BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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~男の花園~ ※あとがき※

いつも読んでいただきありがとうございます。

『俺様ボスと私の恋物語 第一部』、『俺様ボスと私の恋物語 第二部』、『貴方への想い、それは禁忌』、『あなたの体温(ぬくもり)は気持ちいい』と、長らく続いてきました。
最初は、単品で考えておりましたが…。
いつの間にか、シリーズ化になってしまいました。

~~~~
簡単な、あらすじです。
 『友達と親友の線引き』
このシリーズである主人公の福山友明の幼少期及び、親友との触れ合いを書いてます。

小学校6年生になるまでは東京に住んでいた福山一家。
友明ことトモは、虐められっ子だった。
そのトモに、後の親友となる幼馴染の男の子(斉藤康介)との出会いを確信させた出来事。
どんなに年月が経っても、あの時の言葉は忘れられない。
大学生になっても、まだ色鮮やかに覚えている。
 『言いたい時は、そうやってきっぱりと言った方がいいぞ。』
お互い、まだ4歳児だった。でも、その言葉は友明の人生を変えた一言でした。
東京の大学へ進み、トモは東京で住んでた頃の家から通学。
そして、弟の優人が引っ越してきては割った物。
それを見て、トモは久しぶりに会いたいと思った人物。
会いに行くと康介には子供が…、『斉藤優介』がいた。

 『俺様ボスと私の恋物語 第一部』
まだ医学生だった福山友明と、すでに社会人としてドイツ帰りしてきた福山博人との出会い。

大学3年から4年になろうとしていた時期に、合気道の段試合を控えていた友明。
ちょうどドイツから帰郷してきては、時差もなんのその…という気持ちで車を運転していた博人。
その博人の運転する車に当て逃げされて…から始まった。
大学を卒業しては事故に遭い退院までの約3年数ヶ月の物語でした。

 『俺様ボスと私の恋物語 第二部』
大学を卒業後の事故で、「スポーツは無理」と、ドクターストップを貰った友明は、母親に親孝行したくて香港旅行に。
そして、その香港で仕事のオファーを貰い、福岡で仕事に就くことになりました。
5年後にはシンガポールへ。そして、その3年後にはオーストラリアのパースへ。
世界に羽ばたいては順調かと思えていた矢先。友明は、シンガポールでは銃撃戦に遭っては左目を失明しては…。
メスを持っての、オペドクターの道を閉ざされてしまった。
それでも、パースのスペシャル病院のボスと偶然にも会っては、パースで仕事に就く。
今度は、GPドクターとして。

その他にも、色々とありました。
恋人である博人と偶然にもシンガポールで再会した後、連絡先を交換しては連絡を取り合う。
そして…パースに博人を呼び寄せては、2人きりの暮らしに満喫。
そのうち子供を授かっては結婚生活もしては死別離婚に。
そして、両親を交通事故で亡くした。
自分の為に作ったモノで、ノーベル賞を取る。
念願の、自分がボスになってのクリニックを創設。
その友明の心情を書いた物語でした。

 『あなたの体温(ぬくもり)は気持ちいい』
ドイツにあるフォン・パトリッシュ一族の『御』の側付きであるジョンと、シンガポールにあるスペシャル病院の室長をしていたレイとのハッピーエンドの物語です。

シンガポールにあるスペシャル病院のボスとして『御』の孫のアンソニーが来た。
そのアンソニーの守り役監視役として、ジョンは付いて来た。
そのアンソニーが、ある日…、行方をくらました。
ジョンは、何かを知ってるであろう室長のレイを追っては、パースに行く。
アンソニーの事しか念頭に置いてなかったジョンは、ある時、気が付いた。
これではいけない、と。
それは、同じく側付きをしていた人と久しぶりに会ったからだった。
そして、ジョンはレイがオーナーとして働いてる病院に、コンピュータ技師として勤務する事に。

 『貴方への想い、それは禁忌』
ドイツにあるフォン・パトリッシュ一族の『御』の親戚であるエドワードと、その『御』の側付きであるアラン。このシリーズ唯一の、切ない系の物語です。

エドワードは、オーストラリアのパースでGPと、スペシャル病院のボスをしている。
アランは、色々と任務を与えられていたが、今回はパースでの任務を与えられた。
アランにとっては、エドワードは雲の上の人。
身分違いも甚だしいが、それでも、この気持ちだけは本当だった。

そのアランの過去が、この話では暴露されていきます。
シンガポールでの銃撃戦の事等…。
フォン・パトリッシュ一族の『御』の息子であるジュニアには、睨まれてしまう。
だけど、アランは…。

ある意味、師従愛を自覚した?


なお、『俺様ボスと私の恋物語 第二部』と『あなたの体温(ぬくもり)は気持ちいい』と『貴方への想い、それは禁忌』の三作品ですが。
時系列に話が交差しております。
『俺様~』では友明視点、『あなたの~』ではジョン視点、『貴方への~』ではアラン視点ですが、いずれも、共通の話が書かれています。
『俺様~』では、分からなかった事が『あなたの~』で、解決したり。
銃撃戦の事では、『貴方への~』で、解決されるように書いています。

そして、いよいよ…。
今回の総集編です。

 『~男の花園~』
フォン・パトリッシュ一族の『御』の息子であるジュニアが、クリニックボスである友明を、ドイツに連れて行こうとする。
そこから話が始まります。
その理由は、本篇を御参考に。(笑)
ドンパチあり、悲劇あり、笑いあり・・・。

そして、パースを発祥の地として、友明は『オーストラリア・ドン』と呼ばれる様になった。

本編にも書いてますが、
 「『ドン』と名称が付いても、日々の生活は変わらない。」
そうでしょうね。
いかに自分の存在感をアピールしていくか、そこが大事な所です。

エドワードは、未だにレディを友明の母親だと信じて疑っては無い。
そんなにも、友明はレディに似ているんですね。
そして、友明はレディを…、亡き母を、自分の母親だと信じてまっすぐにマザコンを貫いてる。
真実を知っても、なお。

本篇にも書きました。
『少しだけど、涙が出た。』
少しでも母親の死を悲しむゆとりが出てきたので、私としてもホッと安心してます。

私設とはいえ、オーケストラ団を創設しては、大好きな音楽に囲まれてる。
その一幕も、書かさせていただきました。


そして、緩やかに総集編が幕を閉じました。

長い間、お付き合いくださり、ありがとうございました。
また、どこかで登場させるかもしれません。
その時は、よろしくお願いします。



そして、おまけがあります。
お楽しみに~(*^m^*) ムフッ



  あさみより  2014/12/26  



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~男の花園~ (31)※最終話※

そして…。
ヨウイチのラーメン屋には、ドイツから帰郷してきた2人のシェフが入り、3人に。
マサの警備警護会社には、ドイツから帰郷してきた3人のガードマンが入り、18人に。
ユタカのコンピュータ会社には、フィルを含め4人が入り、7人に。
ユウマの病院は、2年半後には完成する。
タカは、エドからオファーを掛けて貰い、新しくできるユウマの病院のオペリーダーとしての実績を作ろうとしている。
ジュンヤは、モデルの経験を活かしては、服飾ブランドを興す。
ここ、パースで…。
カズキは、「ユウマの病院が出来ると、ヘルプ先が増える」と、楽しみにしている。
ワンは、クリニックとGPの両方で勤務しながら、エドから経営者としてのノウハウを教えて貰う。

博人さんは、自分には何も言ってこないので、自由に動き回ってる。
もっぱらオペだけど…。

でも、エドは言ったみたいだ。
 「私はバトラーだが、ヒロにも、ちゃんとあるぞ。」
何も聞いてないヒロトは、素直にそれを言った。
 「それは何だ?私は、何も聞いてないぞ。」

ニヤつきながら、エドはヒロに言った。
 「ヴァレットだよ。お前には、うってつけの役だろ。」
ヒロトは絶句した。
 「なっ・・・。」

エドは、呟いてる。
俺様なドンに仕える、ヴァレット。
いいじゃないか、この言葉。
…あ、いいこと考え付いたぞ、この場所の名称だ。
 『~男の花園~』

どうだ、良いネーミングだろう。


その後、エドはヒロトに追いかけられていた。
エドの言い分は、こうだった。
 「お前もそうだが、私も結婚はしないんだ。男だらけにして、何が悪いっ。」

女性ナースだって、女医だって居るのに。
エドのバカッ!
と、ヒロトから言われながら…。
追いかけられては、中庭からヘリポートのある裏庭までを含め、敷地内を追いかけっこしてる。

しかし、そう言われるとエドも黙ってない。
 「彼女らの居る所は、GPであり、クリニックだ。私が言ってるのは、本宅の方だ。」

その追いかけっこを横目で見ながら、番犬である5匹のドーベルマンは寝ていた。


しまいには、こうも言ってくれる。
 「ああ、そうだ。バトラーは本宅では私室が貰える位置の人間なんだ。私も、本宅でっ…。」
そこまで言ってると、ヒロトが本気でダッシュを掛けてきた。
 「それだけは許さんっ!」

ダッシュを掛けて追いついたヒロトは、エドにタックルを掛けては…。
得意の内払いで勝ち取った。
倒れては寝転んだエドは、笑いながら言っていた。
痛いなぁ……。
 「参った、参った…。降参。」
ほんとにヒロは、トモが好きなんだねぇ…。


ヒロは、ポカポカの陽気に包まれたエドの腹上に寝っころがっては、昔の事を思い出していた。
 「エドー。一緒に演奏しようよ。」
 「おお♪それじゃ、私のバスとデュエットしようか。」
 「うん。」
~~~♪♪♪
 「エドのバスって、凄く安心できるね。まるで、大地みたいだ。」
 「そうか…」
 「うん。大地が無いと人間って、歩けないでしょ。」
 「ありがとう。それじゃ、ヒロのバイオリンは人間ではなくて、空だな。」
その言葉に対して嬉しくなり、こう返していた。
 「それなら、他の楽器が人間であり、動物だね。」
 「そうだな。」
 「エド…。」
 「なに?」
 「いつになるか分からないけど、その時は一緒に演ろうよ。他の楽器と一緒に。」
 「そうだな。その日が楽しみだな。」


ヒロトは、エドに言っていた。
 「エド…。」
 「ん?」
 「昔、エドに言った事があったよね。」
 「たくさん、あるけど…どれだ?」
 「『いつになるか分からないけど、その時は、他の楽器と一緒に演ろうよ。』って、私が言ったのを覚えてる?」
 「・・・あの時ね。うん、覚えてるよ。」

 「形に、なったね。」
 「そうだな。」

ああ、こんな言葉も思い出したぞ。
そう言っては、エドは言ってきた。
 「マルクが言ってきた言葉だ。覚えてるか?
『音楽だけで生きてけるものか…。お前等は、お気楽でいいよな。能天気野郎。』って。」

その言葉に対して、ヒロトはこう返していた。
 「マルクは、楽器が下手だからな。」
エドは、こう返してきた。
 「まだ仲良しで、くっ付いていた時期だったんだけどな…。」
ふふっ、と含み笑いをしながらエドは呟いた。
これからが楽しみだ。
しかし、ヒロ…。お前、重いな・・・。

それを聞いたヒロトは、寝っころがっていた態勢から下腹部に移り・・・。
そして、全体重を掛ける様に座り直した。
その重みで、エドは思わず声を出していた。
 「ぐぇ……。」

その時、エドは気が付いた。
トモの両親の墓の前に、新しい墓があるのを。
ここから文字が見える。
その墓には『アラン・デイモス』と、名が刻まれていた。
 (ごめん、忘れてたよ。トモが、建ててくれたんだな。良かったな、アラン。)


そして・・・。
5月のオーストラリアは、今日もポカポカで良い天気だ。
絶好の昼寝日和だ。
 














ー 完 ー



※※ あさみからの、裏話コメント※※
シリーズも、最終話となりました。
長い期間、お読み頂きありがとうございました<(_ _)>

私の感想というか・・・、なんか感無量の極地です(^^ゞ
あとがきをご覧ください。

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~男の花園~ (30)※そして、また1人誕生する!※

トモは、ユタカに言ってる。
 「ユタカ。フィルを含めて新人4人に独り立ちできるメニューを作れ。」
 「はあ?」

今度はフィルに。
 「フィル。2年間だ。2年間、ユタカの所で研修を兼ねて仕事をする。
そして、2年後にはフランスに戻り、他の2人を連れて3人で会社を興せ。」
 「え!」

トモの言葉は続く。
 「エドの見解では、あと数年で、フォン・パトリッシュは終わるだろうとの事だ。
そうなると、欧州とのリンクはイタリアだけになる。」
ユタカが、すかさず言ってくる。
 「イタリア含めっ…」
トモは、ユタカの言葉を遮る。
 「だけど!フランスにあると、欧州の事がリアルに分かる。
それに、一々イタリアに伺いを立ててやるのは、適切ではない。そう思わないか?」

ユタカは呟いてる。
まあ、そうだけど・・・。

トモの話は続いてる。
 「そのスポンサーとして名を上げるのは、アメリカにあるスーザンの病院であり、パースにあるエドワード・ジョンソンの病院であり、ミスター・コウの病院だ。もしかしたら、香港のミスターの病院にも話をすれば、名を上げてくれると思う。ミスターには、まだ話をしてないから分からないけど。
イタリア国も、名を上げる。そして…パースにある、フクヤマグループの一つとしてリンクする。
OK?」

フィルは嬉しくなった。
 「ラジャ!王子、よろしくお願いします。」

はあ・・・・・・。

深く、ふかーく溜息を吐いたユタカは、フィルに声を掛けた。
 「分かったよ…。それじゃ、フィル。」
 「はい!」
 「良い返事だな。それじゃ…、その調子で、私をミスターと呼んでもらう。」
 「え・・・」
 「2年間も、毎日居るんだ。出来るはずだ。」

ミスター・・・?
ミスターだなんて、無理だっ。
王子でなければ、どう呼べば・・・。

フィルの頭はパニックになる寸前だ。

トモが助言してくる。
 「フィル、とっておきの言葉があるぞ。」
 「どんな?」
 「『ボス』だ。なにしろ会社のトップだからな。ボスと呼ぶのは当然だろう。」

うん、それもそうだなと思い、フィルは声に出して言ってみる。
 「ボス。…ユタカ・ボス。」

ビクッと反応したユタカは、王子風に表情や口調が変わった。
 「ふっ…。苦しゅうない。良い響きだな。皆にも、そう言わせよう。」



ボスなのか、王子なのか・・・。
俺様ボスが、また1人誕生した。



※※ あさみからの、裏話コメント※※
前回及び前々回同様、エピローグです。

そして、トモはドンとなっての初の仕事(?)。
ユタカとフィルに交渉というか、命を出す。
そして、何かしら自分にとって嫌な気配を感じ取っていたユタカは、覚悟を決めた。

そして、フィルの言葉により刺激を受けては。。。
ここで、俺様なボスが誕生した。
ボスなのか王子なのか、分からないが(^^ゞ
「王子」と呼ばれるのを嫌ってるユタカにとっては「ボス」という言葉は、嬉しかったのでしょう。

いよいよ、次回は最終話です!

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~男の花園~ (29)※男を手玉に取る女性、登場※

トモの声が聞こえてきた。
 「ユタカ、ここに居たのか。お前を捜してる人がいるぞ。」
 「誰?」
 「あそこの赤のドレスを着てる奴。」
…ドレスって女?
指差された方を見ると、ユタカはビックリした。
ボス、私ではなくサトルの間違いでは?
お前だとさ。さっさと行け。
うへぇー…、と呟きながら、ユタカは赤いドレスを着てる女性の方へ行った。


 「トモ、話がある。」
 「フィルか。手短にお願いしたい。私は腹が減ってるんだ。」
まだ食べてないのか?と、思いながらフィルは言った。
 「私は、ドイツを卒業した。王子の会社では雇ってくれそうもない。クリニックで雇って欲しい。」
 「フィル。クリニックでは、ユタカの会社とリンクしている。」
 「分かってる。」
 「それに3人居るんだ。あと3人増えるし…。」
 「トモ…。」
 「シンガポールから出る気か?」
 「だって…、もう、あそこに私は必要ない。」
 「必要されないと、お前はダメなのか?」
え・・・。
 「お前、私に言ってきただろう。『 コンピューターで世界を知りたい。』と。今は違うのか?」
 「あの頃は、そう思ってた。」
 「なるほど。欲が出て来たって事か。」
待ってろ、と言い残して、トモはどこかへ行った。
少し待ってると、トモは片手に数種類のケーキが入ってるトレイを持ち…。
もう片手には、誰かを引きずって来た。

あ、さっき1人でバイオリンを弾いていた人だ。
それに、王子も一緒だ。
そのバイオリンを弾いてた人が話し出した。
 「で、さっきスーザンと話していたのが、この人を日本に、という事か?」
トモが応じてる。
 「候補だ。」
 「なる。候補ね。」
王子が言ってくる。
 「欲が出るのは良いんだが…、結局6人になるんだよな。増えすぎ…。」
 「私は2人でやってるんだ。日本にも要らない。」

その人が言ってきた。
 「私はサトル。日本でコンピュータをしている。恋人と一緒にしてるんだ。君は?」
え、私?
 「フィルです。シンガポールでコンピュータをしてます。」
サトルという人が、聞いてくる。
 「シンガポールで仕事をしたい?」
 「別に、どこでも…」
 「場所は、どこでも良い。仕事はコンピュータが良い?」
 「…はい。」
その人は、後ろを向いては誰かに声を掛けてる。
 スーザン、来て!
なによー、まったくもぅ…。
と、ぶつぶつ言いながら、スーザンと呼ばれた赤のドレスを着た美女が、こっちに向かって来た。

 「スーザン。アジア圏内に、もう1か所どう?」
 「・・・場所位は聞いてあげるわよ。で、どこ?」
 「シンガポール。」
 「…あのね、サトル。私の話を、聞いてた?私は欧州だと言ったのよ。欧州だと!
ユタカがイタリアへ戻ればベリグッドなの。」
王子が、それに応じてる。
 「スーザン。私は戻る気はないと言ってるでしょ。」

話しが見えないフィルは、戸惑っている。
 「あ…あの?」
すると、王子が言ってきた。
 「フィル。お前やっぱり帰郷しろ。」
 「え、なんで?」
すると、王子はスーザンと呼んでる女性に向かって言いだした。
 「スーザン。彼はシンガポールで働いてるが、フランス人だ。」
 「え・・・!」
 「それに、私がコンピュータを教えたんだ。」

スーザンは、フィルを興味深々とした目で、じっ…と見つめてくる。
ユタカは呟くように言ってる。
 「それに、私の所には3人か4人で良いんだ。フランス国籍は2人だったか…。
彼等も帰郷させて、フィルと3人でフランスで開拓すれば良い。」
そうすれば一石三鳥だ。

すると、トモが声を掛けてくる。
 「そうだな、フィルを含め彼等にとっても自国でコンピュータの仕事が出来る。
スーザンにとっても、希望してる欧州にコンピュータ会社が出来る。
ユタカの所も2人減っては4人になる。」
一石三鳥だ。
それに、フランスと同盟リンクを掛けると、色々と良いだろう。

サトルが口を挟んでくる。
 「あ、それは良いね。日本とも同盟結んでくれれば嬉しいな。ユタカ、そうすれば?」
 「……。」
ユタカは無言のままサトルを睨んでる。
なにか、自分にとって嫌な気配がしてならないのだ。

話しが、勝手に進められていく。
トモは、先ほどの女性と話をしている。
 「サトル、トモと話を付けたから。今度は、あなたの番よ。」
へ?

 「行ってらっしゃい」
と、トモとユタカがサトルを送る。



※※ あさみからの、裏話コメント※※
前回同様、エピローグです。
スーザンという女性が、ここで登場してきます。
最初の妄想時点では登場してなかった人物です。
サトルやユタカを困らせてやろうと思い、登場させました。
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

このスーザンは、サトルの実の母親です。
18歳でサトルを生んだ、アメリカ女性。
現時点では、60歳。
まだまだ現役でアメリカで女医&病院経営者(ボス)をしてます。
そして、アメリカでは…。
男性を手玉に取る女性として、活躍中です。(←別の物語に登場&執筆中です)
(*≧m≦*)ププッ
今回は、そのスーザンが巻き起こす話です。

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~男の花園~ (28)※最終話は間近・・・※

式は終わった。

 「さて、ホテルへ…。 フィル?」

シンガポールマフィアのドンの声を無視して、フィルは王子を追いかける。
 「王子っ!」

フィルは、王子に聞いていた。
1月のオファー話の事について。
すると、王子は珍しく苦笑していた。
 「ああ、その話ね…。」
期待に目をウルウルさせたフィルは、次の言葉を待った。
 「ドイツから、こっちに帰郷した人達の事を聞いたのかどうか知らないが…。
フィル。お前の主人である『御』の屋敷では、スタッフを減らしてるんだ。意味分かるか?
そのお蔭で、ここにはパイロットやリペアマンにガードマンも、シェフも増えた。」
 「もしかしてっ…。」
 「そう、その『もしかして』だ。腕の良いコンピュータ技師が2人、私の会社に入ってきた。」
それを聞いたフィルは、項垂れて座り込んだ。

 「フィル?もしかして、泣いてるのか…。」
 「泣いてない。ただショックで…。御の言葉が信じられなくて、王子からも同じ様に言われるだなんて思ってもなかった。」
ユタカは、屈みこんではフィルの頭をポンポンと優しく叩いて言ってくれる。
 「フィル。お前はフランスに戻る気はないのだろう?」
 「うん…。ない。」
 「それなら、シンガポールでも良いから、独り立ちしてみろ。」
え!

思わずフィルは顔を上げた。
王子であるユタカは、続けて言ってくる。
 「最初は、シンガポールへ付いて行った。だけど、今では違う気持ちになった。そう思うなら、自分で会社を興せ。」
 「…できると思う?」
キッパリと言われてしまった。
 「今のままでは無理だな。ああ、そうだ。お前にパンフレットやるよ。」
 「なんのパンフレット?」
 「私の会社のだ。コンピュータを使い、プログラムの組み方に差し替え方等を教えてる。
ジョンと、そこのオーナーが初の生徒だったが、今では2人ともスキルアップした。
フィル。お前は他人に教える事は出来るか?学ぶ事やプログラムで遊んで物を壊すだけではダメなんだよ。育成も必要なんだ。」
 「それなら、指導者育成コースを作って欲しい。」
ユタカは苦笑していた。
 「あのね…。」

フィルは、王子を相手に愚痴っていた。
 「3ヶ月間、ここに居た。シンガポールに戻ると、私の居場所は無いに等しかったんだ。
エドワード様の言葉を思い出しては、頑張ってきた。」
フィルは、陰に隠れてるドンに向かって言った。
 「ドン。そこで隠れて聞き耳を立ててるのなら、近くへ寄ってきてください。
私は、あなたの所を卒業したい。私は居なくても、彼らは十分に出来る。
その様に、コンピュータの方も教えたのだから。そろそろ卒業させて下さい。」

マフィアのドンは、こう言った。
 「いつかは言ってくるだろうな、とは思っていたよ。
パースから戻ってきては、居心地が悪そうにしていたからな。
フィル。それなら主に言え。私は、君の主ではっ…。早いな、アイツは。」

フィルは、ドイツの『御』を目指して会場の中を走って行っては話しかけた。
それを見届けたマフィアのドンは、隣に居る青年に顔を向けた。
 「イタリア王子。フィルは、貴方を慕っているみたいだ。もしフィルが、ここに居たいと願えば、叶えてあげて欲しい。あいつは、私にとっては子供みたいなものだから。」
実の子供は、フィルみたいに可愛くはないけどな…。

イタリア王子は、その呟きを無視して応じた。
 「シンガポール・ドン。フィルは、私を慕ってるのではありません。
彼は色々と刺激を受けては、なにかをやりたいと思っている。
それに、彼は・・・。
ここのドンと香港マフィアのジュニアを慕っているのです。」

さすがに、この言葉には驚いたのだろう。
シンガポールマフィアのドンは絶句した。
 「えっ・・・。香港マフィアのジュニア?」
しばらく放心していたが、我に返ったドンは言ってきた。
 「どのような人ですか?」

イタリア王子は、こう応じた。
 「1人だけチェロを弾いていたでしょう。彼が、香港マフィアのジュニアですよ。
そして、式が始まってから挨拶が、あったでしょう。
あの時に、香港代表として挨拶された方が、香港マフィアのドンです。」
 「あの病院経営者の『ミスター』とも呼ばれてる…?」
 「そうです。」

フィルは、主人である『御』と話をし、無事にドイツを卒業することが出来た。
よし、もう一度、王子に言ってみよう。
王子に向かって走り近寄ると、ホワン様と王子が話をしてるみたいだ。
近くに寄ると、とんでもない言葉が耳に入ってきた。
 「…香港マフィアのジュニアを慕っているのです。」
え…、それは誰の事を言ってるのかな?
しばらく聞き耳を立ててると、王子は振り向かずに言ってきた。
 「お帰り。フィルの事を話していたんだよ。」
え…。
ドンも言ってくる。
 「フィル。お前は、香港マフィアのジュニアに懸想してるのか?」
なっ・・・!
フィルは、口をパクパクと動かす事しか出来なかった。
王子は、さらに畳み込んでくる。
 「3ヶ月も見てると、分かるよ。
まあワンは天然な所があるしマイペースだけど、イザとなったら強いからな。」
それは分かってる。
あのアランと対峙しては、彼の強さは見た目の温和さからは計り知れないものだ。

 (このクソ王子っ!何て事をドンに、ホワン様に喋ってくれるんだ…。
しかも、バレていたとは…。うかつだった。)
フィルは、ユタカに向かって毒づいていた。
心の中で・・・。



※※ あさみからの、裏話コメント※※
エピローグです。
総集編の総まとめという箇所ですね。
数本の小川が、1本の太い川になった。
そして、海へと注ぐ大河に近づいてる、という感じでしょうか。

ここまでくると、最終話まできたのも同じ?

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