BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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二人のピエロ  ~あとがき~

いつも読みに来て頂きありがとうございます。


今作のタイトルはギリギリまで考え悩みました。
名付けたのが『二人のピエロ』ですね。
これに、誕生を付けるべきかどうか…、というのも悩みました。
それは、続くという意味にも取れるので。
次作に繋がるネタが、ほんの少ししか浮かんでないのです。(こっそり…)
という事で、『二人のピエロ』というタイトルにしました。


前半の部であるアメリカでの話は、タカとジョンの物語。
ジョンが、レンに改名した理由。

そして、後半の部ではパースでの物語。
ジョンからレンに改名をした事を知った母親、スーザンは男漁りの良い言い訳になると踏んだのでしょう。パースへ何度も来てます。

パースに、皆が集まる。
エドの言葉にもありましたが、「誰の為に、皆が集まるのだろうか…」という意味が、最後の辺りに出てきました。

アンソニーがポールと改名をして生きてる事を知った元側付の数人は、再びポールの元へと集まってきました。ポールをボスとして組織を作りあげたのは、和田。
この和田が曲者です。(笑)
なにしろ、ドイツでは文武の文壇をアンソニーを含めジュニア達に教え込んでいたのですから。
博人とエドは、とっ捕まって再度、この和田から家系史を叩きこまれてますが。
(*≧m≦*)ププッ


そして、ドイツの『御』の出自が、とうとう明らかになりました。
それを知ってるのは、博人だけ。
さあ、弱みを握られてる事を知らない『御』は、どうするのでしょうか?
フランツは『御』には内緒で、博人に教えたみたいですね。
当然ながら、博人は和田にも話を持ち掛けるでしょうねぇ…。


そして、宝石(いし)。
忘れてはならない存在感たっぷりの、この御方。
友明は、遂に宝石(いし)を自分の中に取り込むことにした。
それは、条件付きで。
この友明が何のリスクも無く取り入れる事は無い!断言できますっw
その条件とは、次で明らかになる?


大学時代に、サトルの父である『御』に気に入られ、直に帝王学を叩きこまれた友明。
幼少時代から、祖父である『御』に傅かってる爵位を持ってる人や、躾役兼文武の師をしていた和田や龍三から帝王学等を叩きこまれてきたアンソニー、いや、ポール。
この二人は、違うルートからピエロになる事を決めました。
友明は、宝石(いし)から。
ポールは、お爺様と呼んでる『御』からのメールで。


そして、この宝石(いし)は、なにやらとんでもない事を博人にしてくれたみたいですが…。
博人は、宝石(いし)に対して、どういう態度を取るのでしょうかね?


あ、なんかこう書いてるとネタが浮かびそうです。
また、次なる登場まで待って下さいね。



ありがとうございました。











   あさみより  2016/3/26












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二人のピエロ (64) ~最終話~

もう一人、ピエロになろうとしている人物がいる。
ポールだ。

マックスを始め、ミハエル、ショーン、ジョージはポールの事をドン呼ばわりしてくれる。
溜息付きながら相手をしてやるが、内心は嫌がってる。
だが、その葛藤に気が付かない元側付達では無い。
以前とは違い、色々と外の世界を見ては経験してきてるからだ。
そんな時に、ドイツからメールが着た。
 『新しい門出にメッセージを贈る。
ポール、お前らしくすれば良い。殻に籠っても良い。
側付は、皆が皆、既にドイツを卒業しておる。顎で使う事を覚えろ。
シンガポールの病院でボスをしていた頃とは違う。その事だけは、しかと覚えておけ。
エドとヒロト、そしてオーストラリア・ドンと一緒に生きていけ。
パトリッシュは、儂の代で終わりだ。
息災でやれ。   【御】 』



お爺様らしい文面に、ポールは思い返していた。
お爺様。
私は、ドイツやお爺様が嫌で反発したわけではない。
何が嫌なのか。
それはマルクだ。
マルクが嫌で嫌で、だから反発したんだ。
ドイツに戻れるのは嫌では無かった。むしろ嬉しかった。
監視役が付くのは当然だろうなとも思っていた。
その監視役がマルクという事だけで、繋がりを絶とうとしたんだ。
監視役がマルクでなければ、今頃はドイツのどこかの病院でボスをしていただろう。
同時に、色眼鏡で私を見て蹴落とそうとする輩も大勢いただろう。
それを思えば、今の自分は恵まれている。
なにしろイタリア王子を含め、あの連中は色眼鏡で見てこないからだ。
エドとヒロは、昔から私に色々な事を教えてくれる。
それに、ワダも居る。
なにより、大好きなトモも居る。

お爺様。
殻に籠っても良いのですか?
それならば、私は籠ります。
殻に籠ってもエドとヒロが居るし、何より自分達に色々と師事してくれたワダとイタリア王子が相談相手になってくれるし、フォローもしてくれる。
そう思うと、メールを返した。
『お爺様。
メッセージ、しかと受け取りました。
お爺様も、フランツと共にお元気で。』




そして、二人のピエロが誕生した。
一人は、オーストラリア・ドンと呼ばれ、恋人と子持ちのシングルファーザー。
もう一人は、『ブラック・ドラゴン』のボスとなったポールだ。
ポールに恋人は居ないが、親戚が居る。
エドとヒロトだ。
なにより、今度はトモも居る。
昔の蟠りは解けて、トモは私に笑顔を見せてくれるようになった。
まだ、日本で一緒に働いていた頃の様に。

だが、二人は違う道を進んでいる。
ポールが再びトモの横に立って歩んでいくには、まだ先の事である。




 「っ……」
そして、今夜も魘されて目が覚める。
未だに、あの悪夢から解放されない。
それでも、週に1,2回になってきてるのがせめてもの救いだ。
あれから何年だ………。
33歳になる年の5月だったから、13年半ほどか。
ふいに博人さんの言葉が過る。
 「迷惑云々は考えるな。
私が居る事を忘れないで欲しい。
9年間苦しんできたんだ。あと9年間は同じように苦しみ悩むと思う。」

ボソッと呟く。
 「あと最低でも6年か…。もしくは、それ以上になるだろうな…」
その呟きが聞こえたのだろうか、2本の腕が自分の身体に触れる。
その温もりは、自分を抱きしめてベッドに横たえてくれる。

そうだ、私には博人さんがいる。
完全に一人ではないんだ。
そう思うと、安心しては抱かれたまま眠りについた。



だが、宝石(いし)は気が付いた。
魘されて起きる原因を。
これは、自分の力ではどうする事も出来ない。
本人の乗り越えようとする力しか対処法はない。
なるほど、だからこその、あの言葉か。
宝石(いし)は、主である友明の言葉を思い出していた。
 「人間にとって一番の敵は、自分の心だ。逃げたくなる時もあるのが人間だ。
迷う時、泣きたくなる時もある。」

あの時は、強い精神力だけだと返したが訂正しよう。
 『精神力も必要だが、周りのフォローも大事だ。
我が主よ、我はフォローに徹しよう。
我を使え。そして、我を求めよ。
音楽を愛でるという気持ちを忘れるな。
心を癒してくれるのは、心に響いてくる音であり、心を紡ぐ声だ。
お前の側に居るバイオリンは、心に響いてくる。
そいつのバイオリンは、我の心までも動かしてくれる。
それに、お前は帝王学を学んでおる。それを使え、出し惜しみするな。』


トモアキ・フクヤマ。
我にとって、最高の主だ。
お前を、我の最後の主にしよう。
お前が死ぬと同時に、我も霧散となろう。
もう、主は待たぬ。

ヒロト・フクヤマ。
いや、本名で言わせて貰う。
ヒロト=ヴィオリーネ・フォン・パトリッシュ=フクヤマ。
かの初代『御』であるアダム=バーンズの直系の孫。
つい最近、家系を知ったばかりみたいだが、お前には知らせておこう。



宝石(いし)は、ヒロトの五感だけではなく、脳にも語り継げるように自分の見聞きしたことを伝えていく。それは何億年もの昔から現在に至るまでの、自分の主が見聞きした事柄だ。
地球だけではなく、他の恒星、プラネット、果ては神話の世界まで。
それ等を勝手に自分の中に押し込まれてる博人は、知りたくなくても知る事を強制された。
それらは夢ではなく、全てが現実に起こった事だ。

明日、目が覚めるとお前は知るだろう。

それは、これからの人生にとってどんな影響を及ぼすのか。
それは我だけでなく、誰も知らない。
それに、だ。
我を、その身体から追い出す事は出来ぬ。
我は、お前達二人に掛けよう。
ああ、もう一人いたな。あの幼き子供。


ソレは、呟く様に祈るように言葉にする。
 『我が主を選ぶのは、我には行動に動かす為の器が無いからだ。
だが、その器の持ち主が誰でも良いという訳ではない。
音楽を愛で、心の痛みを知ってる者。
そして、それを自覚しては克服しようと努力している者だ。
トモアキ・フクヤマ。
お前は殻に籠ってピエロとなり、あの連中を動かせ。その為の助力は惜しまぬ。』


その言葉が通じてるのかどうかは分からないが、ピエロになろうとしている友明と、側に寄り添う様に抱きしめている博人の二人は、これからの運命がどうなるのかは知らない。
恐らく、逆らう事無く受け入れるであろう。






















‐ 完 ‐







☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
最終話です。
読んで頂きありがとうございました<(_ _)>


そして、ピエロとなった友明とポール。
この二人は、これからどうなるのでしょうね?_?

この続きのネタが、ほんの少ししか出来てないので、未だ分からずです。。。



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二人のピエロ (63) R18!!18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください☆彡

※R18!性描写あります。18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください※


博人に押し倒された友明は、寝技を解かれてエッチ体勢になっていた。
何時にもなく激しい博人の愛撫。

本当は、勝手に事を進めた友明の事を怒っていた。
せめて相談してからにして欲しかった。
だが、自分以外の人に対してはピエロになる。
その言葉を信じるしかなかった。

博人の愛撫は止まる事を知らない。
首筋から鎖骨へ。
 「ん、ん、ん……」

鎖骨から胸元へ。
 「友…」
 「あ、あぅ…」

胸部の尖りを摘まれたり舐められたり甘噛みされたり。
そこの部分を吸われては痕を付けてくれる。
そして胸元から腹へ。
 「あ、ああ……」

所々に吸い付いては痕を付けてくれる。
腹から腰へ。
時々、舐めてくれる。
 「うぅん……」

腰から太腿へ。
 「あ!あっ、んん…」

博人は友明の身体を貪る。
友明の塊は叢からそそり立って固くなっている。それに、うっすらとだが濡れてる。
もっと濡らせたい。
もっと欲しい。
そう思っての行動だった。
友明の塊の先端である亀頭を舐めては甘噛みしたのだ。
 「んっ!」

友明の腰が大きく揺れる。
その揺れを利用して、脚をそれ以上は無理だという位にまで広げては孔探検だ。
 「ぁ…、ぁ、ああっ……」

博人の指が友明の中を擦る。
その指は1本から、2本、3本へと増えていく。
 「んっ、んんっ…」

その内、指から博人の塊になった。
 「あ・・、ああっ……」

躊躇せずに、その塊は奥深くまで一気に突き進んでくる。
 「ああああっ………」

さすがに痛かったのか、友明の目には涙が滲んでいる。
 「ふっ、ふぅ、うぅ……」

 「ひ・ひろ、博人、さん…?」
 「なんだ」
 「優しさが、感じられないん、だけど…」
 「私に黙って勝手に話を進めた罰だ」
 「え、そんなぁ………」


博人の魔の手は伸びる。
友明の身体に入ったという事は、友明も望んだという事だ。
ソレを友明の身体から追い出したいという思いで、身体の中から炙り出す様に、強く激しく友明の身体を抱く。

博人は思いだそうとしている。
東京から勝手に持ってきた、あのノート。
あの男には必要性も関係性もないからだ。
あのノートには、博人の生い立ちだけではなくフォン=パトリッシュの事が書かれていた。
宝石(いし)の事も書かれてあった。
だけど、宝石(いし)の弱点は書かれてなかった。
主が死ぬと、次なる主が現れるまで姿を消す。
宝石(いし)は5個に分けられては、また再び一つになった。
幼少期にドイツに居た頃、バイオリンを奏で乍らソレにも聴かせていたらしい。
だから、宝石(いし)は自分のバイオリンで、また友明の歌声で思い出して一つになった。

その友の声は、艶やかなテノールになっている。
 「アアー…、あ、ぅんっ」

声も身体も心も、私のものだ。
あの時は女性だと信じて疑わなかった。
写真の削除とか、女装とか言われて腹が立ったのを思い出す。

ガリッ。

 「いっ!」

ガリガリッ。
 「ッツ――」

 「ひ、ひろっ」
 「なんかムカつく」
 「だからって、何も本気で噛まなくても……、ゥッ!」

博人は友明の叢を無造作にぐしゃぐしゃと掻き分けてはその中心部にある塊の根っこを握る。
 


そんな二人を見ながら、宝石(いし)は呟く。
 『付け足しだな。
我が主は、男の恋人ありのピエロ。
こんな間近で男同士のエッチシーンが見れるとはね…。
特等席だ。
誰か、一緒に観たいと思う人は居ないかな…』



 












☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、part2の続きです。
R18!!です。
18歳未満及び抵抗のある方はご遠慮ください。
合体して一体化になってしまった友明の身体から宝石(いし)を追い出そうとやみくもに抱いてます。


次回は、いよいよ最終話です。



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二人のピエロ (62) ~エピローグ part2 ~

中国人が多く住んでるパースでは『ブラック・ドラゴン』は繁栄していた。
スポーツセンターとは言え、腕に自信のある人が多く所属する。
世界に名だたる武術である太極拳を始め、少林寺、八卦掌、合気道等の使い手が居るからだ。
柔道、空手、手刀等も。
通いに来る人達も中国人が半数を超えるが、それは幼児から年を召した成人まで幅広い年齢層の人達だ。


その『ブラック・ドラゴン』がオープンして数ヶ月後の年末近く。
クリニック・ボスである友明は、練習場となっていたクリニックの道場に、初めて足を向けた。
なにしろ、あの9人は元側付である5人よりもはるかに強く、『ブラック・ドラゴン』で師範しては道場に姿を見せなくなったからだ。

初めて足を踏み入れた道場は、所々が色褪せたり、ぶつかって出来たのであろうと思われる窪み等が見受けられる。

学生時代とは違う。
9人が勢揃いしても、まるっきり違う。
今では、皆が各々の仕事でボスをしては動いてる。

…何かしらの気配を感じる。
友明は、その気配に向かって言ってやる。
 「人間にとって一番の敵は、自分の心だ。逃げたくなる時もあるのが人間だ。
迷う時、泣きたくなる時もある。
あの頃とは違って、今の自分を寂しいとさえ感じてる。
こんな私でも、お前は側に居るつもりか?」

その気配は応じる。
 『我は考え決める。主は一人で十分だ』
 「私は、一人ぼっちだ」
 『知ってるか?ピエロとは誰かに相手して貰いたいゆえにお道化る者だ。
本来の自分を隠してな。
お前は死ぬまでピエロで居たいか?』
 「博人さん以外の人間に対してなら隠す」
 『即答か』

そう言うと、その気配であるソレは友明の身体に入った。
まるで優しく包み込むようでいて、友明の身体の隅々までソレは染み渡っては広がっていく。
 『あぁ……。今迄の中で最高に居心地が良い。
ああ、そうだ。泣きたい時は我が実体化して抱きしめてやるよ』
 「要らん」
 『ワハハッ。我が主はピエロ。だが、本来は強がりの泣き虫か…』
 「出てこいっ!殴り倒してやるっ」
 『ふっ…。お前は気持ち良い。
忘れるな、心の痛みというものを。それに勝てるのは、強い精神力だけだ』


そう言うと、ソレは友明の頭に意識を伸ばした。
それと同時に、友明の目からは涙が溢れ出る。
どれだけ溜まっていたのか分からないほど……。
涙が途切れると、左目は再び光を感じることが出来た。
だが、デコボコ顔は元には戻らない。
 『心の痛みを忘れるな』
そう言った宝石(いし)の思いからだ。
それに友明も思っていた。
顔が元に戻ると否応なく勘繰られる。
ピエロになるには、元の顔には戻さない方が良いと。

急に左目に光が戻り、眩しさを感じては立ちくらんでしまい、その場に倒れ込んでしまった。


色々な主を見てきた宝石(いし)はぐっすりと寝て欲しいと思い、道場に鍵を掛けた。
博人以外の人間を入らせない為にだ。
夢も見ないほどぐっすりと寝ては、目が覚めるとピエロの始まりだ。
その為の準備期間として寝させといてやる。


目が覚めると、心配そうな表情をした博人さんが居る。
 「博人さん?」
 「大丈夫か?」
 「あれ…」
 「道場で寝てたんだよ。珍しい事があるもんだな。何しに道場へ行ってたんだ?」


友明は道場での出来事を博人に話した。
 「え・・、嘘っ」
 「私はピエロになるつもりだよ。全てを隠してね。
でも、そいつにも言った様に、それは博人さん以外の人に対してだ。」
 「友がそれで良いのなら、私は良いよ」
 「ありがとう」
 「で、目を見せてみろ」
 「眼科医ではないでしょ?」

じっ…と見てた博人は言ってくる。
 「左目のガラスに、水晶体に私が映ってる…」
 「ほんと?」

思わず、そう聞いていた。
そしたら、右目を隠されては左目だけで見る様に言われる。
 「あ、ほんとだ。見える。博人さんの顔が、見える………」

見える…。
と、何度も何度も呟いていた。
博人さんなのか、自分なのかは分からないが、涙が出てる。
 「博人さん、泣いてる?」
 「ああ、嬉し泣きだよ。友も泣いてるし…」
 「うん。涙が出るのは両目ともだけど、嬉しい…。見えるって嬉しいね」
 「ああ、でも他は見なくても良いからな」


いきなり押し倒された。
しかも、寝技。
 「博人さん」
 「エッチタイム突入ー」
 「いや、これはエッチではなく寝技でしょ。ってか、ベッドで寝技を掛けてくるんじゃなーいっ」












☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
そして、エピローグ part2 です。

ついに、アレが動き出しました。
そう、だからこそのタイトル『二人のピエロ』なんですね。
そして。。。一体化しましたね~

その事を博人に言った友明。
これからどうなるのでしょうか?
(〃∇〃)



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二人のピエロ (61)

 「捕まえましたっ!今日こそは逃がしはしませんよ、ポール様」

首根っこを摑まえられたポールは、気配が無かったので避ける事も出来なかった。
 「ワ・・、ワダ……」
 「それとも、アンソニー様と、お呼び致しましょうか?」
 「ごめんなさい…」

ワダの睨み顔は昔と変わらない。
昔と違い強面となったポールだが、ワダの睨み顔に俯いてしまった。
そのワダに連れて行かれた所は、イタリア王子のコンピュータ会社だ。
 「失礼致します。ポール様の頭から足先までの中身を知りたいので、お時間頂戴致します」
ワダはそう言うと、フィルに声を掛けてる。
何をされるのか不安だったポールは一安心した。
コンピュータはイタリア王子に教えて貰っていたので大丈夫だ。
ワダの声が聞こえてくる。
 「スキャンして欲しい」

まさか中身って、フィルはシンガポールの事務所に設置していたスキャナーを、こっちにも設置しているのか?
いつスキャンしたのだろう。フィルがワダにファイルを渡しているのが目に映る。
フィルは私を見ると、ニヤ顔しながら言ってくる。
 「以前、ある場所でしてたのですが。それよりも格段にレベルアップしたスキャナーですよ」

ファイルを見ていたワダは独り言を言って頷くと、私に言ってくる。
 「それではポール様。次、行きますよ」
 「今度はどこに?」
 「エドワール様の病院です」
 「エドの?」

すると、ワダはとんでもない事を言ってきた。
 「ボスの資格があるのかどうかをテストさせて貰います」
 「えっ?」

ほら行きますよ。
そう言って、ワダはポールの腕を引っ張ってコンピュータ会社を後にした。

コンピュータ会社のボスが呟く。
 「もしかしてエドは引退するのかな…」
すかさずフィルは応じていた。
 「年だからな」


そして・・・。
その年の9月。
この時、ポール45歳で、クリニック・ボスのトモは46歳。
オーストラリアのパースにて、ある組織が創立された。
組織名は『ブラック・ドラゴン』。
ボスはポールだ。
秘書はワダとニック。
そして、マックスを始めとする元側付が構成員だ。
マックスは、サブとして。
ミハエルは、エドワールの病院に勤め乍ら。
ショーンは、マサがボスをしている警備警護会社に勤め乍ら。
ヨゼフは、本名に戻してのジョージとなって、コンピュータ会社に勤め乍ら。
フィルは契約期間が終わるのだが、コンピュータ会社のボスからフランスに戻る前に実績を作る様にと言われ、5年間を『ブラック・ドラゴン』のコンピュータ専属となった。

マックスとミハエルとショーンとジョージは元々アンソニーを慕っていたので、再びアンソニーに、いや、ポールに誓いの言葉を口にしていた。
 『ブラック・ドラゴン』という名称は、さすがアンソニー様に相応しい。
なにしろ、アンソニー様の異名はデイモス・ドラゴンだからな。



そして、ワダはレンにも声を掛けていた。
オーストラリア・ドンの周りにいる9人にボロボロにされながらも、強い意志を持っては一人で自分の中の孤独と向き合っているようでいない。
そんな微妙な所を見抜いてのオファーだった。
だが、話を持ち掛けられたレンはマフィアなんて嫌だ、と拒否していたが、よくよく聞くとスポーツセンターだそうな。
会社名が怖そうで嫌だが、それでも大好きなポールの側に居られる。
だが、それは条件付きだった。
一つ、医療に長けていて、心身共に打たれ強い。
一つ、自分の力に慢性しない。
一つ、武術に長けている。
一つ、最低でも4ヶ国語の言語を理解して話せる事。
以上、四ヶ条だ。
これはワダがドイツに居た頃、ジュニアを含む側付達にも師事していた事だ。
フォン=パトリッシュは医療世界においては絶対の力を持っている。だから、側付にも医療を教え込んでいたのだ。

ドクターに向いてないと思っていたレンにとっては、それらは非情に難易度の高い条件だ。
医療に長けるだなんて…、しかも、自分の力に慢性しないって、努力しろって事?
武術に4ヶ国語の言語って…、僕には米語とフランス語だけ……。
そのレンにワダは説いていく。
 「医療とはドクターだけではない。マッサージ、薬、メンタル、ナース、Qとか他にも色々とある。
アメリカでドクターを取られたのなら、マッサージや薬ならこちらに居ても直ぐに取れる。
無理にとは言いません。本人のやる気と努力と根性が一番ですから」

その話は、先月の7月にスーザンがダニーと一緒にパースに来豪した時に持ち掛けられていたのだが、レンは両親には相談せずに自分で決めた。
本来なら相談すべき事だ。
何より「大好きなポールの側に居れる」という気持ちが勝ったのだ。
そして、契約が切れるまでの2年間、レンはアーノルドがボスをしている病院でレッドを切られる事も無く頑張った。
肝心の武術と言語だが、ドイツ語なんてドクターにとっては必須だと言っても普段から口にしないので忘れてしまう。
そこは、文武の文のワダ。
文壇が得意とするワダに掛かれば、誰も逃げる事が出来ない。
それはエドやヒロトにポール達を含めた8人に師事していたのだから、レンなんてワダの事は知らないし、ましてや逃げる術を知らない。
そのワダはレンに言語を師事しながら、エドを含めた元ジュニア達に帝王学や家系史等を再度教え込む事も忘れては無い。
なにしろ、自分の昼間の仕事はクリニック・ボスの頭蓋骨の中に在る脳だからだ。
時間はたっぷりとある。

そして、レンに武術を師事するのはヒロトとポールとフィルだ。
フィルはイタリア王子と龍三から、そしてヒロトとポールの二人は龍三から直に師事されていたのだから、あの元側付達に師事されると余計な事まで教え込むだろうと思っての配慮だった。
マックスでも良いが、彼は別名がキラーだから無理だ。
そう、側付でも上位3位までの三人と裏のNo.1であるウィルの四人は龍三が師事していたのだ。
ジュニア達のレベルアップを望んでいたからだ。

だが、レンはすぐ逃げてしまう。
まずは、そこからだ。
しかし、レンの弱点はポールだ。
ポールに首根っこを摑まえられては、真正面からヒロト様に突っ込まれる。
まあ、武術の方は任せよう。


ある日、シンガポールからメールが着いた。
相手はシンガポールマフィアの事務所になっており、アンソニーの父親であるホワン様からだ。
フィルが今迄の事を大まかに書いてはメールを送っていたから、その返事だ。
 『カッコイイ名前だな。一瞬、同種の組織かと思ったが、スポーツセンターだとはね。
発展を祈ってるよ。
ポール、お前のやり方で生きていけ。』

それをポールに見せると睨まれたが、フィルはどこ吹く風の表情でスルーしていた。
忘れてはならない、この言葉を付け加えて。
 「言っておくが、私は既に卒業している。監視役でもなければ秘書でもないからなっ」











ブラック・ドラゴン
(フリー素材です)


☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。
part1の続きです。

そして、ポールもワダに捕まってしまった…。
そして、その翌年。
ポールをボスとした組織が創設された。

で、フィルはきっぱりと言ってますね。
さすが元側付No.1のお人。
相手が誰だろうが、言うべき事は言う!



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