BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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私の恋は・・・

ピンポン、ピンポン・・・。
「はい。」
「こんばんは。夕食持ってきたのだけど、一緒にどう?」

「どうぞ・・・」
またかと思いながらでも、それでも、ホールの鍵を開けて入れてやる。
玄関先のチャイムが鳴ると、すぐに鍵を開ける音が聞こえた。
ガチャ。

「はい、これ。」と、ニコニコしながら夕食を差し出す雅文。
「お茶入れるから、どうぞ。」と、中に入れる美香。
そして、和やかに夕食を済ませた2人。

「ねえ、今夜もやりたい。やらせて。」
「ダメよ。そうやっていつも雅文は駄々をこねるんだから・・・」
でも、結局はいいなりになってしまう美香であった。

当然ながら、嬉しそうに汗を出しながら励んでやってしまう雅文。
「美香ってさあ、プロポーションいいんだから男にモテルだろう。だから・・・」
「私は、人間なんて大嫌いよ。一番好きなのは自分。でも、雅文は別よ。」と、
ついつい雅文の言葉をさえぎってしまうのだが、今夜はちょっとした思いがある美香。

美香の部屋は1LDKだけど、とても広くて清潔。
それに比べ、雅文は自分のマンションは3LDKだけど、狭く感じてしまうのだ。
天井が高いせいか、本当に広く感じるのだ。

それもそのはず、美香の住んでるマンションは1LDKでも、体操器具を12畳のLDKに置いてあるからである。
その体操器具を初めて見た雅文は、まるで子供のように目を輝かせて「やりたい!」と思いやらせてもらうのだ。
美香は、心身を磨き、体力をつけるために購入したのだ。
だから、雅文が言ってるように、プロポーションは良い方に入るのだ。
でも、よく食べるから毎日が闘いの連日であり、それを楽しみにもしてる美香である。

雅文はというと、スポーツセンターのインストラクターを仕事にしてるので、こういった器具を見ると興奮してしまうのだ。
果たして、この2人はどういう関係なのだろう?

そして、いよいよ美香は決断したのだった。
その日が今日になろうとは。。。

でも、用意はバッチリだ。

雅文がシャワーを浴びてる間、美香はその用意したものをセッティングする。
そう、雅文はシャワーを浴びた後、もう1回するからだ。

シャワーを終えた雅文は、案の定、再度要請してはやらせてもらう。

喜びながらやっている雅文は、何かが違うと感じながらも最後までやろうとしている。
終わりに近づいてきたその時。。。

いきなり雅文は落ちた。

その時、美香は自分のパソコンで遊んでいた。
その画面には、頑張って励んでいた雅文が映っている。
それをDVDに保存しては、キャッシュも削除した。

美香の顔には、笑顔が。。。

そして、警察に電話した。

警察官と男性の計3人が来た。
その人達に向かって、美香は一言「この人、どうしたのかしら?」と。
その男性は、その状況から把握してずばり!!
「美香さん、あなたが殺したのですね。」
意外そうな顔の美香。
「あら、どうして私が殺したと言うの?」
「簡単ですよ。見れば分かります。」
「見ればって。。。何を?彼はやってたのよ。そしたら急に落ちてきたの。私はビックリして....」

そこで、そこら辺を調べていた警察官が、その男性に何かを言ってきた。
そして、納得したその男性。
「美香さん。私があなたがどんな方法で彼を殺したのかを証明してみせますよ。」
「私じゃないわよ!」
「まず、確認させてください。雅文さんはシャワーを浴びてますね。」
「はい。」

「その後、すぐに彼はやりましたよね?」
「はい、そうです。」

「そして、もう一度されて落ちた。そうですね?」
「はい。」

「体操器具の後ろのカーテンには、こんなのがあったみたいですよ。」
と、見せられたものは、アンプだった。
もちろん、そのアンプはギターを弾く人にとっては見慣れたものだ。
美香は、そのアンプを先日、買っていた。
もちろん、ギターなんて弾くはずがない。

アンプについて、その男性は美香に使い方を説明した。
「この手のアンプは、楽器の音を出すには必要なものです。
でも、他に使い道はあります。
電流を通すこともできます。
恐らく、雅文さんはシャワーで渇ききってない手でもう一度やられて、最後まで到達しそうになった。
そういう時に、電流が流れてきて雅文さんの完全に乾ききってない身体を貫き、彼は下に落ちたのでしょう。
最近は、パソコンからでもそういったのは調整できますからね。

コンセントからアンプに繋ぎ、アンプから専用の電流線を器具にセットするだけで、大丈夫ですからね。

ところで、あなたはその時間は、どこに居られ何をされてましたか?
パソコンに座ってらっしゃったのでは?
パソコンデスクにカップが置いてありますね。」

ハッと気がついた美香は、振り向いてはカップを見つけては唇を噛んだ。

警察官がパソコンデスクに近づいて起動させる。
何をどのようにしてたのかは、パソコンの履歴か、もしくは検索にかけるとすぐに分かるものだ。
でも、中身がない。
エラーが出たのだ。

中身はもちろんDVDに保存してあり、美香が持っているのだ。

美香に「身体検査をさせてもらいます」と、女警察官が検査をした。
でも、何も出てこない。
そうしたら、警察官と共に来た男性が美香の胸元を切り裂いて開き、ブラジャーの間に手を入れる。
そこからはDVDが出てきた。
それをパソコンに差し込むと、頑張ってる雅文の姿が出てきた。

「私は、夜になると必ずやってくる雅文が嫌だった。夕食を食べて、話をするというのも良かった。
でも、私の恋は空振り。。。雅文が相手にするのはその器具だけ。私を抱こうとする気配は全くなかった。
だから、いたずらのつもりでやったの。まさか、それで死ぬだなんて・・・」
と、泣き崩れる美香。


その後、その男性は女警察官から「あんなことをしなくても、いいじゃないですか!」と、睨まれたものだ。
「いや、女性は下着の中身は見つからないと思ってる節があるからねー。それに、あんなに巨乳だしね。
何かがあると思うでしょ?あなたも思わない?」
「それは。。。でも、恥かしいじゃないですか!まったくぅ・・・」

「それはそうと、美祢子さん。この後一杯どう?驕るよ。」
「まだ事後処理してませんからね。それに、雅治さん。あなたに驕ってもらうと何かがありそうで怖いわ。」
「そう?こんないい男の誘いを断るなんて。。。」
「いい男って誰?それに、私はまだ勤務中です。」
「他の人にやらせればいいじゃない。」
「それよりも雅治さん。本職の方を頑張ってくださいね。私は仕事に戻ります。」

「本職ねえ。。。」
と、誘いを断られた雅治は、両手をズボンのポケットに突っ込んでは夜空を見上げた。
「恋をするっていうのも、大変だな。。。」と、思った雅治だった。
今回のこの事件をネタにして書こうかなと、ふと浮かんだのであった。
そして、雅治は自分のマンションに戻ると。。。
「まさはる先生、どこに行ってたんですか?早く、書き上げてくださいよ!」
「まさはる先生、わが社の方を早めにお願いしますよ!」
「まさはる先生、逃げないで下さいよ!」
と、出版社の編集者達が待ち構えていた。

小説家である雅治は、ネタとかに行き詰ると女警察官である美祢子に付いていき、事件を解決したがる癖があるのだ。
しかし、この「雅治」を誰が、勝手に「まさはる」と名づけたんだ?
「俺は『まさはる』ではなく、『みやび おさむ』だーーーーーーーー!』
と、叫びながら夜中の街の中を走り出し、編集者達から逃げていったのだった。


                                                               【完】
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