BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2015年04月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2015年06月
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2015年05月

恋人は副会長(51)※リハーサル風景※コウキ視線です

※コウキ視点※


ドラムのイントロを耳にして、高田先輩はストップを掛けてきた。
 「シュータ。そのイントロは何?」
 「テル先輩。当日は、テル先輩が歌うのではないですよ。」
 「それは分かってるよ。」
 「あのリズムはオリジであって、今回はアレンジし直したんです。」
えー、なにそれっ…と、高田先輩は文句を言ってる。

 「まあ、取りあえず3曲、ピアノと合わせますね。」
向井先輩のドラムと、俺のピアノだけで演った。
宮田はオリジなら楽譜なくても弾けるが、アレンジしたのは弾けないらしい。

3曲を演った後、一言ずつもらった。
宮田からは「大人しくなったな…」
高田先輩からは「つまんない…」
その2人の言葉に苦笑しながら、副会長は返していた。
 「あのヤリチンは、声質からしてバラードなんだよ。ハード系は無理なんだ。
だからアレンジし直したんだよ。」
溜息吐いて、副会長は言っていた。
 「テル、歌う気なさそうだな…」
 「だって、バラードだなんて…」
宮田が口を挟んできた。
 「松井。テルはハードだけでなくバラードも歌えるぞ。楽譜がないから歌わないだけだ。」

ほらよ、と副会長から楽譜を貰うと、高田先輩は不機嫌そうだ。
その様子を見て、宮田は言ってくる。
 「テル。俺に、お前の歌声聞かせてくれ。」
その言葉を聞き、高田先輩はポッ…と、顔が紅潮したみたいだ。
 「し、仕方ないな。マサが言うのなら、歌うか…」
そう言って、高田先輩は俺にメロディ部分を弾いてと言ってきた。
2,3回弾くと、高田先輩はものの見事に合わせてきた。
そして、一言。
 「なるほどね。ソフトなロックにパンクか…」
 「当たり前だろ。ロックにパンクが売りの3曲だ。その部分を無くしてどうするっ。だから、俺がアレンジしたんだ。」
と、副会長はきっぱりと言い切った。
そして、宮田にも楽譜を渡していた。
 「マサ、弾けるようだったら、途中からでも入れ。」
即答だった。
 「嫌だ。テルの歌声を聴きたい。」
すっごく嬉しそうな表情をして、幸せ一杯の笑みを貼り付けている高田先輩。
その高田先輩に向かって、宮田は言っていた。
 「テル。痺れさせてくれ。」
 「マサったら、もう…、ほんとに…」
あー…、恥ずかしい。もー…、照れるっ。
そんな様子の高田先輩を見て、コウキは思わず(可愛い)と、思ってしまった。

向井先輩のドラムのバチの音が聞こえてきた。
今度は、高田先輩のボーカル入りでの演奏になった。
一体何テイク演ったのだろうか、副会長の「OK!」が出て、休憩になった。
 「テル、どんなだ?」
 「んー…、俺的には物足りないが、あのヤリチンなら良いんじゃない?」

向井先輩が笑いながら言ってくる。
 「テル先輩。ヤリチンって誰?」
 「当日、この3曲を歌う人。」

わははははっ…!!
笑いのツボにハマったみたいで、向井先輩は笑い転げていた。

ヤリチンだなんて、いくらなんでも失礼だよ。



向井先輩は、まだ笑い転げている。
そんな向井先輩に、副会長は声を掛けた。
 「シュータ。物足りなさそうにしてるテルに、オリジで歌って貰おうと思うんだが…」
 「はははっ……。あ、はい、OKです。」

副会長は、今度は俺に向かって言ってきた。
 「コウキ。これからオリジの方を演るから、よく聴いとけよ。」
 「はい。」

嬉しい、あのイケメンボーカル・テルの歌声を間近で聴けるだなんて、最高だ!
そう思っていたら、とんでもない事を言ってきた。
 「俺が演った後に、演ってもらうからなっ!」
 
 「え…」


いくぞ、シュータ?
OKです。
マサ、どうする?
オリジか…、弾くから、待ってろ。


待ってると、宮田はギターを4本持って来た。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
こちらは、コウキ視線のお話。
いよいよ、七夕祭に向けての仕上げ練習。

なにやら、テルはブーイングしてるようですが・・・・・。
マサは、テルをその気にさせる為なのか、それとも単にめんどくさいのは嫌なのか。
分からないけど、マサをその気にさせる為、と解釈して下さいo(*^▽^*)oあはっ♪
そして、次はオリジでの演奏。
今度は、コウキがブーイングを起こす?



1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
締め切りは、6月5日です。【あと6日】←カウントダウン中w
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。ポチッと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


スポンサーサイト

恋人は副会長(50)※ユウ視線 part2 ※

俺は、コウキと朝食の片付けを終わらせると、食後の珈琲ならぬ紅茶タイムを楽しんだ。
気になってた事をコウキに聞いていた。
 「それはそうと、どうして文兄の部屋に居たの?」
 「んー…、それが俺にもよく分からないんだ。」
 「なにそれ?」
 「昨日ね、ここに来ようとしてたんだ。」
 「家に?」
 「うん。でも家が分からず…だから、一旦帰ってから出直そうと思って自分ん家に帰ったの。」
 「うん。」

キッチンのミニテーブルで紅茶を飲んでると、双子の2人とテルさんが入ってきた。
テルさんが、何か言ってくる。
 「あー…。なに2人だけで食後の珈琲してるの?」

でも、俺はコウキの話に夢中になっていた。
コウキの話は、こうだった。


副会長が、俺の家に来ては母と話をしていて、俺とは何も言わずに帰って行ったんだ。
顔色が悪そうだったから自転車で追い掛けたのだけど、家が分からず困っていた。
そこに高田先輩が現れて、少し話しをしていたんだけど…。
ユウに電話とメールをしたでしょ?
 「うん。」

それから、家に帰ったの。でも、途中で自転車が浮いた感があってビックリしたんだ。
まさか、道が無い所なのかってね。
でも、俺の意識は、そこまでだった。
次に気が付いた時は、どこかの広い家の中。
そこでは、黒い上下に身を包んではアイマスクを付けていた男が刀を持って闘っていた。
その相手は、先日、俺を拉致ってくれた奴だった。
その黒い上下を着た人は、すごく素敵だったよ。
強くて、運動神経も反射神経も良く、なにしろ背が高くて、カッコ良かったんだ。
しかも、二刀流だよ。二刀流!
男の俺でも、見惚れてしまうほどの良い男だった。
 「へー…。そいつは女では無くて男ね」

うん、そうだよ。胸の膨らみなんて無かったからね。
 「そっか…」

うん、そうだよ。
 「で、どっちが勝ったの?」

もちろん、黒い上下の服を着た男の方。
 「へー…」

しかも、途中から犬が現れてね…。
 「犬?」

うん。2,3匹なら可愛かっただろうけど、とんでもない数の犬だったんだ。
もう、怖くて怖くて…。その群れが俺の方に向かって走ってくるの。
だから、隅の方に縮こまっていたんだ。
 「怖い思いしたんだね…」

うん、その時はね。
でも、その犬達は運動会をし始めてね、勝手気ままに走り回っていた。どれ位経ったのか分からないけど、犬が半分ほどいなくなった時点で、俺はそこから出ようとしたんだ。
そしたら、副会長のベッドで寝ていた事に気が付いたんだ。
 「……それって、今朝?」

うん。なんでか知らないけれど、朝になってた。


 「はぁー……」
と、3つの溜息が聞こえてきた。
 「あれ、3人共どうしたんですか?溜息吐いちゃって…」
コウキが聞くと、3人は、こう返してきた。
副会長は苦笑しながら、
 「お前、もしかして…」
同様に苦笑しながら宮田も、
 「その間に起った事…」
これまた同様に苦笑しながら高田先輩も、
 「すっかり…?」

コウキは、その3人に聞いていた。
 「え、何かあったんですか?」
すると、3人共、深い溜息を吐いた。
副会長は、なにやら呟いてるみたいだ。
 「まあ、あんな事は忘れた方が良いかもな…」


いきなり副会長はコウキに向かって、言ってきた。
 「なら、仕上げに入るか。シュータを呼ぶから、コウキは用意して。」
 「え、仕上げって?」
 「七夕祭の仕上げだよ。分かってんだろっ。」
 「七夕祭の?」
すると、睨んでくる。
 「俺、お前に宿題出したよな。」
 「え…、あっ、ああ、はい…」

 「テル、あの歌を3曲ともするらしい。歌って合わせるの手伝ってくれ。」
 「へ、あの3曲を?」
 「そうだ。」
 「当日は、誰が歌うの?」
その言葉にコウキが返した。
 「松岡先輩です。」
でも、高田先輩は分からないみたいだ。
うーん…、松岡って誰だっけ…、と考えてるみたいだ。
今度は副会長が応じてきた。
 「ヤリチンだ。」
コウキは、恥ずかしげな表情だ。
 「ヤ、ヤリチンだなんてっ…」
でも、高田先輩は分かったみたいだ。
 「あー、あのヤリチンね。」
その言葉に、ユウも返してきた。
 「あいつ、声だけは良いからな。」

ユウまで、なにをっ…。

そして、10分後。
向井先輩は宮田家に来た。




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、ユウ視線のpart2です。
コウキから話を聞いていたユウと、残り3人。
どうやら、コウキは副会長とのキスを忘れてる模様・・・。

そして、七夕祭の仕上げ・・・。



1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
締め切りは、6月5日です。【あと7日】←カウントし始めたw
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。ポチッと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(49)※ユウ視線 part1 ※

※ユウの話※

ふわぁー…。
大きな伸びをして、まるで我が家に居る様に1階に降りた。
 「ユウ君、おはよー」
 「テルさん、おはようございます。昨夜は泊まったんですね。」
 「うん、遅かったからね。」

なら1人増えて4人か。
そう思ってると、地階から文兄が上がってきた。
 「ユウ、おはよ」
 「文兄、おはよう」
すると、違う声が聞こえてきた。
 「ユウ、おはよう。ごめんね、朝食作るの手伝うよ。」
 「え…、こ、コウキ?」
 「昨日言えば良かったのだけど、寝てたから…」
 「いやいや、良いよ。待ってて、作るから」
 「手伝」
 「ううん、大丈夫だから、座ってて。」

そう言ってキッチンに入ったユウの心臓はバクバクとしていた。
ビックリしたぁ…。
でも、嬉しい♪
それじゃ、今朝は少し奮発しちゃおう(むふふっ)。


 「朝食、出来たよー!お兄ちゃん起こしてきてね。で、お父ちゃんは出掛けたから。」
ほいほい、と文兄の声が応じてくれた。

俺はテーブルに人数分の皿を置いて行った。
すると、コウキは言ってくる。
 「ありがとね、ユウ。片付けは手伝うからね。」
 「大丈夫だけど…」
 「ユウだけに任せてたら、なんか悪いよ。それに、俺も家でやってるから…ね?」
にっこりと笑って言ってくれるコウキの、その笑みにヤラレタ。
 「それじゃ、一緒に。」
 「うん。」

テルさんが口を挟んでくる。
 「へー、コウキは料理作るの?」
 「簡単な物ですけど…」
 「何を作るの?」
テルさんの質問に、コウキは指を一本ずつ折りながら言ってくる。
 「カレー、シチュー、おでん、チャーハン、味噌汁、玉子焼き、目玉焼き、煮しめ、ハンバーグに野菜炒めとコロッケが多いかなぁ…」
 「凄いね、主夫出来るね」
 「しゅ、主夫って…」
文兄も聞いてる。
 「昼飯とかは、どうしてるんだ?」
 「弁当作ってますよ。」
 「自分で?」
 「はい、自分で作ってます。前日の夕食の残りとか、肉を炒めたりとか、玉子を茹でたり焼いたりしてるのが多いかな。ほんとに簡単な物だけど…」

俺は、呟いていた。
 「俺も、そうしようかな…」

俺はコウキに聞いていた。
 「よく作る弁当メニューは?」
 「野菜炒めかな…」
 「ふむふむ…」
コウキは続けて言ってくれた。
 「一度、スキ焼が大量に残っててね、そのスキ焼を弁当に入れて持って行ったんだ。」

テルさんが、口を挟んだ。
 「おおっ!それはスキ焼丼!!」
 「そう、それです。」
 「いいねー、それいいねー。」
俺もテルさんの言葉に同意見だ。
 「うんうん。それは良い。簡単だし、野菜も入ってる…」

すかさず兄二人の声が重なってきた。
 「「お兄ちゃんとしては、色々なモノが食べたいな」」
 「誰が作ると思ってんの!そういう事を言うのなら、買って行って。」


コウキが聞いてきた。
 「ユウ。この2人は?」
 「まるっきり駄目なんだよ。」
 「なんでも出来そうな感じなのに…」
 「でしょ。2人とも外面は良いからね。」

 「それなら、ユウは病気には罹れないね。」
 「え…」
 「その時は連絡してね。俺が作りに来てあげるから。」
 「うん、嬉しい。ありがと、コウキ。その時はよろしく。」
 「こちらこそ、よろしく。」

にこにこと言ってくれるコウキに、俺は惚れ直した。
 


☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今回から数話ほどは、ユウ視線のお話。
ここから、意外な展開に話が持ち上がっていきます。
次回から、こうご期待w


1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
締め切りは、6月5日です。【あと7日】←カウントし始めたw
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。ポチッと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(48)※2人の心情※

その夜、俺のベッドでコウキを寝させた。
翌日の土曜日の午前中に、迎えに来るらしい。

スースー…、と気持ちよさそうに寝やがって…。

くそったれ、あのサワダヤロー!
消毒してやるっ。
家族はいるが、構わない。今夜は我慢しないからなっ。
改めて身体を見ると…。
胸元から腹に脇、そして太ももにキスマークの痕。
ムカつく。
まだ副会長と言ってたから、サワダは俺の事に気付かなかったのだろう。
あれが名前呼びされてたら、どうなってただろうか。
おそらく二刀流男の正体も知られては、俺の恋人は、自分の近くに住んでる男だと知るだろう。
俺の前で、こいつを犯しては…、俺に精神的ダメージを与えようとするだろう。
もっと強くならないと…。
だけど、今だけは。
今夜だけは、2人一緒だ。

くそったれっ…。
そう小さく罵ると、俺はコウキを安心させる様に、ギュッと抱きしめては眠りに入ろうとした。



※※※

一方、こちらは弘毅の担任である、宮田先生の私室。
その夜、文雄から手渡された物を机の上に置いては、睨めっこをしていた。
どうして、今更こんな物を…。
文雄の言葉がグサグサと突き刺さる。
  「それを持っていて良いのは1人だけだ。
正当な血を引く者だけだ。それは、お父ちゃんだけだろ、違うか?」

違わんっ、違わない。
だけど、これがあるからこそ、宮田は大きくなっていったんだ。
そして、これがあるからこそ、俺は不良の道へと足を突っ込んでは春香と出会い結婚した。
そして、これがあるからこそ、春香は殺されたんだ。


うー、どうしてくれよう…。
でも、これをハゲに渡すのは無理だな。
そうすると二刀流の正体もばれるし、一日でも早くマサとの結婚話が出るだろう。
まだ17歳だから話は出てないが、10月になると話が出るんだろうな。

文雄のばかたれっ。
どうしよう…、本当にどうしよう…。


まあ、とにかく明日だ。
コウキの方を先にするか。
あいつは、本当に拉致られるのが癖になってきてるな。
まあ、七夕祭が終われば翌日からは夏休みだ。
よりにもよって、俺の担任してる組で…。

元をたどれば、元凶はハゲだけどな。
そういや、月曜から3日間は自宅謹慎だったな。
大人しく処分を受けるのかな…。
ハゲにしろ、あいつの担任にしろ、文雄は目の上のたんこぶだからな。
皆、婿養子だし。
俺に男兄弟が居れば、また違っただろうな。


コウキを拉致ってくるサワダのバックはハゲ、ね。
しかも、そいつはコウキの近所。
そして、ハゲはマサを狙っている。
で、コウキとマサは同級。
この図式を、まだ連中はお互いに気付いてない。
気付かれたら、コウキは利用されては沈められる。


あ・・・。
やばいっ!
コウキは家には帰せられない。



そして、翌朝。
 「お父ちゃん、どこ行くの?」
 「ああ、優か。ちょっと出掛けてくる。」
 「行ってらっしゃい。」

昨日の夜に電話をした所に向かった。




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、今回は文雄と、その父の心情です。
親は居るが構わんっだなんて・・・。
でも、結局は何もせずに我慢したのね。
偉いわー、さすが副会長っ!
(^-^)//""ぱちぱち

そうだよ、宮田先生。
コウキに何かある度に、呼び出されるんだよっ。



1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(47)※密談※

テルと俺の話を聞き終えたお父ちゃんは、溜息を吐いて言ってきた。
 「あいつは拉致られるのが癖になってきてるな。」

マサとテルは、2人揃って同じ事を聞いてきた。
 「でも、なんでサワダはあそこに居たんだ?」
 「それは、俺も知らない。だが、あいつの言ってる事から考えると…。
サワダは、あの女と繋がってる。それは分かるだろ?」
 「分かる」と、言っては頷いてくる。
 「それに、あのハゲが後ろ盾だからな。金は、たんまりとある。」
俺の言った意味が分かったのか、マサは言ってくる。
 「なるほど…、あのハゲも味方か。だから、昨日のアノ時間に警察行になってもすぐに出てこれるわけだ。あの女は、ハゲの孫だったのか…、知らんかった。」
テルも言ってくる。
 「まー、金持ちって卑怯ね。しかし、サワダも良い金づるを見つけたもんだな。」


お父ちゃんは腕組みを解かない。
 「で、お前は何しにハゲの所に行ったんだ?」
 「コレだよ。」
俺は、奪い返したものを置いた。
お父ちゃんは、それを見ただけで中身が何なのか分かったみたいだ。
 「お前、それっ…」
でも、マサは分からないみたいだ。
 「これって、何が入ってるの?」
開けようとしてるが、お父ちゃんが一瞬早く受け取った。
 「わー!開けるなっ…」
俺は言ってやった。
 「それを持っていて良いのは1人だけだ。
正当な血を引く者だけだ。それは、お父ちゃんだけだろ、違うか?」
マサは、俺のその言葉で分かったみたいだ。
 「え、それって、まさか…」
 「そのまさかだよ。今まで何回か行って探したが、見当たらなくてね。今日の昼間、或るところに行ったら、ヒントが転がっていた。それで分かったんだ。」
テルが口を挟んできた。
 「コウキの家?」
俺は、お父ちゃんに言った。
 「お父ちゃん知ってた?お母ちゃんと仲良しだった、他の2人。
1人はハゲの娘で、もう1人はコウキの母親だよ。」

えっ…。

 「今日の昼に行ったんだ。昨日の事、もう一度謝ろうと思って。
その時、ピアノを習いに来た女の子と鉢合わせた。
その子の言葉で、俺は気付いた。
恐らくコウキの母親も気付いたのではないかな。しきりに、その子に聞いていた。
その時、俺はやるなら今だ。そう思ったね。」
テルが口を挟んでくる。
 「なるほど…、そのオーラで、コウキはお前の顔色が悪そうに見えてチャリで追ってきたのか」
マサも口を挟んでくる。
 「で、テルに言われた通りに、帰ろうとした。だが途中で拉致られたんだな。」

お父ちゃんは、溜息を吐いてきた。
 「そのコウキの家から電話があった。」

え…。

 「家の近くで、息子の自転車が転がっていた。
前輪部分は無くなっており、ハンドル部分はひしゃげて、サドルは前後半分に切られていた。
で、当の本人は、どこに行ったのか分からない、と。」


そんな状態にチャリをするなんて…。
家の近く。
サワダか…。

 「とにかく親に連絡する。で、コウキは?」
 「寝てる。」
分かった、と言っては電話を掛けていた。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今回は、2話とも短いので一緒にアップしました。
すみません、明日は更新できません(;´・ω・)

無事に保護されたコウキは、恋人のベッドでスヤスヤ(__)。。ooOZZZZ



1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(46)

すたすたすた……。
ピタッ。

はあっ…と一つ溜息を吐き、振り向いて声を掛けた。
 「お前等、そこで何してるんだ?俺は帰るからな。」
マサが先に応じてくる。
 「帰るって…、終わったのか?」
 「とっくにな。」

マサがテルを呼んでる声がする。
 「テル。テル、帰るぞ。」
 「え、帰る?」
 「終わったらしい…」
 「えー」

マサが声を掛けてくる。
 「で、何を抱いてるんだ?」
テルも、声を掛けてくる。
 「宝物か?」

(宝物…。そうだな、俺にとっては宝物だな。)
そう思ったが、違う言葉を口にした。
 「こいつだ。」
顔を見ろ、と言うと2人は覗き込み、一瞬だが声を失っていた。
 「な、なんで…」
 「俺、すぐ帰れって言ったんだよ…」
 「テル、何か知ってるのか?」

 「フミオに話があって家に行こうとしたんだ。曲がり角の所で、チャリを持ったまま立っていて…。
その時に少し話しをして、それから帰れって言ったんだ。」
 「それは何時頃?」
 「うーん…15時半頃」

マサがiPhoneを取り出した。
 「オヤジに電話する。」
 「いや、連れ帰ってから話す。」
テルがジッ…と見てくる。
 「もしかして、そのシーツ…」
 「残念だが、上だけ裸だ。」

ったく、そう何度もマッパにされてたまるかっ。


俺は2人に言った。
 「こいつの声がするな、と思ってたんだ。そしたら副会長ーって聞こえて、走って行ったんだ。
そしたら、こいつの上にマッパのサワダが乗っかっていたんだ。」
マサとテルは驚きの表情をしていた。
 「しかも、その時は…、こいつもマッパで……」

テルが恐る恐る聞いてくる。
 「マッパで…?」

言いたくなかった。
暫く黙っていたが、口にした。
 「フミオ?」
 「繋がっていた」
 
なっ!

2人の息をのむ気配がした。

後ろで、2人の声がする。
 「あんのサワダヤロー!可愛い後輩になんて事をっ…」
 「テル。テル、待てっ!」

その2人を無視して、俺はコウキを抱きかかえたまま家に連れ帰った。
後ろでは、暴れてるテルを引きずりながらマサが宥めている声が聞こえる。


家に帰ると、コウキを自分の寝室のベッドに寝かし、俺は服を着替えてオヤジの部屋に行った。
部屋に入ると、既にマサとテルが座っていた。

そして、俺の知ってる事を3人に話した。




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今回も、黒張り男の視線の、お話。

やる気満々でその気になっていたのに、既に終わっていたとは・・・!
一段落した男子3人のやり取りです。


1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(45)※緩くR表現あります※

※黒張り男の視点※R有ります。緩めのRです!


 「ふっ…、ふっ…。」
泣きべそをかいてるコウキが居た。
ったく、この数日間で、何度も拉致られる奴だな。いい加減にしないと俺も本気で怒るぞ。
マッパのサワダを蹴り落とそうとしたが、コウキと繋がってるのに気が付いた。

この野郎っ!
俺でさえもまだなのにっ…。
昨日だって我慢してたのにっ…。
なので、怒りを込めて、サワダの上半身目掛けて蹴りを入れてやった。
何発も何発も…。
やっとのことでサワダを引き剥がし、コウキの方を向いた。
マッパのままのコウキはガタガタ…と、震えてる。

さっきまでは嫌がってた。
さっきまでの怖さと、俺の怒りのオーラを感じ取ったのか。
辺りを見回すと、ビリビリに破られたTシャツに、パンツとGパンがある。
そういえば、今日の昼間はそういう服装だったな。
Tシャツはもう無理だな。
パンツとGパンだけでもと思い渡すと、コウキは顔を逸らしては震えてる。

 「ひ・・・、ひ…」
なんだ?
 「ひ・・・、人…殺し…」
ああ、そっちね。
 「死んでない」
 「ほ、ほんと・・に?」 
 「本当だ」
 「ふ…、ふ… 」

チッ、仕方ない。
キスしては落ちつかすか。
そう思い、キスしようと頬に触れた。

ビクッ!

頬に触れただけで、異様な驚きを示してくれる。
でも、俺はコウキの上半身に目が釘づけにされた。
付けたばかりだと見て取れる、キスマークの痕。
それは、胸元から腹に掛けて、脇や太ももにも…。

サワダ、このやろー!
のびてるサワダに、俺はパンチを食らわせた。
明日まで、そこで寝てろっ!
まったく、ムカつく野郎だな。
コウキもコウキだ。
一々ビクついてるが、構わずキスした。

 「んっ……」
歯列を舐めてやると、微かに開く。
(他の奴には許すなよ)と思いながら、口腔内を貪りつくす。

 「んっ…、ふっ…、んふっ…」
(そういえば、こんな風の、怒りに任せてのキスは初めてするな)

 「ぅんっ……」
(気持ちいい…)

 「ふっ…」
(出来るなら、このまま…)


最初の内は抵抗しようともがいていたコウキの手と腕は、次第に俺の服を掴んでは、首に腕を回してきた。
 (これって、分かってないだろうな…)

暫くすると、コウキの様子も落ち着いてきたので口を離すと、唾液が糸を引いてる。
 「ぁ……」

コウキは、俺の胸に顔を埋めてくる。
 「んっ…く、かぃ、ちょ…」
 (んー…、ばれてるのかどうなのか、微妙なところだな)

取りあえず、下だけでもと思いパンツとGパンを穿かせては抱き上げて帰ろう。
そうしてたら、使用人がシーツを持って来てくれたので、それに包みこんだ。
ついでに、障害物を踏んで帰ろうか。

昨日の帰りと同様、俺はサワダの身体を踏ん付けた。
踏ん付けると、1匹の犬が尻尾を振りながら楽しそうに、俺と同様にしてサワダを踏ん付けては俺の後を追いかけて来る。
思わず、微笑んでしまった。
dog_g01.jpg


門の入り口には、マサとテルが突っ立っていた。
こいつら、いつから居たんだ?



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今回は、黒張り男の視線の、お話。
サワダを刀で突いたが、殺しては無い。
それを間近で見たコウキは・・・。


1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(44)※R18!!※抵抗のある方はスルーして下さい。

※R18※抵抗のある方はスルーして下さい。


その男の手が、パンツを下げようとしてくる。
が、パンツだけでも死守したい。
 「やだ…、これだけはっ…」

すると、パンツの上から、俺のアソコを触ってくる。
そいつの手は、まるで魔法の手みたいで、俺のアソコは熱を持ってくる。
 「や、やだっ…。こんなの、嫌だ。嫌だっ!嫌だっ!!」
 「身体は正直だよな。いくら嫌だと言っても、男のココは快楽に弱い。お前は、俺のだ。」
 「や…」

最後の砦であるパンツも、引っこ抜かれてしまった。
 「ヤーッ!!」

 「うるせぇっ…」

パンッ!

頬を叩かれた。
俺のアソコは、コイツの手に掛かって固く、大きくなっていく。
感じてもないのに、嫌なのに…。
やだっ…。

俺は泣いてた。
 (副会長…、ふ、文雄さん…)
さっきの黒張りの男でも良い。
戻ってきて、助けて…。
誰か、助けて。

この男は、執拗に舐めてくる。
しかも、俺のアソコも。その付近の部位にも、吸い付いては舐めてくる。
 「くっ…、ぅ…、ぅ… 」

嫌悪感しかないのに、俺の身体は、俺の意志とは反対に、勝手に反応する。
 「い…、や…」

尻に手を突っ込んでくる気配がする。
 「や、ヤダッ!」
 「一々、うるせえよっ!」
 「い、嫌だっ!嫌なもんは、嫌だっ!」
嫌だ、ヤメロ!
と、俺は言ってるのに、ソイツは俺の中に指を突っ込んでくる。
 「い、いつっ…」
 「てめぇが言う事を聞かないからだろ。素直に足を広げろっ」
ホラッと言っては、ソイツは俺の脚を左右に広げてくれる。

やだっ、なんで俺なんだ?
ソイツの指が、俺の尻の穴に入っては擦ってくる。
でも、その穴は…尻の穴ではなさそうだ。
どこなのかは分からない。
すると、今度は指ではない太いモノが入ってこようとする。
 「ぐっ…、うっ…」
 「力抜け…」
 「うぅ…、ぅ…」
 「力入れるなっつってんだっ!入らんだろうがっ!!」

パンッ!と頬を叩かれた。

 「た、叩くなっ…っ!・・・ああっ!」
いきなり、ググッと何かを押入れられた。
 「う…、うぅ…」

 「ああ、そうか。本当に童貞なんだ。しかもヴァージンとはね…。」
ニヤリっと、不気味な笑みを貼り付けて言ってきた。
 「教えてやるよっ!ここが、男の一番の快楽所だっ!!」

何かが、尻の…。いや、尻近くの穴に入っては動いてる感じがする。
すごい異物感を感じる。
 「や…、だ…」

俺は、思いっきり叫んでいた。
 「ヤダーー!!誰かっ…。ふく…、ふく、かい、ちょー!!」



やっぱり…。
さっきから聞こえてくる叫び声。
この声はコウキ!
なんで、コウキがここに居るんだ?


 「ヤ…、メ… 」
 「中に出させてもらうっ」

はぁ…、はぁ…、はぁ……。
 「や…、あ・・・」


あれはっ…!
あんの野郎ー!マッパになって…。
俺の恋人をっ!
許さんっ!!!


グサッ!!


 「うっ… 」

サワダの身体は仰け反り、誰かの上に覆い被さるように倒れた。




☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
前回に引き続き、コウキ視点のお話です。
R18!っです。

グサッ・・・!!
あの黒張りの男は、サワダをっ??


1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(43)※R!ご注意ください。※コウキ視点

※コウキ視点※R描写有ります。まだやってませんが(-_-;)ご注意ください。


意識が戻ると、自分の近くでは2人の男達が闘っていた。
1人は、先日、自分を公園から拉致ってくれた男だ。
もう1人は、黒の上下を身に付けては、アイマスクもしている。
その黒張りの男は、二刀流だ。
拉致ってくれた男は、長い棒を持っている。
その2人の戦いぶりを、コウキは見ていたのだ。

kurohuku.jpg

黒張りの人は、凄い身体能力の持ち主みたいだ。
黒の上下に、黒のアイマスク。
一言も発しないが、二刀流なんて、カッコいい。
それに、キリッとした口元には、笑みが見て取れる。
惚れた…。
あ、いやいや、俺には恋人が居る。
でも、この人の方がカッコいい。
副会長、ごめんなさい。少しだけでも、目を瞑ってて。


うっとりとしていたら、犬の群れが現れては、こちらに走ってくる。
これが数匹なら、まだ良い。
だけど、それ以上だから可愛いを通り越して、怖いになる。
その犬の群れを、正面から見てしまったコウキは、怖くなり隅の方に縮こまっていた。

さっきまで対決していた黒張りの男は、勝負が決まったみたいだ。
犬が走ってきた道を、歩いて向こうに行ってる。
だが、もう1人の男はのびてるみたいだ。
好都合だ、この機に、ここから出よう。
そう思ったコウキは、隅から這い出てきた。
辺りを見回すと、犬は半分ほど居なくなり、気持ちも落ち付いて来た。
 (よし、もう大丈夫だ。)

そう思った時だった。いきなり押し倒された。
 「な、なに…」
のびてる、と思った男だった。
 「誰が逃がすか。せっかく拉致ってきたんだ。それに、お前を貰った。お前は、俺のだ。」

とんでもない事を言ってくれるが、俺は、あんたなんて知らない。
そいつの胸を押して、その腕から逃げようとしていた。
 「は、離せっ。俺は、お前のモノにはならんっ。」
 「へっ…。これから、俺のモノになるんだよっ。」
 「冗談じゃない。誰がなるかっ!」
そう言ったら、そいつは俺を見て言ってきた。
 「童貞だってな。優しくしてやるよ。」
 「や、やめっ…」

Tシャツの上から、胸の辺りを擦ってくる。
 「い、嫌だっ」
 「感じてるみたいだな…」
 「感じてないっ…」
 「それなら、そういう事にしといてやるよ」
そう言いながら、俺のTシャツを破いてきた。


ビリビリッ……!


 「な、なにをっ…」
 「へっ、夏服って破りやすいよな」

乳首を噛まれた。
 「いつっ…」
 「良い気持ちにさせてやるぜ。さっきは嫌なモノを見たから、今度は目の保養をさせて貰う。」
 「や、やめ…」

そいつは、俺の腹に吸い付いてきた。
 「やっ…」

 (やっ…!やだっ…、副会長!)

俺は叫んでいた。
 「ヤメロー!」

 「やだっ!だ、誰かっ…。誰か、助けてっ!」
その男は、俺の下半身に手を掛けては、ベルトを外そうとしてくる。
 「い、いやだっ!!俺は男だっ…」
 「男は男同士が一番なんだよ。男だから、どこをどうすれば良いのか、分かってるからな。」
てめぇは、アンアンと喘いでりゃ良いんだよ。

その男は、ベルトのバックルを外しては、ボタンとファスナーをも外してくる。
 「や…、あ…、やめ…」


その男の手が、俺のパンツに手を掛けた。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
今回はコウキ視点のお話です。
場所は、乱闘のあった屋敷です。
しかも、RRRR!(しつこい?(;´・ω・)
まだ、年齢は書いてません。
次で分かるかもっ!

しかも、明日は更新できるかどうか分かりません(*_ _)人ゴメンナサイ
なので、今日は2話更新です。
ご了承を。


1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


恋人は副会長(42)※敵地での乱闘 part3 ※

うーむ…、さすがサワダ、手強いな。
さっき俺が蹴った場所は、まだジンジンしてる筈なのに、アソコも屈強なのか…。

すると、いきなり悲鳴が聞こえてきた。
 「キャー!!」

その声に、サワダは反応した。
微かに隙が見える。誰が、このチャンス逃すものか。
乱れ振りして、怪我させてやる。
こいつは、あの女が弱点なのか。惚れた弱みとは、よく言うよな。

あの女も、キャーキャーと煩いっ!
俺は蹴りも入れてやった。
だが、さすがはサワダ。すぐに態勢を整えては、やり返して来ようとする。

 「だっ、誰が来てー!!泥棒よ、泥棒ー!
私の、私の……。」

サワダは行きたそうにしてるが、誰が行かすか。
突いてやるとサワダは避けたが、その拍子に腰から床に落ちた。
良いチャンスだ。
そのサワダに、ダブルでお見舞いしてやる。
そう思い、二振りを共に上に構えてると、いきなりピー音が聞こえてきた。


ピーーッ!!

まるで笛みたいな音だ。
すると、ドドドドッ……と、地割れの様な音が床に響いてきた。
泥棒が、この屋敷を壊して逃げてるのか?
そう思ってたら、サワダが悲鳴をあげた。
 「ギャー!!い・い・い・い…」

ん?
い・い・い・い…、って何だ?

ドドドドッ…という音と共に、違う音も聞こえてくる。
フッフッフッフッ…。
これは呼吸音だ。
サワダは、俺の後ろを見ては腰を抜かしている。
すると、俺の横を、その音が通り抜けて行った。
そして、俺の視界に映った、その音の正体は…、
犬。

dog_03.jpg

そういえば、ここに来る前に、犬を連れて来たことを思い出した。
なんか増えてないか。俺が連れて来たのは20匹位なんだけど。
それに口笛吹いてないし…。
ああ、さっきのピー音か。


すると、向こうからも悲鳴が聞こえてきた。
あの女だ。
 「ギャー!!い、いやぁー!!」

ハゲの声も聞こえる。
 「あ、あっちへ行けっ!近寄るなー!!」


ハゲも、犬嫌いか。

昨日のサンダーもそうだったが、今夜も犬が登場して終わりか?
まあ、今夜は暴れたので、良しとするか。



あの男が連れて来た犬は20匹。
だけど、使用人が勝手に増やしたのだ。
各自の家や友人知人、近所等に声を掛けて。
総計、101匹。

宮田の本宅は広く敷地内には噴水や砂場もあるので、犬にとっては嬉しい遊び場。
勝手に遊び走っては水分補給とか色々と勝手にしては…。
満足した犬は、これまた勝手に自分達の家に帰って行った。
後片付けは使用人の役目だが、いつもは踏ん反りがえってる主一家の怯えてる姿を見ては、溜飲を下げていた。

誰しもが思っていた。
(なぜ、あの御方ではないのか。
なぜ、婿養子が踏ん反りがえってるのか。
そして…。
なぜ、あの男は殺そうとしないのか。)


ふと、視線に気づいた門番は、錠を開けては中に招き入れた。
次なる世代の主人と、その従者を。
屋敷内に弟君が来られてる事を伝えたかったが、その主人と従者は、2人とも目をパチクリとさせているので、無理そうだと見て取った。

dog_02.jpg

その次なる世代の主人と従者は…。
敷地の中に足を踏み入れた途端、マサとテルは…。
大量の犬が敷地内を走り回ってるのを見ては、唖然呆然としていた。



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
はい、乱闘のpart3です。
手強いサワダも、やはりコレにはお手上げみたいです。
今回も犬が登場しましたね。
(*^m^*) ムフッ
ちなみに、犬のシルエットは、フリー素材です。


1周年記念SSを書くため、人気キャラ投票を実施しております。
ご協力お願いします(o*。_。)o







※※※

ランキングに参加してます。プチっと押してくださると嬉しいです↓↓
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

小説(BL)ランキングへ


FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ