにはシエスタと送ったが、来客が来るのを忘れていた。思い出したのはiPadのスケジュール管理アプリの通知があったからだ。
急いで本宅からクリニックに向かい、バタバタとしていた。
たまたまユタカはその様子を画面越しで見ていたので、スーザンには断りの言葉を言ったのだ。
客が帰り、ボスは考え事をしていた。
まったく博人さんは何処に行ったのだろう。ここ最近は潤は博人さんにくっ付く様になっては面白くない。ポールも最近は武術をする為に来てるし。
まあ、皆と年齢は一つしか違わないし、本気で向かってくる連中だからポールも本気を出してやってるのだろう。単純なところがあるしな。


窓を開けると、風に乗って聞こえてくる声。
 「トォー!」
 「ウリャァー!」

本音を言えば、私だってやりたいんだ。
どんなに暑くても窓を開ける事は出来ない。あんな形でドクターストップが掛かって…。
大学を卒業して、直ぐにストップが掛かってしまった。
あれから20年…。
ナイフ投げも飽きた。
思いっきり身体を動かしたいし、汗もかきたい。
こんなピアノや歌ばかりでは我慢出来ない。

ボスは本宅に戻るとリビングの続きにあるサロンに入っては、ピアノに泣きついていた。
 「お母ちゃん…、お母ちゃん、私は如何したら良い?」
(どうしたら…)

ピアノの蓋に俯せては泣いていた。
ベッドでは泣けない。
泣ける所が無い。

日本に、…いや、シンガポールに行こうか。
あそこの病院にはデータがあるのを思い出したからだ。そういえば、無理矢理アンソニーに脳外を受けさせられた事があったな。日本まで行かなくても良い、シンガポールに行こう。
博人さんの予定も聞いて、潤は洋一に預けておこう。

暫らくすると声が聞こえてきた。
 「トモ、起きてるかー」
 「ダディー、ただいまっ」

顔を洗ってると、博人さんの呆れ声が聞こえる。
 「もしかして、今起きた?」
 「今じゃないけど」
 「顔、洗ってるから」
 「暑いから洗ってるだけ。ねえ、博人さん、一緒に行って欲しい所があるんだ」
 「どこ?」
 「多国籍スペシャル病院」
 「エドの所?どうしてまた…」
 「違う。シンガポールだよ。あそこには私のデータがある。
いい加減、ドクターストップを外して貰いたいんだ」
 「それは」
 「私だって合気道やりたいんだ」
 「友明…」
 「諦めてたわけではない。いつかは出来るだろう。そう思ってたし、まだそう信じてるんだ。
こんなピアノや歌だけでは嫌なんだっ。だからシンガポールに、あの病院に行って…」
 「それは良いけど、あの病院で良いのか?」
 「日本は遠い。だけど、ここからシンガポールには10時間も掛からない」
 「ほんとに、シンガポールで良いのか?」
博人の心配そうな表情に、何を思ってるのか分かった友明は即答した。
 「博人さんが居るから大丈夫だ」
 「分かった…。だが、来月だ。今月はオペの予定が入ってる」
 「うん、来月で良いよ」

良かった、安心した。
そう思ってたら、博人さんは提案してくる。
 「どうせならヘリで行くか?」
 「エドのヘリでしょ?言わないといけない…」
 「ヘリも動かしてやらないと、いざという時は動かなくなるからな。それに、あのヘリはフォン・パトリッシュの家紋も付いてる。」
 「どういう意味?」
 「あの家紋は、医療世界には絶大な力がある。医療機関のドクターヘリも良いが、それ以上の効力があるんだ。それに、私が正装を着て乗れば大丈夫だ」
 「それって…」
 「忘れるなよ。私は、あの家の孫だ」
あー、すっかりと忘れてたよ。
 「日本でもOKという事?」
 「そうだよ。あのヘリはワープが付いてるから1時間で着く」

なにか凄い言葉を聞いた。
すると、とんでもない事を言ってきた。
 「それに…、私のマンションにはヘリポートがあるから、宿泊の事も考えなくて済む」
 「えっ…、あそこにヘリポート?」



そして、翌月。
博人さんと、護衛にマサが付いて日本に向かった。
潤は洋一に任せて。

エドには、博人さんから話を付けてくれた。
そして、博人さんは、私の担当医だったドクターに話を付けたらしく、診察のアポを取ってくれた事を行きのヘリの中で教えてくれた。

マサが言ってくる。
 「こういう形で日本に戻ってくるなんて思いもしなかったな」
 「私もそうだよ。で、どこに泊まるんだ?」
 「親の家だよ。既に連絡は入れてるから」
 「まだ現役なのかな?」
 「どうだろう?しかし、もう着いたのか。さすがワープ機能だな」
それじゃ、1週間後に。
そう言って、マサとマンションの入り口で別れた。



マンションのエントランスホール。
スタッフは博人さんに声を掛けてる。
 「お帰りなさいませ。先日、お部屋のクリーニングを済ませました。
お車も点検に車検等も済んでおります。チェック済みです。
お部屋に戻られますか?」
 「ありがとう。ちょっと出かけてくる」
 「畏まりました。お気を付けて、行ってらっしゃいませ。」


この時、友明は初めて知ったのだ。
このマンションのオーナーが博人さんだという事に。
どおりで、金持ち坊ちゃんらしい建物と内装だと思ったんだよ…。


















☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、ドクターストップを外してもらうべく、日本に一時帰国した友明。

この時、初めて知ったのね。
博人が、このマンションのオーナーだと…。
トモのニブちんww



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二人のピエロ (40)~スーザン視線~

※スーザン視線※


久しぶりのオーストラリア。
あの男にミスター・レイの側に居る奴を消して貰ったから、一安心だ。
ジョニーに、いえレンに会えるだろうか。
でも、最初はあそこに行こう。
アポはないけど会ってくれるよね、たぶん。

スーザンは、ホテルにチェックインしてはクリニックを目指した。
喫茶と中華、どちらにしようかと悩んだ末、中華にした。
子供の声がする。
 「御馳走様でした。美味しかったよ、また作ってね」
ヨウイチの声も聞こえてくる。
 「良く言えたね。偉いねー。よし、今度はキッズ用のを考えるかな」
 「うん、よろしくね」

可愛い。
まるで幼かった頃のサトルみたい。

ドンッ。

その子供とぶつかった。
 「ごめんなさい。大丈夫ですか?」
(本当に可愛い)と思いながら、スーザンは応えていた。
 「うん、大丈夫よ。君は?」
 「僕も大丈夫です」
今度は男性の声だ。
 「よそ見してるからだろ」
 「そうだね、よそ見しない様にするよ。御免なさい」

スーザンは、その男性をチラ見しては思わず見惚れていた。
 「レディ、申し訳ありませんでした。どこか怪我されてませんか?…レディ?」
ハッと気が付き、スーザンは慌てて返事をした。
 「あ、大丈夫です」
 「そうですか、それは良かった。お食事ですか?」
 「はい…」
 「ごゆっくりどうぞ」

スーザンは、その人の後姿をボーッと見つめていた。
 「…ザン。スーザンッ!」
 「わっ!び、びっくりするじゃないっ。なによっ」
振り返ると、ヨウイチが居た。
 「全く、その男好きの性格を直して欲しいね」
 「ねえ、今の人の事を知ってる?」
 「知ってるけど、教えてあげない」
 「ヨウイチは相変わらずケチね」
 「お褒めの言葉、ありがとう。で、何をしに来たの?」
 「あのね、チンジャオロースにピリ辛豚骨拉麺と四川炒飯を頂戴」
 「なるほど…、男漁りね」
 「さすがヨウイチ。付き合いが長いだけあるわね」
 「スーザンの性格は知ってるからな」

スーザンはダメもとでヨウイチに聞いてみた。
 「トモに会いたいのだけど…」
 「ならユタカに聞けば?」
 「じゃ、食べてからにする」



その様子をセキュリティカメラで見ていたユタカは毒づいてる。
 「げっ…。冗談じゃない、こっちに振ってくるな」
ユタカはドンに連絡を入れると直ぐに返ってきた。
 『ただいまシエスタ中』


……………。
まあ、居留守を使うよりは良いか。
ていうか、シエスタしようとしてるな。
まったく、こいつは…。


40分程経つと、受付から連絡が着た。
 「アメリカのレディ・ボスから」だと。
なるほどね、そう言うと男漁りをしに来たなんて思われないよな。
なので、受付を経由して用件を聞きだそうとして、ユタカは何度かラリーをしていたが、先に受付がギブしてしまった。 
スーザンの声が受話器越しに聞こえる。
 「ユタカ。トモに会いたいの。会って話がしたいのよ」

ユタカは、トモの様子をモニター越しで見ては、スーザンに返した。
 「ただいま多忙に付き無理です」
 「ユタカ、あの」
 「あのね、スーザン。アポは取ってるの?先ずは、そこからだよね?
それに言っておくが、私は、あいつの秘書では無いっ!」
 「それなら、どうやって連絡を取ればいいの?」
 「私に聞くなっ」


その時、ユタカは疑問に思った。
あれ…、そういえば、ゲストはどうやってアポを取り付けているのだろう?
スーザンがポツリと呟いた言葉に、ユタカはうんざりしてしまった。
 「まあ、ここには4ヶ月居るのだから、その間には会えるでしょう…」














☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、スーザン視線の話。

そう、レンの母親です。
ランチに食べに入ったヨウイチの店で、スーザンはある男性に目を奪われる。




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二人のピエロ (39)~過去を懐かしんで~

それから1週間後。
マックスはエドの多国籍病院へ転院した。
その病院で働いてるミハエルは、マックスを見かけては驚いてる。
なにしろ1年前まではパディを組んでいたからだ。
見間違えるわけは無い。
どうして、マックスがここに居るのだろう……。

ミハエルは休憩時間を利用して、マックスの事を調べていた。
なるほど、ウィルやジョンの働いてる病院から転院してきたのか。
その日の仕事が終わると、ミハエルはマックスの病室へ向かった。


コンコン。
 「ハイ、マックス。誰にやられたんだ?」
 「ん……」
オーストラリアに知り合いは居ない。こいつは誰だ…、と思ってドアの方に顔を向けた。
睨み顔が元に戻った。
 「ミハエルか。なんで、ここに居る?」
 「私はここで働いてる。それよりも、へまをしたみたいだな」
 「あいつが強くてね…。まあ良い。それよりもミハエル、良い時に来てくれた」
 「言っておくが、他人に頼み事をするのなら、それに応じた事をして欲しいね」
 「相変わらずだな。それならヤクを」
 「ヤク以外でよろしく」
 「洗ったって事か?」
 「ああ、そうだ」
ふ……ん、とミハエルをねめつけて見ていたマックスは、用件を言ってきた。
 「フィルの側に居たチビ助を覚えてるか?」
 「ああ、おチビのジョンね。それが?」
 「あいつを拉致って、ここに連れてこい」
 「どうするつもりだ?」
 「あいつをモノにする」
ミハエルは即答した。
 「断る。」
 「あいつが生きてる事がクライアントに知られると、金返せと言われるんだ。既に全額貰ってるからな。なんで生きてるんだ……」
 「まさかとは思うが…、ジョンの、あの怪我はお前が?」
 「クライアントに頼まれてな」
 「ジョンは…、あの怪我で筋肉の筋をやられた」
 「ああ。あいつはそれなりに強かったからな。筋を狙ってスプラッタにしてやったんだ」
 「ジョンを、あいつを二度と戦闘は出来ない身体にさせてっ。それでもまた、ジョンを」
 「あいつの唇は柔かかったぞ」
ピクッと、ミハエルは眉を寄せた。
 「キスした、って事か」
 「だから今度は」
 「断る!ジョンは私だけのものだ。誰が、お前に触らせるもんかっ」
 「おい、それはどういう…」

だが、ミハエルは既に病室を後にしていた。
マックスの事をアンソニー様に、ポールに言わないと。
あれ…、あそこから転院してきたんだよな。まあ、さっきのやり取りだけでも伝えておこう。
今日は武術をされに来られるかな。


クリニックの道場に着くと、珍しくフィルがやっていた。
相手はラーメン・ボスとドクター・カズキだ。
暫らくの間、この3人の稽古を見ていたが、やはりフィルだ。
隙の無い身のこなしに、鋭いキック。
だが、相手も凄く強い。
ラーメン・ボスは元気に動き回っては、八卦掌を主に使っては酔拳や少林寺でフィルの隙を作りたがってるのが分かる。
ドクター・カズキは太極拳の師範をしており、合気道や空手も使って応じている。
その3人の中に自分も入るとフィルはどうするだろう。
そう考えると楽しくなってきたので、荷物を置いて入った。
 「私もやるっ」
ラーメン・ボスが聞いてくる。
 「おっ、どっちをやるの?」
 「フィルをやっつける方」
 「おいでませー」

迷わずに言ったせいか、フィルから攻撃を受けては直ぐにやられてしまった。
そのフィルは、結局2人にやられていた。
ラーメン・ボスとドクター・カズキは、なにやら懐かしげな様子で話し合ってるみたいだ。
 「フィルは強いねえ」
 「ほんと、学生時代のボスみたいだね」
 「でも、ボスはスパイダーだったからな」
 「天井を歩き回ったり、飛び跳ねてたりしてたね。そうで無い時でも、強かったよね」
 「凛として、カッコ良かったよな」
 「うん、そうだよね。初めて会った時の、あの事はまだ覚えてるよ」
 「1人で全員を打ちのめした事だよな」
 「うん。あれは見事だったよね~」
 「そうだな。あの時に、私達10人が初めて出会って、サメとも出会ったんだよな」
 「そうだね。その時は、まだスパイダーでは無かったよね?」
 「わははっ…。元気に飛び跳ねてたけどな」
二人で楽しそうに話してた。


そして、ミハエルはフィルにマックスの事を話した。
すると、フィルは教えてくれた。
 「ウィルが、マックスをやったんだ」
 「なるほど。ウィルが相手だったのか。あいつを負かすことが出来るのは、昔も今もウィルとお前だけなんだな…」












☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
フィルが強いのは当たり前なんだけど、そのフィルがドイツのフォン・パトリッシュの側付でNO.1の座に就いていた事を、ヨウイチとカズキは知らない。

そして、なにやら自分達の入学当時の事を懐かしんでる二人でした。
その当時の、ボスである友明の武勇伝となった話は、ユタカの片思い物語にて。

その物語のタイトル⇒君は腐れ縁であり運命の人
そして、こちらが出会いの話⇒~かけがえのない仲間との出会い~



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二人のピエロ (38)

ドクター・ロウは病室から出て行き、エドとポール、それに元側付の6人になった。
1人はポールの拳を顔に受けて寝てるが…。


ジョンは内心思っていた。
(外側は変わっても、中身は変わって無い。それどころか、あそこで武術をしてるせいかキレが良くなってきてる。シンガポールに居た頃よりも、生き生きとしている)
でも、声には出さなかった。
 「ポール、ありがとう」
 「どういたしまして。これ位、自分で出来るだろう」
ジョンは、グッ…と詰まり、何も言えなくなった。
(全く、本当に中身は変わって無い)


エドワールはポールを病室の隅に呼んでは何やら話しかけてる。
そこにウィルが居る事に気が付かずに…。
 「ポール、あいつはマックスだ。覚えてるか?キラー・マックスを」
思い出そうとして、ポールは黙り込んだが、暫らくして口を開いた。
 「あの、殺し屋の…。キラー・マックス?」
 「ああ、そうだ」
 「裏を…」
 「え?」
 「裏を、本の虫とマックスに教えた」
エドは驚いて目を瞠ってる。
 「マックスは裏使いか…」
ウィルはポールを睨んでる。
 「ったく、何時まで経っても…。いい加減、名前で呼んで欲しいね」

だが、ポールはウィルの言葉を無視してくれる。
エドはベッドに近寄り、声に出してる。
 「誰の……」
 「エド?」
 「前は、あの人の為に居たのに…。今は、誰の為なのかな?」
誰も答えない。
 「皆、ここに集まって来てる」

フィルは、自分だけ蚊帳の外なのを感じていた。
 「エドワール様。そのような事は口にしないで下さい」
 「何故?」
 「関係のない人が、この場に居ますので」
 「どこに?」
 「この人です」
と、フィルが指差したのは、ポールだった。
すかさずジョンは言っていた。
 「あれ、フィルは知らなかったの?」
 「何を?」
今度はウィルだ。
 「ポールの正体は、シンガポール・ドンの息子だよ」
そのウィルの言葉に、フィルは驚いた。
 「はあっ?!」

フィルは大きく目を見開いては、ポールを凝視していた。
 「嘘…。あのチキンが……」

ポールはマックスの状態を診ている。
 「回診終わります。お大事に」と言っては、そそくさと病室から出て行った。



 「嘘だろ?」
まだ茫然としているフィルに、ジョンは言った。
 「言ったでしょ?私の任務は終わりドイツを卒業した、と。」
 「た、たしかに…」
 「私も、最初は驚いたよ。嘘だろ、ってね。
でもね、外見は変わっても中身は変わって無い。もちろん、変わってる所もあるけどね」

ウィルも口を挟んでくる。
 「私も驚いたんだよ。まさか、ポールが、あの人だなんて思いもしなかった。
ジョンから聞いて知ったんだ」

フィルは納得して、ベッドに近寄った。
ベッドで寝ている元側付仲間を見て呟いてる。
 「こいつも、あいつ等同様に慕っていたからな。今はどうなんだろう…」


そう、あいつ等とはミハエルを含めた3人の側付だ。
フィルは、マックスとミハエル以外にも2人の側付仲間が近くに居る事を知らない。
1人はジョゼフ(ドイツ名ではヨーゼフ)。
本名に戻っては、フィルと同じコンピュータ会社で働いてる。
そして、ショーン。
マサの『警備警護会社』に勤めている。

その事を知ってるのは、自分達に世界の事を含め、色々な事を師事してくれた人物。
コンピュータ会社のボスである、イタリア王子のユタカだけだった。














☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、フィルはポールの正体を知る。
ポールの顔を見ても目を逸らさないのは、流石No.1です!

マックスはどうなる?



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二人のピエロ (37)~ジョン、唇を奪われる~

※マックス、宿敵フィルとウィルの二人と対峙※


 「へー。本当に、あのマックスなんだ」
声が聞こえたので、ドアの方を振り向いたジョンは、フィルが居る事に気が付いた。
 「なんで、ここに…」
 「メールを貰ったんだ」

マックスが口を開いてくる。
 「お前は、コンピュータバカか。懐かしいな…」
 「ああ、怪我は」
 「大丈夫だ。こんなの2,3日寝てると治る。タイを張るのは、その後だ」
 「相変わらずな奴だな…。タイは張らん」
マックスは口調を変えてきた。
 「なあ、フィル。このチビちゃんが邪魔なんだ。消したいんだが」
 「なにが邪魔だって?」
 「仕事の邪魔。消した筈なのに生きてる」
 「それは、ここのドクターの腕が良かったんだろう」
 「既にクライアントからは全額貰ってるんだ。消したのに生きてると困るんだ」
 「消した、と思ってるのなら…、そう思っておけば良いだろ」
 「困るんだ。あと数日後には、クライアントはここに来る。その時に、そいつが居ると金返せと言われる」
 「それだけだと分からないな」

エドワールがフィルに言ってきた。
 「女だ」
 「は?」
思わずキョトン…となってしまったフィルに、エドワールは言ってくる。
 「クライアントは女。その女が男に恋しては、その男を欲しいと思ったんだろう。
だから、その男の身辺調査をして邪魔な人間を消したい。
そう思って、マックスに頼んだのだろう。」

その説明で、フィルだけでなくジョンも理解した。
 「ああ、なるほど。で、私が邪魔という事は…。その女は、レイに恋したって事ですか?」
もしかして、フィンランドに行ってた時か…。


何かを思い付いたのだろう、マックスはジョンに言ってくる。
 「なあ、泣き虫を啼き虫にしたいのだが」
 「泣き虫を、なきむし?」
 「ああ、殺されたくないだろ?」
 「…どういう意味?」
 「死ぬか、啼かされるか。どちらかを選ばせてやる」

それでも、まだ意味の分からないジョンは聞いていた。
 「なかされるって、どういう意味?」
 「色々と良いところを突っついては開発してやるよ」
にやにやと言ってくるマックスに対して、エドワールは言いたい事が分かった。
だが、当の本人は謎な表情をしている。

エドは思わず呟いてしまった。
 「まあ…、究極な選択だな」
 「どういう」
 「つまり、ジョンはマックスに抱かれエッチされる、という意味だ」
 「はあっ?」

にやにや顔のままマックスは言ってくる。
 「死ぬのと、どっちが良い?」
 「どっちも嫌だっ」
 「まあ、お試しやってから決めても良いぜ。なにしろ臨死体験はしたんだろうから、俺との相性はどうだろうね」


すると、ウィルの声が聞こえてきた。
 「それ以上、何か言ってみろ。そんなくだらん理由で、こいつを殺そうとしてたなんて…」
 「けっ…。フィル、お前は後だ。先に、こいつを嬲り殺してやる。
この私を、こんな風にしてくれたんだからな。覚悟しとけよ」
 「なんなら、今、この場でお前を殺してやる。それなら、エドワール様にも迷惑は掛からない」

その言葉に、エドワールは返していた。
 「死体は太平洋にでも放り込んでくれ」


今度は違う声が割って入ってくる。
 「はいはい。そういった物騒な事は言わないで欲しいな」
 「ロウ?どうして・・」
 「回診の時間だ。私がオペしたのだが多忙でね。担当医は、こっちのドクター・ポールだ」

マックスは二人に言い放った。
 「2,3日で退院したい」
ポールは溜息を吐いて返した。
 「無理な事は言うな。腹を縫ってるんだ。1週間後に退院だ」
 「1週間ね、長いな」
だが、エドワールは口を挟んだ。
 「マックス。ここには1週間だが、それからは私の病院に転院する」

仕方ないな…。
そう呟き、マックスはジョンの腕を引っ張り、自分の方に引き寄せた。
 「っ……!」
ジョンは唇を奪われていた。
 「…ん、んー!」

ジョンは、マックスの包帯を巻いてる傷口に手を当てては何度も殴りつける。
マックスは痛がる表情をしては、やっとのことで手を離した。
 「よ、よくも…」
そのジョンに向かい、マックスは自分の唇をペロッと舐めては、言ってくる。
 「へっ。今度は口の中だ」

二人の声が同時に重なる。
 「「 させんっ 」」

だが、その言葉よりも早くポールの拳がマックスの顔に命中していた。
エドとロウの声が重なる。
 「「 ポール、医者がクランケを殴ってどうするっ 」」
 「お、思わず…」











☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
ジョンは、自分に怪我を負わせた犯人のマックスに唇を奪われてしまって・・・


しかも、ポールはマックスの顔に拳をヒットさせるというw
ポール、医者が患者を殴ったらダメなんだよ?



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二人のピエロ (36)~ジョン、元仲間との再会~

※マックス、エドワール様と対峙※


 「ぐっ…、うぅ……」

ここはどこだ?
無臭ではないが、白い天井に白い壁。ああ、病院か。
あの野郎、強かったな…。

あの女から指示されて消した奴もそれなりに強かったが、それ以上より強い。
強い奴は好きだ。
死んだ、と言われてるアンソニー様も強かったが…。
同じ側付仲間だったフィルとデイモスと本野郎には叶わなかった。
しかし、デイモスは死んだらしいので、フィルと本野郎を探しては力比べをしたいな。
ああ、その前に…、さっきの野郎を二人とも血祭りにあげてやる。


ガラッ。

ドアが開き、誰かが入ってきた。
 「本当にめんどくさいな。マックス、私の方に転院する前に、洗いざらい喋ろ」

誰だ、こいつは…。
そう思いギロッと睨み付けてやる。
 「誰に向かって睨んでる?私の方が睨み付けたいわ。ドイツを離れて今迄の事を調書にして送る様にフランツに言ってる。それ以外の事を話して貰おう。」
 「フランツって?」
 「バトラーのフランツを忘れたか?」

細目で睨みつけてくる奴をマックスは睨み付けていたが、その内に思い出した。
 「…まさか、ミューゼの、エド…?」

思い出したみたいだな、と前置きをしてエドワールは言いだした。
 「マックス。お前は昔の仲間を殺そうとしたのは何故だ?」
 「仲間?」

違う声が聞こえてきた。
 「私を殺そうとしただろ?」
ジョンだ。
 「貴様っ!なぜ生きて…」

エドワールはマックスに怒鳴ってる。
 「マックス、答えろっ!どうして仲間を殺そうとした?」
 「仲間って、こいつ?」
 「他に、誰が居る?」

ジョンが口を挟んできた。
 「エドワール様。私達は全員を知ってるわけではないです。知らない人も居ます」
 「へぇ、そうなんだ?」
 「私はマックスの事を知ってますが、マックスは私の事は知らないでしょう。」
そう言ったジョンは、マックスに向かって話し出した。
 「ねえ、マックス。『泣き虫』というニックネームを知ってる?」
 「泣き虫?」
 「うん。一番年下の泣き虫」
即答だった。
 「ああ、フィルと本にくっ付いていたチビ助か」
 「た、たしかにチビだったけど…」
 「まさか、あのチビなのか?既に、クライアントからは全額貰ってる。なので、用無しなんだが…。
それでも、お前が生きてると分かると、私も困るんでね」
 「クライアントって、私を?」
 「そうだ。それが、たまたまお前だった、という事だ。クライアントは、ある人を狙ってる。
で、その人の側に居る奴を消せ、と言われてね。それがお前なんだよ。
大人しく死んで貰おうか」
 「意味が分からないんだけど…」

溜息付いて、マックスは付け足した。
 「クライアントは女だ」
それを聞き、エドワールは分かった。
 「ああ、なるほど。その女は、ある男に恋した、って事か」
だが、ジョンには分かって無かった。
 「え…、恋?」

なにやらマックスは納得顔だ。
 「なるほど、チビのまま成長してない。と、いう事か…」
 「どういう意味…」
ジョンは、マックスを睨んでる。

すると、エドワール様が、とんでもない事を言ってきた。
 「本当に、レイと恋仲なのか?」
 「どういう意味ですかっ?」
ジョンは、今度はエドワール様に聞いていた。


エドワール様は、ジョンに分かる様に言い直す。
 「マックスのクライアントの女は」
と、言ったまま黙ってしまわれた。

エドワールは、自分の考えが間違いでいて欲しい。
そう思った。













☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、ジョンは自分をこんな目に遭わせた犯人と接触する。
だが、その犯人は意外な事を言ってきたのだ。


さあ、エドは何を考え付いたのだろうか?
こうご期待w



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