BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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恋人は副会長(126)※文雄、父にばれる・・・※

センターも卒業試験も終わっただろう、2月中旬。
副会長、もとい文雄さんからメールがあった。
 『話は父から聞いた。だけど、信じられないというのが率直な意見だ。
この土曜の午前中に、父と一緒に行く』
と、書かれてあった。

それを見て、俺も思った。
俺も半信半疑だったからな、その気持ちは分かる、と。
そして、土曜日。

久しぶりに会った文雄さんは、太ったように見えた。
先に店長と話をしては、件の宝石(いし)と対面した。
先生と文雄さんは、驚いては叫んでいた。
 「え、なぜバイオリン?」と、先生が…。
 「たしか、弘毅の家にあったのはピアノに似てた様な…」と、文雄さんが。
店長は、即答していた。
 「私はバイオリンを奏でては聴かせている。だから、バイオリンになったのだろう。」

文雄さんが手を翳すと、店長は言ってきた。
 「やはり、この宝石(いし)は2人と同化することを望んだみたいだな」
先生が店長に聞いていた。
 「宝石(いし)は、1人の人間を選ぶものだと思っていたのだけど、どうして2人なんでしょう?」

うん、それは俺も知りたい。
店長は、こう返していた。
 「その宝石(いし)が選ぶ基準から考えていたのだけど…。ねえ、弘毅君。」
 「はい?」
 「君達2人は仲が良いのではないかな?」
 「え?」

 「おそらく、君達2人は恋人だ」

 「「「 は? 」」」
その店長の言葉には、俺だけでなく先生と副会長も驚いてる。
でも、先に口を開いたのは副会長だった。
 「どうして、そういう話になるんだ…」

すると、店長は微笑んで返してくれる。
 「私も、そうだから」
 「え?」
 「私は、恋人と一緒に暮らしてる。
それに、宝石(いし)は1人にしか反応しない、というのではない。オーラと気持ちと才が同じであり、自分を大切に、大事にしてくれる人を主に選ぶ。
だから、宝石(いし)は人を選ぶんだ。
それに、君はコントロールしてるみたいだが、数瞬ほど紅潮していたよ。
弘毅君なんて、茹蛸だ。」

その言葉に、先生と副会長は俺の方をくるっと振り向いてくる。
数瞬ほど遅れて、俺もくるっと反転しては壁の方に向いた。
副会長の声が聞こえる。
 「バカ…。お父ちゃんにも言ってなかったのに・・」
先生の声も聞こえる。
 「文雄。お前、本当にコウキと・・・?」
 「…言えば、弘毅の家で暮らすのを許してくれたか?」
溜息ついては、先生はポツリと呟いていた。
マジかよ・・・。


 「はぁ…。ばれてしまったのなら仕方ないや。こら、弘毅。いつまでそっち向いてるんだ?」
そう言いながら、副会長は俺を振り向かせようとしてくる。
 「だ・・だって、恥ずかしい。副会長は恥ずかしくないの?」
いきなり先生が大きい声を出してきた。
 「そうっ!それだよ、それっ!」
 「え、なに?」
 「コウキの、お前に対する呼び方だ。いつまで副会長なんだろうと思ってたんだ。」
 「ああ、それね…」
副会長は愚痴っぽく言ってくる。
 「俺も、いい加減にしてほしくて、その呼び方止めろ、と何回言ったっけ?弘毅?」
 「んー…と、2回、いや3回だったかな」
 「違うだろっ」
と言われ、デコピンされた。
 「ったいなー…」
 「告った時から、ずっと言ってきてるぞ」

また、先生だ。
 「ちょっと待てっ」
 「今度は、なに?」
 「いつ告ったんだ?」
 「七夕祭より2週間前かな…」
 「え・・・、という事は、あと5ヶ月程で1年?」
 「そういう事になる」

先生はそれを聞くと、深く溜息つきながら頭を横に振りながらの一言だった。
 「はああ……。まったく分からんかった…。でも、まあ良いよ。そうやって自分から言おうとしないのなら…。それに2人一緒の方が、宝石(いし)も本来の力を発揮するだろうよ。」

 「え、良いの?」
と、きょとんとしてしまった俺は、嬉しそうな表情をした副会長に抱きしめられていた。
 「やったー!来月からは、晴れて堂々と弘毅の家で暮らせるっ!」


そして、その夜。
先生の車で、副会長は夏服を持ってきた。
俺は、思わず言っていた。
 「は、早いですね…」
 「善は急げって言うからな」
にっこりとして副会長は言ってくる。

先生は、俺に聞いてきた。
 「で、どの部屋になるんだ?」
 「ゲストルームです」
 「は?」
 「うちにはゲストルームが2部屋あるので、そのうちの1部屋を使ってもらう様になります。」
俺は副会長に向かって聞いた。
 「ベッドサイズが、クィーンとダブル。どちらが良いですか?」
即答だった。
 「クィーンの方」


クィーンサイズのベッドを置いてあるゲストルームに案内した。
先生の呟きが聞こえる。
やっぱり、ゲストルームは必要だよな…。

その呟きを耳にしては、俺は内心では叫んでいた。

そうだよっ。
うちよりバカ広い家なのに、1部屋もゲストルームが無いんだから。
まあ、そのお蔭で副会長とは一緒に夜を過ごせたんだけどね。


そして、先生に書類を渡した。
ワードで作成した契約書だ。
shorui_2.jpg


この場で書いても良いが印が無いので、後日に持ってくると先生は言ってくれた。







☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
前話が短い為、2話続けてアップします。

そしたら、見事に宝石(いし)の話が、今作の部では完になりました。
そして、文雄は父親に自分達の関係がバレル羽目に・・・。

だけど・・・。
宝石(いし)の話は、次なるスピンオフでも完結にはなりません(ここだけ暴露するw

で、結局・・・、一ヶ月の家賃は2食付きで8万円に!



※※※

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恋人は副会長(125)※弘毅、宝石(いし)の副作用?※

やっと3学期が始まり、今年になってからのバイト初日。
いきなり店長に、ある場所へと連れて行かれた。
そこには、自分のと似たような物があった。
 「て、店長。これって…」
 「手を翳してご覧」
そう言われ、目の前に居る物に向けて、手を翳してみた。
店長の声が聞こえる。
 「ああ、やっぱり君の身体に入り込んでいるな…」

意味が分からなかった。
どうして、ここに同じような物があるのか、しかもバイオリンだし…。
 「弘毅君。君の身体の中に入る前は、どんな形でどんな色をしていた?」
 「四角で、綺麗な青でピカピカと光ってました…」
 「ピカピカと光ってる時は、何か刺激を受けているからだよ」
 「刺激って…」
 「どんな四角だった?長方形、台形、ひし形、立方形…」
他にも色々と言われたが、理数系の弱い俺には、何の事かさっぱりなので遮った。
 「り、立方形かな…。よくは分かりません…」
 「どんな立方形なのか、書いて貰えると・・・」
 「無理です…」
 「そうか…」

(この人、何か知ってるの?)と、思った俺は聞いていた。
 「店長、何か知ってるのですか?」
 「残り3つの行方は知らないが、日本に残されたのは宮田の本宅だったからな。だけど、君を選んだみたいだな。」
 「あの、実は……」
付き合いは浅いが、俺は店長を信じているので、包み隠さず話した。


話し終えて、店長はこう返してきた。
 「そうか。その宝石(いし)は2人を選んだのか。だから、これは強く光ったんだな」
 「え、何がですか?」
 「その時、俺も、近くに居たんだよ。その宝石(いし)を持ってね」

え・・・?
 「そしたら、いきなり強く光っては、何かが浄化された。
彼は大丈夫だよ。もし心配なら、ここに来させて浴びせれば良い。」
 「ありがとうございます。」


でも、店長は何か考えてるようだ。
 「店長、どうされました?」
 「これからの事を考えると、コントロールの仕方を覚えないといけないね」
 「何のですか?」
 「今の君の状態では、合気道の4級どころか7級も合格できない。」

は?
3月には合気道の級試合を受けるんだよ。
そう思いながら、道場に付いて行き、合気道を組んだ。
今迄は勝つ事の無かった相手に怪我をさせてしまいそうだった。
え、何で…?

その状況を見て、店長は言ってきた。
 「今の状態では、それの居場所は直ぐに知られる。気配を隠すことをしないとね。
それに、やっぱりコントロールが必要だな…」



次に、店長が相手をしてくれた。
店長と組めるなんて、滅多にないことだ。
ぼろ負けしたけど、さっきのとは何かが違う。

 「分かる?私は、アレを毎日見ては浴びてる。だから君の中に居るアレは反応しない。
同じだと思ってるからね。
だけど、アレを浴びる事の無い人には反応するんだ。自分の身を守るため、攻撃的になる。
だから、コントロールは必要なんだ。」

なるほど、理解力の低い俺でも分かる。
 「よく分かりました。それなら、もう一人もコントロールが必要になりますね…」

でも、どう言えば良いんだろう。
先生に言った方が良さそうだなと思い、その夜電話した。
 「えっ!…あの人が、もう一つ持ってた?
ああ…、2つの宝石(いし)が共鳴したのか。完全に浄化されたんだな…。」
 「先生、副会長には…」
 「ああ、明日もセンターだから、週明けにでも言うよ。電話ありがとう。」

俺は、その言葉に安心して電話を切った。





☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今日から新学期。
そして、年初めのバイト。

そこで、弘毅が目にしたものは・・・!?
そして、合気道の段級試合はどうなる??


※※※

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番外編 ~悟と宝石(いし)~ (終)

1週間のパース滞在期間中、ボスとボス・ジュニアに会っては驚きもしたが、嬉しかった。


だが、悟は気が付いてなかった。
そこには、他の宝石(いし)が居た事に気が付いたのは、宝石(いし)の『ボス』だけだった。
1週間という期間だが、宝石(いし)にとっては自分を復帰させるには十分な期間だった。
なにしろ、王子が居る。
ドイツの宝石(いし)に、中国の宝石(いし)も居る。
4つが揃い、力を共有しては増幅させていた。
その1週間は、本体である悟から出ては、ピアノに居座ってる宝石(いし)の中に飛び込んだ。
フルートは一層艶っぽくなっては、ピッコロは嬉しそうにしている。
フルートとピッコロの主が相棒である楽器を探してるにも拘らずに、当のフルートは4つの宝石(いし)の増長を深めては、ピッコロは力を増幅し変身能力を高めていたのだ。
そして、ドイツの宝石(いし)。
それは、悟と同じバイオリンを奏でる人物が主なので、3つの内で、もっとも影響を与えた。
バイオリンの基礎となる楽器の形に音色。それでも、弓が一番難易度が高いと。
それならばという事で、『ボス』は、その難易度の高い弓に変身するやり方を教えて貰っていた。
お気に入りは、時計の蓋を染める技だ。
そして、1週間後。
『ボス』は、悟の体内へ戻り、フルートとピッコロもそれぞれ主の元へ戻った。
ドイツの宝石(いし)は、2つを飛行場まで見送っては定位置であるピアノに戻った。


日本に戻ったピッコロと『ボス』は離れ離れになったが、もう寂しくなかった。
広いとはいえ、同じ国内に仲間が居る。
それに、空と海を越えた所にも、仲間が居る。


『ボス』の変化に気付いてなかった悟は、ある日、日本に居る宝石(いし)の異変を感じては『ボス』を連れて行った。その時、膨大な光の洪水を目にしては驚いた。
それと同時に、何かが浄化されてるのに気が付いた。
いつの間に、こんな力を…。



そして、悟の宝石(いし)は、出会うべき最後の宝石(いし)の存在を知った。
その存在は小さいが確かに同じ波動だ。
毎日ではないが、微かに感じる。
それが、この年。
確信に変わった。

その時、悟の宝石(いし)は、全ての力を共有する事が出来た。
それは、主である悟が、何も知らずに会わせてくれたからだ。
 「手を翳してご覧」
そう言われ、その主が手を翳すと、何かが違っていた。
だが、少し待つと完全な宝石(いし)の力を感じ取れた。
それは、2人を主として選んだからだった。


悟の宝石(いし)は…。
完全なる力を、その小さい容器に入れて一つに凝縮しては、時が満ちるのを待っている。


日本に居た宝石(いし)も、また残りの存在を知ることになった。
自分を暗黒の暗闇から救ってくれた人物と、どす黒い闇に乗っ取られそうになった時に、助けてくれた宝石(いし)の力。
自分を浄化してくれた力は、確かに同じモノだ。


だが、まだ全てではない。

いつかは、全てが揃うだろう。
その日を夢見る。


でも、まだその時ではない。











 ~番外編 『悟と宝石(いし)』 (終)~




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
これの続きは、現在執筆中のスピンオフになります。
それまで、しばしの間お待ちくださいませ<(_ _)>
え、どれぐらいかって?
σ(゜・゜*)ンート・・・
『恋人は~』が終わると、短編が2作待ってるし・・・

10月中旬(?)下旬(?)あたりから掲載予定を考えております。
それまで、話を書き終えてはタイトルを決めておきます(宣誓w


☆彡
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恋人は副会長(124)

翌日、目が覚めては隣に目をやると…、人間だった。
息をしてる事は、胸が上下に動いてるので分かる。
おはようのキスをおでこにして、着替える為ベッドから出た。
昨夜のアレは夢だったのだろうか、と思えるほどのものだったが、アレが夢でないことは分かってる。
なにしろ、俺の左肩には、しっかりと噛み痕が残ってるからだ。

ふと時計に目をやると、デジタル時計には「9:30」となっている。
え、9時半?
うわぁー、今日が始業式でなくて良かったよ。
そう思うと、副会長を叩き起こした。
 「起きてっ。9時半ですよっ。副会長!」
 「煩いなあ…。それに、俺は副会長ではない・・・」
 「まだ3学期始まってません。だから、まだ副会長ですっ」
それでも起きてこない副会長に、俺はしていた。
そう、昨年の夏、俺は副会長にされた事を、今度は副会長に同じことをしてやった。

カリッ!

 「っ・・・・、弘毅ー・・・」
睨んでくるが、まだ眠そうな目は色っぽい。
 「おはようございます。朝も10時になりますよ。ほら、起きて下さい。」

 
バタバタバタッと、煩く音を立てて1階へ上がって行った。
 「おはようございますっ。ごめんなさい、遅くなりましたっ」
ユウが、口を開いてきた。
 「遅起きだねー。何してたの?」
 「ごめん。寝たのが遅かったから・・」
 「ふーん…」
 「だって、副会長はスパルタなんだよ。まだ分からんのかって」
 「ああ、それは分かるよ」
俺は聞いていた。
 「分かるって、何が?」
 「コウキの理解力の低さ」
 「ひどっ!」

副会長は、俺とユウのやり取りを聞いては笑ってる。
俺は、ユウに言っていた。
 「お腹空いてるのだけど、食べても良いかな?」
 「うん、良いよ。待ってて、温め直して持ってくるね」
 「ありがとう」


朝食後、俺は副会長と一緒に先生の部屋へ行った。
ノックをすると、違う部屋の扉が開いた。
その部屋は書斎だったらしく、そこに入っては、俺は昨夜のことを話した。
話し終えると、副会長に体調を聞いては安心したみたいだ。
そして、1枚の紙を渡した。
 「これは?」
 「弘毅の下手な絵だよ。で、こっちは弘毅の左肩の噛み痕だ」
IMG_0178.jpg
IMG_0180.jpg


 「下手なのは、自分でも分かってます。だって、本当に怖かったんだから…」
先生の呟きが聞こえてくる。
これを見る限り、怖そうには見えない…。
すると、先生は2枚を燃やした。
 「忘れろ、とは言わない。ただ、これだけは忘れて欲しくない。
その宝石(いし)は人を選ぶ。選ばれてしまった今は、悪用しない様にしてもらいたい。
おそらく、何かの力によって抑えられたか…、浄化されたのかもしれないな。
まあ、3月になると一緒に暮らすことになるから、その・・なんだな…。
悪霊退散でも、しといた方が良いかもな。」

俺は、その言葉に返していた。
 「はい、そうします。」



 「それでは、また明日。」
 「コウキ。明日は寝坊しないようにねー」
 「うん、目覚まし掛けとくよ。副会長、試験頑張って下さいね。」
 「ああ、ありがとう」

弘毅が帰り、ユウと父が見つめてくる。
 「な、なんだ?」
 「お前は、いつまで副会長なんだ?」
 「知るかっ!」
文雄も、それは思っていた。
エッチしてる時は良いんだよ、問題は普段の呼び方だ。
すぐに副会長、と言いたがる。

ユウの声が聞こえる。
 「コウキにとっては、文兄は副会長としか見てないって事か。
うん、それじゃ今年は攻めて攻めまくって心も体も、俺のモノにしようっと…」

文雄は、心の中で返していた。
 (ユウ。それは絶対にない。あいつは、お前の事をそういう目で見てない、と言ってたからな)








☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
弘毅の絵画力は、私と同じですね。
下手…( ̄o ̄;)ボソッ

でも、やっと宿題は終わったみたいで良かった、良かった(´▽`) ホッ



※※※

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恋人は副会長(123)※弘毅、闘う?? part2 ※

 「っ…!っう……」

肩の痛みはあるが、その他は何もない。
大事なのは、目の前に居る宝石(いし)の心だ。


これが弘毅の家で起きた事なら、もう一つの宝石(いし)が直ぐに駆けつけた事であろう。
だが、ここは中学校を真ん中にしては南と北という正反対に位置する宮田家。
本宅でないのが、せめてもの救いだ。
でも、弘毅の思いが届いたのか、もう一つの宝石(いし)は異変を察知していた。

全ての宝石(いし)が揃い、元の形に戻ると、どうなるのか。
それでも、東京とはいえ、近くにある宝石(いし)は共鳴を起こしていた。
弘毅は、全然知らなかった。
自分のバイト先には何があるのか。店長の正体も、何が置かれてるのかも。
それは、優介も同じだ。
店長である悟も、また…、自分が持ってるのと同じモノがオーストラリアに、しかもパースに居るとは知らなかった。パースにある3つの宝石(いし)と出会い、自分の宝石(いし)の力が増幅していた事も知らなかった。
悟自身が4つの宝石(いし)を身に浴びていた時間があったことも知らなかった。
そして、最近、その宝石(いし)が、残る1つの宝石(いし)の存在を知った。
週に2回しか会えないけれど、微かな波動を、しっかりと感じ取っていた。
悟の所に居る宝石(いし)は、確実に全ての存在を感じていた。
そして、その身に感じては時が満ちるのを待つのみの状態となっているのだ。


その宝石(いし)が、強い光を放っている。
その様子を見ていた悟は、宮田の家に居るであろう宝石(いし)に何かが起きてることに気付き、それを近くまで持って行こうとした。だが、宝石(いし)が示したのは本宅ではなく、住宅街にある一軒家だった。そこの表札には『宮田』とある。
あれは本宅ではなく、ここに移ったのか。一体、誰の家なんだ。
ここ等辺一帯は、全てが宮田さんだ。

すると、より一層強く光り輝いては、今までに見たこともない光の洪水を目の当たりにした。
数瞬後、その光は消え、宝石(いし)は元に戻った。
悟は呟いてる。
 「凄い力だな…。終わったのか。ボス、お疲れ様。」
その呟きが聞こえたのだろう、悟の宝石(いし)は少し光っては消した。
悟の宝石(いし)は、『ボス』と名付けられ、それが心地いい響きを醸し出してくれるので、その宝石(いし)はボス呼びを甘んじて受けている。
そして、悟はボスを大事に包み直しては帰った。



それより、少し前。
地階の寝室では…。
肩の痛みに声も出ない弘毅は、齧り付いていた。
もう、どこを噛んでるのか分からないが、こっちも齧り付きたい気持ちになっていたからだ。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い……・。
(副会長っ…、文雄さん!お願い、早く元に戻って。文雄さんっ…)

すると、急に力が湧いてきた。
何かが助けに来てくれたのか?
きょろきょろと辺りを見回したいが、肩があまりにも痛くて、どうしようも出来ない。
ふいに、塊が人間になった。
 「文雄さんっ!!」
そう叫んで、俺は抱きしめては、肩を噛んだ。

 「っ・・、てぇ・・・・・」
声が聞こえた。嬉しくて、俺は何度も何度も強く噛んだ。
 「こう…」

俺は泣きながら言っていた。
 「ふ、ふみ…お、さんっ…。俺を、傷物にした・・罪として…、一生、側に居てっ」
 「傷物って…」
 「俺の、左肩…。そんなにしたのは、文雄さん、だからっ」

左肩…?
呟きが聞こえてくるが、俺の左肩に残ってる噛み痕を指でなぞってくる。
その内、舐められてる感覚がきた。

 「んっ・・・」
 「これ、俺が…?」
 「そうだよ。だから、俺も噛んでるの。文雄さん、あのドス黒いモノに乗っ取られてたんだよ!」
 「ごめん、分からなかったよ…。」
 「俺は・・、俺は、怖くて…。だけど、もう大丈夫そうだね。」
 「なんだか、付き物が落ちたような気分だよ」
 「ぽっこり、へこんだのかな…」
 「ああ、へこんだのだろう。弘毅、もう少し寝よう。」
 「ん…。お休みなさい」
 「ああ、お休み」


しっかりと抱き合って、眠りに落ちた。




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
愛の力なのか?
そう書きたかったが、どうやら違うみたいです(-_-;)

そして、宝石(いし)は全ての存在を知ることが出来た。
後は、時が来るのを待つのみ・・。

こう書けば、かっこいいねぇ~♪



※※※

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恋人は副会長(122)※弘毅、闘う?? part1 ※

その夜、俺は地階に下りては、副会長の部屋で寝ることにした。
ユウは、しきりに「自分の部屋で」と言ってきたが、今回は先生の強い押しでユウを止めた。
 「何も無いと思うが…。何かあったら、すぐに呼べ。」
そう言われた。

あれから、俺達は何とも無かったので大丈夫だと思っていた。
俺は、全くと言っていいほど落ち着いていた。
だけど、副会長は違っていた。
久々のエッチをしては、幸せに浸って寝ていた。
なにかが聞こえてくる。
 「ぐっ…、ぅ・・、ぅ・・・」

え、なに…。
俺は、副会長の呻き声で目が覚めた。
 「う…・・、う…、うー・・、うぅっ・・」

え、魘されてる?
 「副会長、起きてっ…」
身体を揺さぶるが、呻き声は止まない。
先生を呼ばないと、と思い、ベッドから滑り出た。

ガシッ!

と、何かに掴まれた。
(え…。今の、なに?)
恐る恐る振り返ると、副会長ではなく、何かの塊に腕が生えてるみたいだった。
顔だと思しき箇所には、赤黒い輝きが2つに、ギザギザの歯が見え隠れしている。
 「副っ・・、文雄さ」


俺は、先生とのやり取りした話を思い出していた。
 「文雄が、これを取り戻してくるまでは…。これは、ドス黒い事に使われていた。いわゆる、人殺しの道具に。だから、浄化されてないと思う。
それが、あそこからここに来た。その時、俺は見たが黒から濃い青になっていた。
何に使われていたのか分からないが、あの女の部屋にあったと言ってたから…。
少しは宝石(いし)も落ち着いていたのだろう。
その宝石(いし)は、俺ではなく、お前等2人を選んだ。
コウキ。
お前の家に居た間、これは何処にあって、何をしていた?」
 「詳しくは分かりません。だけど、ベッドの下に転がっていたから、ベッドのヘッドボードに置いていたんです。」
 「素手で触った?」
 「素手?・・・あ、はい。素手です。」
 「その時の状態を覚えてる?」
 「綺麗な青色でピカピカに光っていて…、とても綺麗だなと思って見てました。
俺のベッドの下には、移動型の引き出しを置いてるのだけど、その引き出しをずり動かして掃除してるんです。2ヶ月に一度の割合で。12月の中旬頃に出てきたんです。
ヘッドボードに置いて、毎日眺めてました。気持ちも安らぐし、落ち着いてくるし、癒し系のモノなんだな。そう思ってました。
ああ、あとピアノを弾く時も、レッスン室に持って行ってました。」
 「…それなら、少しは浄化出来たのかもな」


先生は「少しは…」って言っていた。完全とは言われてない。
俺には、何も起きない。なぜ副会長だけ?
(ここは地下だ。しかも防音されてるので、大声を出しても、誰にも通じないだろう)
そう思うと、声を掛けた。
 「ふ・・、文雄さん。手を離して…」
何かが肌に食い込んでくる。だけど、何故か食い込まない。
誰かに助けを乞うよりも、自分でするしかない。
そう思うと、ベッドに潜り込もうとした。
力が緩んだ気がしたが、今の俺は頭の中がパニクる寸前だ。

あ、でも怖い。
赤黒い2つの輝きは、おそらく目だろう。
よくよく見ると、ペンダントが光ってる。俺がプレゼントした物だ。
ということは、その部分は首だ。
怖くて目を瞑り、その首より少し下に顔を埋め様としては、その辺りを触れてみた。
俺には、何も起きない。
今度は、しっかりと触ってみた。
それでも、俺には何も起きない。
意を決して、その塊を抱きしめた。
手…、手が届かないっ。
それでも、俺には何も起きない。

この違いは何なのだろう。


いきなり、その塊に抱きしめられた。
それでも、俺には何も起きない。

 「文雄さん…」
俺は、自分の身体の中に在る宝石(いし)に言っていた。
 「お願い。本当に意識が、意志を持っているのなら助けて。
文雄さんを助けてっ。
この人は、俺の恋人なんだっ!」

ガリッ・・・。


何かに肩を噛まれた。






☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
文雄の部屋で、久しぶりに寝る弘毅。

幸せモードだった弘毅だが、文雄は魘される…。



※※※

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番外編 ~悟と宝石(いし)~ (2)※R15?R18?性描写あります※

※R15?R18?性描写あります。18歳未満の方&抵抗のある方はスルーして下さい※


悟は、大学で取っていた遺伝子の研究を、ここでもやっていた。
自分の皮膚の一部をメスで剥いでは、それで『ボス』を包む。
波動を浴びせていても、一日もすると元に戻るからだ。
一定量の波動を、自分の皮膚で吸収させてはそれを『ボス』に掛ける。
うーん…。
そういえば、カメちゃんのゼミでは皮膚で転生させる事をしていたな。
それを思い出しては、なんとか出来ないものだろうか、と研究していた。
それは、突然にやってきた。
何の前触れもなく、自分の中に入って来たのだ。

えっ!

だが、何の違和感も無い。
 「ボス?一体・・・」
急に、悟の目から生温いものが溢れてきた。
涙だ。
どうして、急に…。

思い当たったことを口に出していた。
 「まさかとは思うが…。ボスは、人体を好むのかな?私の身体が居心地良いのかな?」
それを口に出した途端、ある言葉を思い出した。
 『蒼いモノは、守ってくれた・・・』
あ、もしかしてスミスの体に入っては守っていたのか。
守ってくれるのか、有難いな。


そうこうしてると、1年半を過ぎようとしていた。
そろそろ日本に戻ろうかと考えては、荷物を整理しだした。
これも持って帰ろう。
そう、スミス・ウォルターの日記だ。
義理の兄なら2人居るし、仲が悪いという事では無い。だが、自分にも親戚が居たんだ。という証拠になるからだ。
自分一人では無い。


そして、日本に戻った。
優介を見つけると、先に声を掛けられた。
その第一声がこれだった。
 「どうされたのですか?悟さん、早過ぎますよ。なにかポカやって追い出されたのですか?」
 「優介…。3年も居たくなかったからだよ」
苦笑しながら、応じてやった。
 「飽き性って事ですか?」
 「全く、君は…。違うよ、優介が居なくて寂しかったんだよ」
そう言うと、優介は顔を真っ赤にしては俯いてしまう。
その可愛い仕草に、思わず額にキスをしていた。
優介の顎に手を掛け上向かせては、目を見ながら言ってやる。
 「ただいま、優介」
 「お、お帰りなさいっ。悟さん」
そのままの体勢で、今度は優介の唇に、自分の唇を重ねた。
 「ん…、んっ、…っ」

 「優介、立ったままだとしづらいからベッドに行くよ」
 「もぅ…、悟さんのエッチ…」

ベッドに連れて行き、久々のエッチだと思ってたのに、優介は言ってくる。
 「待って!悟さん、家に入ると手洗いとうがいが先です!」
 「別にいいだろ…」
 「良くないですっ」

溜息を吐いて悟は、洗面所に向かっては手洗いとうがいを済ませて戻って来た。
 「優介…」
 「ふふっ。嬉しい」

久々の優介の身体だ、キスだ、温もりだ。

悟は、貪るように優介の身体に唇を這わせては吸い付いていく。
 「ん、ん、ん…」
 「ゆ・・す、け…」
 「あっ・・、あ、あ、あ……」

32歳になったばかりの悟は、まだ14歳の恋人の身体を求めていた。
 「さ・と・・る・・・さ、ん」
 「優介、ごめん・・・・」
 「なに、が…?」

悟の指が、優介の尻の狭間に触れる。
 「うっ…!」
 「力抜いて…、私に・・、俺に、優介を見せて」
 「さ・と………」

悟の指が、優介の孔の中にゆっくりと挿し込まれていく。 
 「ふ、ふぅ、ふぅ・・」
 「優介の中は温かいね・・・」
 「あ、あうっ!・・っ」
 「ん、ここか…」
 「あ、あ、や・・やめ、っ…」
 「優介、優介…」

 「あっ・・・!な、なにかが…」
 「ん、だい、じょ・・ぶ、だよ」
 「あっ…・…、あああっ」

 「優介、私の・・、俺の優介…」

優介の寝顔を見ながら、悟は思っていた。
今、こうやって生きてる事が、幸せと感じられる。
好きな人に触れ、触れられて。
それが、どんなに嬉しい事か。
優介。
これだけは言っておくよ。
私は、ボスから言われたわけでは無い。
私自身、君が好きで側に居たい。そう思ってるんだ。
3年後、君が高校を卒業したら、ここを出て一緒に暮らそう。

スミス。
君は、何処で何をしていたの?
好きな人は居なかったのかな。
私は、アレを引き継ぐから安心して。



あれから数年ほど経って、ようやく『ボス』を一定量の波動で24時間居られるように出来た。
カメちゃんに連絡を付けて、教えて貰ったからだ。
やはり、ここはカメちゃん教授様様だな。
そうしてると、今度は豊から連絡が着た。
 『ボス、オーストラリアのパースにて生存!』

それを見て、私は嬉しかった。
やっぱり生きていた。
信じていたよ、ボス。
残りに招集を掛けた。
その日に、皆が集まって来た。
もちろん『ボス』を連れて。
その『ボス』は、私の身体の一部にして連れて行った。





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番外編 ~悟と宝石(いし)~ (1)

大学を卒業後、病院勤務をしながら、コンピュータを使っての仕事とダブルワークをしていた。
母親であるスーザンの病院にドクターとして勤務する事を願い出ると、スーザンは了承してくれては、母の故郷であるアメリカのヒューストンに向かった。


30歳の夏。
悟は、ヒューストンで外科医をしながら、コンピュータでの仕事もしていた。
母であるスーザンの家では、幼馴染のダニエルが勝手気ままに住み着いてるのを目にして驚いては、思わず声を掛けていた。
 「ダニー?」
声を掛けられたダニエルは、声がした方を振り向いては、直ぐに分かった。
 「…サトル?Oh-! Be a long time !!」
ダニエルは、ハグをしようと駆け寄った。だが、サトルは握手で応じた。
 「ヤー。久しぶりだね」
その時、ダニエルは自分からサトルに話してくれた。

サトルは初めて知った。
スーザンが再婚した事と、異父弟妹の存在を。
スーザンには、病院で3年間ドクターとして働きたいと言ったら、スーザンは了承してくれて就労を許可してくれた。だけど、他には何も言ってくれなかった。
それなら3年間も居たくない。
恋人である優介には3年間と言って来たが、1年間で戻ろう。

その後、サトルはダニーとスーザンを前にしては、はっきりと言いきった。
 「病院で1年間暮らす。」

そこの Walters 病院は、仮眠室だけではなく、一人部屋が数部屋ある。
そのうちの一部屋で寝泊まりしては、ドクターをしていた。
そのうちに、コンピュータ室に行くようになっては、セキュリティプログラムを構築してはガードを頑丈にしていた。

サトルは、ドクターをしながらコンピュータ技師としてヒューストンにあるコンピュータ会社にもバイトをしていた。
なので、結局は1年半をヒューストンで暮らしていた。
週末には近場にあるチャーチに通いながら、そこの神父が昔はよく遊んでくれていた子だという事もあり、充実していた。
だが、日本に帰国しようと思い立ったのは、病院のガラクタ置き場で、あるモノを見たからだ。
それは、急に自分の目の前に現れたのだ。
鈍い青色を発してるが、日本では本物を見る目を養われていたので、直ぐに分かった。
これは、生きてる。本物だ、と。
ガラクタ置き場。
元はスミスの部屋だったらしく、衣類や机に本棚等には色々と置かれていてる。
名前が書かれている。
『スミス・ウォルター』と書かれている。
日記がある事に気が付き見てると、ソレに関する事柄が日記に書かれていた。
 『蒼いアレを、仲間に貰った。
あの頃は辛くて、何度か脱走を試みようとしていた。
だが、グズが入って来てからは、なぜイタリア人の子供が?と思ったものだ。
グズは何も言わなかった。
だが、4人で脱走する事が出来ては、空港で分かった。
彼の本来の姿を垣間見ることが出来た。

グズ。
私は、君には何も贈ってあげる事が出来なかった。
あの時、私に言ってくれたよね。
「ウォルター。君は、そのコンピュータがある。同じコンピュータ仲間だよ」
その言葉が、今でも私を幸せにしてくれる。

この日記を誰かが見つけて読んでくれるだろうか?
正式な名前は知らないが、グズに会えたら伝えて欲しい。
 「グズ。私は幸せだよ。君に出会えて、本当に良かった。神よ、グズに御加護を与えたまえ」

死しても、私の精神は死なぬ。
それは、あの蒼いモノが私を守ってくれた。
だが、病には勝てなかった・・・』


悟は、それを読んでは心の中でそっと哀悼をした。
(死しても、精神は死なぬ、か。それもそうだよな。
それに、スーザンの事も書かれている。伯母という事は…、私にとって、スミスは従兄か。
スミス・ウォルター。
もっと人物像を書いていてくれると、探しようがあったかもしれない。
だけど、グズという名前だけでは、探せようがない。
それに、何時頃で何処に居たのかも書かれてないから、分からない…。)

悲しいかな、それだけしか書かれてなかった。
ヒューストンでは1年半ほど居たが、その間に、ソレは形を変えることが出来るモノだと分かった。
凄いな、と思った悟は、それを研究しだした。
波動が出てる事が分かり、同じ波動を探してはソレに浴びせた。
すると、ソレは力が増幅した。
(名前が無いと不便だよな)
そう思った悟は、ソレに名前を付けた。
 『ボス』。

ソレは、反応した。
微かな反応だったが、何度も呼び続けた。
 「ボス、ご機嫌麗しゅう。」
 「ボス、私は悟。」
 「ボス、私はバイオリンを奏でるので、聴いてね。」
バイオリンを持って来てたので、奏でては聴かせていた。
その内、『ボス』はピカピカと光ってきた。
音に合わせて、まるで一緒に演奏してるみたいに。
 「ボス、楽しそうだね?私も、楽しいよ。」




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恋人は副会長(121)※長期休暇の宿題は、最終日に…※

玄関に入ると、声を掛けた。
 「こんにちは、お邪魔します。」
ユウの声が聞こえる。
 「あっ、コウキ。いらっしゃい。」

ユウは、俺をじ…と見つめてくる。
え、なに、何か言って欲しいな。
そう思ってたら、ユウは、やっと言ってきた。
 「コウキ。背伸びた?」
 「うん。少しだけどね…」
 「カッコ良くなってるし…。惚れ直した。」

 「へー、いくらになったんだ?」と、副会長が聞いてくる。
それに対し、俺は顔が緩んでしまった。
 「175㎝だったのが、179㎝になって、腹も6つに割れてきたところです。」
思わず、自慢してしまった。
 「ほー。見せてみ」と言っては、先生は俺のセーターを下から捲り開けてくる。
俺の腹を見て、先生は言ってくる。
 「ほんとだ。でも、微かだな…」
 「当たり前です。やり出して、まだ5ヶ月なんですよ…。」
と言いながら、俺は服を直した。

 「な・・生肌・・・」と、ユウが言っては抱き付こうとしてくる。
 「お父ちゃん、勝手なことを…」と、副会長は先生を睨んでは、ユウを阻止している。
それに対し、先生は一言だった。
 「男同士なんだから、別に良いだろう」
ほれ、と言っては、先生も服を捲り上げては腹を見せてくれる。


・・・・・・・。
思わず見惚れてしまっては、大きな声が出てしまった。
 「羨ましいー!俺も、先生みたいになりたいっ」
先生は、嬉しそうに返してくれた。
 「そう言ってくれると嬉しいね。うちの子は3人共、口には出さないからな。」

俺とユウは、同時に言っていた。
 「コウキ、たまには一緒に」
 「宿題持ってきたんだ。ユウ、教えてくれる?」

 「え…。まだ終わらせてないの?」
 「ごろごろしてたから…」
ユウは溜息ついて言ってきた。
 「見せて、と言われるよりは良いけどね。冬休みは明日までだよ?」
 「ごめん…」
 「良いよ。なら、上で」
 「リビングでやれよ」
ユウは、口を挟んできた副会長を睨んでいる。
 「ユウは、教師を目指してるんだろう。お前の教え方とか、色々と見てみたい。」
 「別に文兄に」
 「へー。ユウは、何の先生になりたいの?」
 「え…、数学の先生」
 「なら、理数は強いんだね。俺、理数は駄目なんだ。丁度良かったよ。」

別に、この2人の言い合いを止めようという気は無かった。
だけど、宿題をするのなら10分でも時間が惜しい。
そう思っての言葉だった。
俺は、リビングのテーブルに宿題を広げたので、リビングでする事になった。



でも、チンプンカンプン。
なので、俺は再度、ユウに言っていた。
 「ユウ。もっと分かりやすく、お願い。」
副会長も言ってきた。
 「ユウ。相手は初心者だ。そんな教え方だと、誰も分からん。」
先生も口を挟んできた。
 「ユウ。もっと要点を絞って教えるんだ。」

ユウは返していた。
 「え…。これ以上、どうやって教えろと?」
 「教え方次第で、相手の理解度は違ってくるものだ」

ユウは出来ない、と言っては生徒側に入ってきた。
で、結局、副会長に教えて貰った。
ユウは、なるほど…と頷きながら見ている。
しかも、自分の宿題を見直してるし…。
 「あ・・、それなら、ここは違うのか…」
副会長は、ユウの宿題を見てる。
 「どれ。…ああ、そうだな。そこと、こっちのも違うぞ。」



頭の上から呟きが聞こえてきた。
 「何やってるのかと思えば…、勉強会とはね・・・」

その呟きの主に、副会長は聞いていた。
 「テル。お前もやるか?」
 「いいえ、結構です。」
即答して、高田先輩は宮田と共に3階に上がって行った。





☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
冬休みの宿題を、宮田家でやることにした弘毅。
教師を目指している三男坊のユウに、教えて貰う羽目に・・・。
だが、弘毅にはチンプンカンプン・・・。

結局は、文雄に教えて貰う高1男子の二人でした。



※※※

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番外編 「悟と宝石(いし)」

そして、残る一つ宝石(いし)との出会い。

それは、この御方↓↓

悟=フェルゼン・山口

日本名では、
山口悟です。


あの『俺様ボス~』シリーズのボスを中心とした左腕の人物です。
そして、2015年度のホワイトディSSと、更新中の『恋人は副会長』の後半から準主役級の位置に居る人です。


~あらすじ~
悟こと、山口悟は学生時代は医学部に居たせいか、卒業後は自分の家の主治医の病院に医師として働いていた。
それと同時に、コンピュータでも仕事をしては二足の草鞋を履いていた。

そして、6年後の30歳。
産みの母親であるスーザンに連絡を取っては、アメリカに渡った。

恋人である斎藤優介には、「3年間、ヒューストンで医師として働いてくる」と言って。



(1)/(2)R/(終)





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