BL風味の小説

18禁のオリジナルBL&ML小説を書いてます。
2017年03月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2017年05月

はじめに。。。

性的表現がありますが、ストーリー重視の小説です。
18歳未満の方や、♂×♂同士の恋愛話に抵抗のある方はご遠慮ください。


私の創作ですので、自己満足の世界とも言います。
中傷、批判とかは受け付けません。(きっぱり)
なお、文章及び画像は著作権放棄しておりません。
無断使用、無断転載は固くお断りします。

最新記事かカテゴリ別の、お好きな欄で、選択してください。

ごゆっくり~♪(゚▽^*)ノ⌒☆


目次は、こちらへ移動になりました。
 ↓↓
総合目次


Hiroto_Fukuyama
🌠イラスト:豆たろさん🌠



☆∮。・。・★。・。☆・∮。・★・。

このテンプレートは、ゆみかん様よりお借りしています。
ゆみかん様
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あの夜の約束 (16) ※R18!!性描写有ります。18歳未満&抵抗ある方はスルーして下さい※

一方、こちらは健志と優。


2人して駅へ向かってると「駅に向かって真っすぐ行ってると横道がある。そこを曲がったらラブホテルがあるから」と健志さんに言われ、恥ずかしくなって俯いてしまった俺を連れて行く。


その1室で、消毒と称され健志さんにエッチされている。
 「ふ……」


舐められ、吸われ…。
 「う…、た、け…」

しゃぶられ、抓られ…。
 「や、そ・そこ…」

挿しこまれ、ピストン運動され…。
 「あぅ……」


 「やぁ…、た・たけ…」
 「う…」

 「ああっ…」


ギュッと抱きしめられ、不安が消されていくのを感じる。
 「たけ」

キスされる。
舌を絡み取られ、じんじんと痺れる。


健志さんの首に腕を巻き付け素直に言っていた。
 「健志さん、俺は浮気するつもりはないから」
 「すぐ」
 「そりゃ、カナダ行くって聞かされた時は驚いて何も言えなかったけど…。
でも、もう大丈夫だよ」
 「本当に大丈夫なのか?」
 「うん。だって隆一先輩に、はっきりと言ってくれたもん。
恋人だ、って。
あの言葉が聞けて嬉しかったんだ。
どんな風に思われてるのか不安だったんだ。
でも、もう大丈夫。だから、気を付けて行ってらっしゃい」
 「優…」
 「寂しいけど…。でも、迎えに来てくれるんでしょ?」
 「ああ」
 「俺、頑張ってフランス語喋れるように勉強するから」

健志さんは微笑んで言ってくる。
 「その前に、高校は卒業出来るように、勉強頑張れよ」
 「あー、そんな事を言う?」
 「お前、理数系は全くダメなんだから。留年もするなよ」

そう言われ、鼻の頭を突かれる。
 「意地悪なんだから…」



その年の8月。
健志さんはカナダへ飛んだ。

俺の夏休みが入るまでは勉強を教えて貰っていたのだ。
それもそうだろう。
なにしろ不良グループに入っていても、トップのヨシ兄もそうだけど、健志さんも頭の出来は良いので、不良と言ってもそこらへんの悪の不良ではなく、インテリ不良軍団だったのだから。
だから、先生たちも何も文句は言えなかった3年間だったのだ。
その健志さんに教えて貰っていたのだ。
健志さんが使っていた参考書だけでなく、教科書とノートも貰った。
流石の頭の持ち主だな、というのが見れば分かった。
だって、教科書もそうだけど参考書やノートにはギッシリと書かれてある。
これを見れば、数学なんて苦手意識の塊だった俺には最高の贈り物だ。

しかも、ノートの最終ページに、俺の目の前で健志さんは書いてくれた。
 「ガンバレ、優。4年後を楽しみにしてるよ」

むふふ。
うん。
俺、頑張るよ。
健志さんも頑張ってね。




そして夏休みも終わり、9月になると、一人のカナダ人が留学してきた。

俺は、自分から接触していった。







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約1週間ぶりの登場です。
隆一に犯された優を、自分の恋人だとカミングした健志は双子の兄である隆一を殴った。
その続きです。

~新入生勧誘会、活動編~ (5)最終話


 「おい、見たか。隣の看板」
 「見たよ、あいつ等ー」
 「俺たちの方も人数が増えたんだ。図書室から出ないからな」
 「もちろんだ。ここではゲームだけでなく、他の事もしてるんだからな」
 「そうだよ。俺たちの方が、早く立ち上げたんだ」


あっかんべー!
と、隣の視聴覚室との境になる壁に向かってしてやる。
が、見つけた。
 「おい、これは何だ?」
 「何が?」
 「この穴は、何だ?」
 「穴って…」

その穴に望遠鏡を当てて、向こう側を見るとデッカイ目と合った。
 「あ、もしかしてバレたかも…」
声が聞こえた。
図書室から出ると、隣の視聴覚室のドアを開け、言い放っていた。

バンッ!

 「お前等―!いい加減にしろよ、この覗き魔っ」

だが、相手は強し。
 「良いじゃなーい。腐になるものを提供してよね」
 「誰がやるかっ」


だが、即実行に移すのは男だ。
その日の午後。
図書室の壁は一掃され、穴が開いていた壁には書棚が設置された。
そう、元々、この帰宅サークル男子部は図書室の司書も兼ねていたのだ。
だから、図書室を使わせて貰っていたのだ。
図書室は模様替えをして、本類は丁寧に汚れなどを拭き取り、司書本来の仕事をしていた。

その時、田宮は見つけた。
黙って指差してるのを見て、皆は集まった。
 「何だと思う?」
 「盗撮機」
当然ながら取っ払った。
もう一つ、ドアの出入り口の開閉部分から見つけ取っ払ったら、隣室から声が上がった。
 「あー!盗撮だけでなく盗聴の方まで見つかったー」


まったく、女って奴は。
『腐女子』と言う言葉を辞書や検索で調べてみる。
色々とあり、まったく要領が掴めない。
でも、これだけは言える。
 「あいつら暇なんだな…」
 「パワフルだよなあ」
 「あのパワフルだけは見習いたいよな」
 「転んでもタダでは起きないって言うヤツだな」
 「図書室には、その手の本もあるぜ」
 「読んでるのか?」
 「いや、さっき整理してたら出てきた」


どうする、これ等?
そう言われて、カウンターに積み上げられてるのは、BL関連の書物。

暇だし、表紙だけでも見てみるか。



世の中の腐女子の方々、盗撮や盗聴の様な犯罪紛いな事は止めてね。
男って、夢見る人間なんだよ。









それからは医学部と教育学部と経済学部は仲良くなり、毎年の様に合同で新入生勧誘会をしている。
40年近く経った現在でも、それは続いてるほど仲が良い。
そんな中、ある一人の男子学生はボソッと呟いていた。
 「せっかく医学部に入っても、優も居ないし…。
しかも、なにアレ…。ここの医学部は地に落ちたな。
やっぱり、東京大学の方が良かったかなあー。
偏差値も高いし、優の小父さんは、ここの卒業生だって言うから、ここを選んだのに。
はあ、最初っから出鼻をくじかれてしまった…」


その呟きが聞こえたのだろう。声が聞こえてきた。
 「君、新入生だよね。うちのサークルに入らないかい?」
 「いいえ、結構です」
 「ねえ、どこの学部なの?」
 「お宅には関係ないだろ」

だが、相手はしつこく言ってくる。
 「ねえねえ」
 「いい加減にしてくれっ」
 
相手は驚いて、手が止まってしまった。
 「なるほど…、医学部かあ」
 「なっ…、何も言ってないのに」
 「そりゃ、もちろん。医学部はプライドが高い人間の集まりだからな。ふふんっ、あんたの鼻の先をへし折ってやるよ」
 「俺は」
 「俺は医学部の高峰龍太。お宅は?」

その声に、渋々と自己紹介した。
 「…西條隆一」
 「同じ『りゅう』という呼び名なんだね。なんか嬉しいな。隆ちゃん、よろしく」
そう言って、高峰は隆一の手を取り、手の甲にキスを落とした。

 「なっ、何をするっ」
 「挨拶だよ」
 「嘘つけ」

ははっ…。と苦笑しながら、そいつ、高峰はiPhoneを手にしていた。
 「交換なんてしないからな」
 「分かったよ…。それじゃ、俺と同じサークルに入らない?」
 「聞くだけ聞いてやる。どこのサークルだって?」
 「”男大好きの集まり”というサークル名さ」
 「はあ、何それ?」

高峰は、言ってくる。
 「ま、見学だけでもしてみろよ。楽しいぞ」

見学だけなら…と思った隆一は、高峰の後を追って行った。
部屋に入った途端、隆一は濡れ場に遭遇してしまい、その場で叫んでいた。
 「ホモの集まりじゃないかー!」
 「だから言ったろ。”男大好きの集まり”だと」


ハメられた。
俺は、男が好きなのではない。
優が好きなんだ。

 「ほら、もう一歩、入れよ」
 
いや、入ったら仲間にされてしまう。
それだけは嫌だ。
だから、そこから逃げた。

 「あ…、おい、待てよっ」


嫌だ、誰が待つか。
追いかけてくるな。
俺は…、俺は、優だから好きになったんだ。

優。

あの時、無理矢理でも優の身体を奪った。
俺は、後悔なんてしてない。
優が、再び俺の事を見てくれる様に励むだけだ。


優。
好きだよ。
例え、お前があいつを好きでいても、一度でも抱いたんだ。
あの時に感じたモノ。
それは忘れられない。

俺はホモではない。

優、迎えに行くから。
それまで待ってて。




















 (~うちの子達紹介~ 終)





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はい、今現在の時点でのお話になります。

簡単に自己紹介させて頂きます。
医学部10人と教育学部5人は置いといて(*・・)σ ⌒・ ポイッポイッ
経済学部の5人の紹介です。
松井=松井弘毅の父
宮田=??
桑田=桑田政行の父
新田=新田嘉男の父
そして、
元宗=元宗優の父

次話からは、健志&優の『あの夜の約束』が続きます。

~新入生勧誘会、活動編~ (4)

黒い執事服を着たまま、経済学部5人の内、3人しか出てこなかった。
 「ご紹介頂きました、経済学部の松井です。
申し訳ないです。5人でと言ったのに、他の2人は持ち帰りしてしまい、何処かにふけてしまいました。やだねー、ゼミ勧誘の為の催しなのに、合コンだと思われて」
ドッ!と笑いが起きた。
すかさず隣に居た宮田が応えた。
 「いや、こう言ってるが、このリーダーも既に連絡先を交換してる手の早い人なんです。
まったく、もう…。自分の好みだからと言って…」
 「それは、お前もそうだろっ」

ゴホンッと咳払いが聞こえ振り向くと、もう一人の男子学生が前に出てきた。
元宗だ。
 「お調子者は置いといて…。私達5人は、経済学部でもチェス同好会に所属してます。
同好会なんです。大事な事なので、二度言わせて貰いました。だから入ってくれるとサークルとして認可されるので、この企画に参加したのです。
この大学では、経済学部だから経済にちなんだサークルとかゼミに入らないといけない。という事ではありません。チェスと言うのは、頭を使うゲームです。
今の所、この医学部10人としか対戦してませんが、7:3で負けてます。
医学部を負かしませんか?ぜひ、チェス同好会に入って頂き、サークルにしたいです。
いざ、わが同好会へ。
勉学では負けても、チェスに関しては”打倒!医学部”で負かしましょう。
場所は、経済学部の第1教室です。入り口に、チェス同好会と札を掛けてます。
それでは、お次は教育学部です。どうぞ~」


教育学部5人は執事服の上着を脱いだのか、袖をまくり、第二ボタンまで外してネクタイを緩めてる姿で出てきた。
 「ご紹介頂きました、教育学部5人衆です。
リーダーではありませんが、私、高橋が説明させて頂きます。実は、この医学部10人と経済学部5人達とは仲が良く、いつも遊んでもらってます。
帰宅サークル男子部に所属してます。
暇なんだろと言われますが、教育学部は他の学部とは違い、掛け持ち学生が多いのです。
この大学では夜間の部もありまして、そちらの学部と並行して勉強している人が7割いるのです。
勉強も良いけど遊ぼうよ、と思いませんか?思いますよね、ね?
是非、一度、帰宅サークルを見学しに来られませんか?
現在は4学年合わせて、たったの20人です。一人でも欠員が出ると、同好会になるのです。
帰宅サークルの活動時間は朝です。朝の7時から講義の始まる8時半までやってます。
活動場所は図書室です。図書室でやる事って、何をするのか分かりますか?
はい、そこの人」
そう言って、ステージ近くに座ってる男子学生にマイクを近づける。
 「え、え…、図書室と言えば…、読書?」
 「うん、そうだよね。他には?はい、君」
 「え…、図書室と言えば、寝る所でしょ」
 「嬉しいな、ビンゴです」

その場に座り込んで高橋は話し出した。
 「そう、皆で寝てるんです。いわゆる雑魚寝状態で語り合ってるんです。何を語ってるのかって?それは、見学に来てからのお楽しみです。是非、お待ちしております」

 「男子しか入れないのですか?」
という女子学生の声が上がってきた。
 「女子部もありますよ。なぜか人数が多いんですよね。何人だっけ…」
そう言ってると、いきなりマイクを取られた。
 「はーい、帰宅サークル女子部の副部長をしています。
女子部では4学年合わせて、なんとっ!100数名いらっしゃいます。
そこの貴女、興味おありですか?大いにありそうな表情ですね。是非、入って下さい。誓約書にサインして下さいね~」


その女子学生は、こそこそと小声で話しているのか。
その副部長に誓約書を見せて貰ったのか、急に大きい声が出ていた。
 「もっ…、しかも、ふっ」
小声になったのか、2人でゴソゴソと話し合ってるみたいだ。
 「しーしー…、どっちが良い?」
 「対象は?」
 「メインは高校生。後は、ここの教師と学生。もちろん男子部も対象ですよ」
 「入りますっ」
すると、大きな声が響いてきた。
 「ありがとうございますー。ご入会、頂きましたー」



解散した後、DNAサメ研究所には、見学者が30数名ほど来た。
 「あの…、さきほど公園で見て…」

という言葉を聞いて、研究室内の20人は嬉しそうな表情をしていた。
 「どうぞ、ゆっくり見ていって下さいね」
だが、顧問教授のサメは苦虫を潰してる顔をしている。
ボスである友明は聞いていた。
 「サメ、変な顔してるぞ?」
 「ここは頭脳明晰で文武両道でイケメンだけの研究室だ」
 「何言ってるんだ…」
 「あ、でも…、あの子と、あっちの子が良いな。んー、でも、お頭の中はどうなのかな…」
と言うサメの呟きを無視していた。

自然の植物からのDNA採取方法を目にして、全く違う分野である工学部や法学部からゼミに入ってくれたのは、素直に嬉しかった。
 「人数増えたー!」
 「やったー!」

お頭の出来が良い連中なのは嬉しいが、イケメンでないのが嫌な顧問教授のサメだった。



経済学部5人が所属しているチェス同好会では、「打倒!医学部」という言葉に魅かれたらしく、20人ほど見学に来て、半数の人が入ってくれたお蔭で同好会からサークルに昇格した。
 「やったっ!」
 「これで、サークルに昇格だー」
 「で、その服も着るのですか?」
 「あ、いや…、これは今日だけの物だから、大丈夫だよ」
 「でも、着てみたいな…」
 「カッコイイよなあ」

うっとり顔されてしまった。


そして、後日。
教育学部の5人が所属している帰宅サークル男子部では、見学者は来たものの、その語り合う内容に思わず笑ってしまい、20人から一気に50人近くになった。
 「やったー、嬉しいよぉ」
 「ねえ、サークル名変えませんか?」
 「なんで?」
 「ゲームの名前でも良いような…」
そう、この帰宅サークル男子部の語り合いという内容は、ゲーム対戦の話ばかりだったのだ。
皆からサークル名を募り、正式名称が決まった。

 『WinとPSで語り合う男子限定サークルだよ』


それに倣って、女子部の方も名前を変えた。
堂々と名前を晒したのだ。
 『帰宅サークル女子部』から、『腐女子の集まり』へと。







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おおっ!
遂に、大学のサークル名に、『腐女子』という言葉を申請して通ったのね。
さすが、東響大学ww
堂々と、サークル名を曝け出したのね。

~新入生勧誘会、活動編~ (3)

5人が登場した途端、黄色い声が飛んできた。
 「キャー!」
 「素敵、素敵っ」
 「カッコイイ~」
 
リーダーである松井はステージから下りると、女子高校生の群れに向かって声を掛けた。
 「お嬢様。どうぞ、こちらへ」
手を差し伸べると、女子高校生は思わず手を取り、ステージに一緒に上がった。
彼女を席に座らせ、松井は声を掛ける。
 「紅茶、珈琲、何をお飲みになられますか?」
 「紅茶で、お願いします」
 「畏まりました。えっと…、」と、メニュー表を見ながら「シュークリームとイチゴケーキとチョコレートケーキもございますが、如何されますか?」と、付け足す。
 「全部下さい」
その言葉に苦笑していた。 
 「少々お待ちくださいませ」

5人が、揃いも揃って自分好みの女性に手を差し伸べていた。そして、この日、この時、自分の未来の花嫁をゲットしたのだった。そう、経済学部の5人は、学生時代の内に結婚したのである。



経済学部の5人が黒の執事服だったのに対し、教育学部の5人は濃いブルーの執事服だ。
 「お嬢様、お坊ちゃま。こちらにどうぞ」
と、椅子を引いて待ってる姿は、自分で歩いて来いと強制している風に見える。
中々、足が動かない中、一人の男子学生が5人の内の一人に近付いて行った。
 「小林君。どうしたの、その恰好は」
 「煩い。お坊ちゃま、珈琲で宜しいでしょうか?」
 「うん、お願い」
 「お待ちください」
 「あ、そうだ。食い物はチョコ…、って、はやっ」
 「どうぞ」

インスタントなのか、そう思った男子学生は珈琲を口にした途端、幸せそうな顔をしてきた。
 「美味いっ…、この珈琲、マジで美味いよ。ねえ、誰が淹れたの?お代りして良い?」
 「お代りされるのなら、代金を頂きますよ」
 「執事が金を取るの?まあ、いいや。それじゃ1,000円で」
 「え、嘘。マジで?」
 「うん、マジで。チョコケーキも付けてくれ」



その男子学生の一言で、他の男子学生もステージ上に上がってきた。
 「美味い珈琲を飲み歩きしてるだけど、淹れて?」
 「お待ちください」
次々と学生が上がってきて、順番待ちをする様にまでなってしまった。
埒が明かず、カーテンの後ろに置いておいた残り5脚も前に出した。
そして、再び経済学部の5人が登場したのだ。



喫茶店ではなく、三学部による執事でもなく、本来は医学部だけの催しにする為にと思っていたのだが、ここまで盛況になると〆方が違ってくる。
再び、友明はステージ上へ出てきた。
 「皆さん、如何でしたか?珈琲が美味しいと言葉を頂き出て参りました。私が珈琲を淹れさせて頂きました。そして、この時間からは医学部の登場となります。
教育学部と経済学部の10人の方、お疲れ様でした。
皆さん、もう少し、お付き合いください」


 「ああ、やっぱり出るのか…」
 「仕方ないね…」
 「ボスが乗り気だからなあ」
 「先陣切ってるし」
皆は、手直にあるビールとかワインを煽り飲む。


友明は、ステージ上で身に纏っていたビニールケープを破って、本来の衣装を見せた。
途端に、声が上がった。
 「可愛いー」

その言葉にガクッとなるが我慢だ。
 「それでは、医学部の登場ですっ」

皆がマントを翻し登場してきた。
皆の声援は、ただ一人に向けられていた。
 「オオー!ジュンヤ様ー」
 「キャー!ジュンヤ様ー」
 「素敵ぃ~」

モデルをしているジュンヤにとっては目立つ事は嫌いではないが、台詞を言うのが嫌なんだ。
ワンなんてワインを持ったままステージに上がってる。
 「お嬢様の血と、このワイン。どちらが甘いのか、また美味なのか…」
ヤジが飛ぶ。
 「吸って欲しいー」
 「吸いはしないが、そちらに行っても良いかな?」
 「どうぞー」


そう、医学部はドラキュラ姿なのだ。
ワンはそう言うと、隣に居たカズキを引っ張り二人で行く。
それを見たユタカは自分も隠れるつもりで一歩、前に出る。
ジュンヤの手を引いて行きたいが手が届かない位置にいるので、近くに居るユウマにする。
 「私も、そちらに行っても宜しいでしょうか?」
ユウマ、行くぞ。と目配せして、引っ張って行く。

ボスはスズメに指図を出しているみたいだ。
 「それでは、ここからは医学部の話をします」

なに、何も聞いてないぞ。

ステージ上に残ってる医学生5人、ジュンヤ以外はマントを脱ぎ、ハットのてっぺんを平らにならして被り直す。
そして、牙を取り外して首に掛ける。
そう、駅員の格好だ。
ボスである友明が、やりたいと言ってきた格好だった。
その牙を口に含み、ピッピ―…、と笛の音を鳴らすのはスズメだ。


お喋り大好きなスズメがマイクを持ち、駅員よろしくなりきっている。
 「この場にいらっしゃる皆様に、ご連絡いたします。
まだゼミやサークルが決まってないし入ってもない。どこに入るか悩まれてる方は、まだいると思います。ここからは、私達が所属しているゼミの仕事を簡単に説明させてもらいます。
そして、私達の話が終わると、今度は先程登場して頂きました教育学部と経済学部の方々からも、ゼミやサークルの説明をさせて貰い、それで、今回はお開きになります。
それまで、もうしばらくお付き合いください。
質問等がありましたら、そちらに観客として座り込んでいる4人のドラキュラに聞いて下さい。4人のドラキュラ君、よろしく」
スズメ以外は、研究の仕方を書いた大判のプラカードを持って立っている。

 (くそぉ…、やられた…)
と、4人共スズメを罵っていた。


 「それでは、先ずは私達の所属しているゼミのご紹介です。
DNAサメ研究室に所属しており、そこでは植物からDNAを採取しております。
一枚目に書かれていますね、大きく」
そう言われ、ゼミ研究室のプラカードを持ってるボスが一歩、前に出る。

続けてスズメは話し出す。
 「普通でしたら、ラットと言いましてネズミを使ってするのですが、サメ研究室では植物の花や草木などを使ってDNAを採取してます。いわゆる、自然におけるDNA研究室です」
今度は植物の花や草木の絵を描いてるカードを持っているサトルが一歩前に出て、続けて研究風景を描いたカードを持っているマサとタカが一歩、前に出る。

 「白衣着用しての研究が主ですが、たまに、こうやって白衣以外の服を着て気分を変えて研究をしております」

言い終わると、照明が煌びやかにステージ上を映しだすと同時にBGMが流れてきた。
その中で、ジュンヤがモデル流に歩を進め、タラップまで歩いて、その場でゆっくりと一回転しながらスラックスを脱ぎ、上着も脱いで裏表にひっくり返して袖に通す。
途端に、黄色い声が上がってきた。
 「キャ――」
 「ジュンヤ様――」
 「カッコイイー」

駅員の姿から、銀色の布地で作られた近衛兵の姿になったのだ。
ジュンヤのスラックスは2枚履きになっており、上着はリバーシブルになっていたみたいだ。
ドラキュラのハットから駅員の帽子になった、その帽子をひっくり返すと…。
落ち着いた雰囲気のクリーム色のハットになった。
ジュンヤは、ご満悦な表情を浮かべている。

だから、それぞれの個性を活かす為に、手作りだったのだ。


その黄色い声が煩かったのか、スズメは耳を塞いでる。
いつの間にか、マイクはマイクスタンドにセットされていた。
 「この春の勧誘オリエンテーションには参加いたしませんでしたので、今回、ここで説明させて頂いた次第です。興味ある方は、医学部以外の方でもwelcomeですので、見学に来て下さい。
是非、お待ちしております。
それでは、お次は経済学部です。どうぞ~」





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三学部による、サークルやゼミの勧誘説明会だったのですね。

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